天才ピアニスト、スタニスラフ・ブーニン。9年間の活動休止を経て、復帰までの舞台裏を描く待望のノンフィクション書籍『ブーニン』刊行【書籍発売記念プレゼントキャンペーンを実施中!】

「完璧でなくてもいい。美しい演奏がしたい」天才ピアニスト・ブーニンが、左手のマヒ、大手術などの困難を乗り越えて鍵盤に託す思いとは?

株式会社東洋経済新報社のプレスリリース

株式会社東洋経済新報社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:山田徹也)は、小堺正記氏とNHK取材班による新著、『ブーニン』を2025年12月10日に発売いたしました。

1985年のショパン国際ピアノコンクール優勝で「ブーニン・シンドローム」を巻き起こした天才ピアニスト、スタニスラフ・ブーニンが表舞台から姿を消して9年。その間には、左手のマヒや大手術など、ピアニストとしてのキャリアを脅かす試練を経験していました。

本書は、NHK取材班が約3年間密着したドキュメンタリーをもとに、天才ピアニスト復帰の舞台裏に克明に迫ります。さらに、2026年2月には本書の関連映画も公開される予定です。ピアノ好きやクラシックファンのみならず、困難を乗り越えようとするすべての人の背中を押す一冊です。

<書籍の内容紹介>

「ロシアンピアニズム」と自由への渇望

ブーニンは1966年9月25日、ソ連のモスクワで生を受けた。祖父は「ロシアンピアニズムの開祖」とも呼ばれるゲンリヒ・ネイガウス。まさに”サラブレッド”であった。

1983年10月、17歳のときにロン・ティボー国際コンクールで優勝。その2年後、1985年のショパン国際ピアノコンクールでは、二次予選で伝説の”猫のワルツ”を披露し、見事1位の栄冠を勝ち取る。

しかし、ソ連当局による監視と締め付けはさらに強まり、ついにモスクワ音楽院を退学する。1988年には、音楽活動の「自由」を求めて当時の西ドイツに亡命した。

「ピアニストであること」を賭けた、怪我・病気との闘い

2013年の活動中止のきっかけは、左肩の石灰沈着性腱板炎による左手のマヒであった。さらに、2018年には自宅で転倒し、左足首を骨折。持病の1型糖尿病の影響で壊死が進み、医師から「左足切断」を勧められるという絶望的な状況に直面していた。

難手術と「チーム・ブーニン」

「ピアノを奪われたら、私はもう私ではありません」

ブーニンの強い意志のもと、左足首を8センチメートル短くして保存する大手術を受ける。復帰を支えたのは、ジャーナリストでもある妻・榮子氏、イタリアのピアノメーカー・ファツィオリ 、彼の音色を熟知する調律師らが一丸となった「チーム・ブーニン」。特注のペダル制作 、献身的なリハビリのサポートを通じて、彼を再び舞台へと導いた。

ブーニンに影響を受けた数々の音楽家

本書には、ブーニンの才能に影響を受けた数々の音楽家・音楽関係者も登場。

・反田恭平氏(ピアニスト)

・辻井いつ子氏(辻井伸行氏の母)

・山下洋輔氏(ジャズピアニスト)

それでもなぜ、ブーニンは舞台に立ち続けるのか?

キャリアの危機に瀕してもなお「音楽」をあきらめなかったブーニンは、2022年6月に、9年ぶりの舞台に立った。そこで彼が追求したのは、「技術的な完璧さ」ではなく、「人に感動を与えられる美しい演奏」だった。

読者からのコメント

◆できていたことができなくなる、顕在化する病の恐怖、限られた人による支え合い……ショパンコンクール覇者という特別な人の話ではなく、老いていく人誰もが身につまされる話です。再生が物語のようにそう簡単なものではないこともリアリティがありました。人生の黄昏が迫るすべての人、かつての熱狂を知らない人にこそ読んでもらいたいと思います。

◆ピアニストとしての一途さ、要求の高さ、厳しさが半端ない。やはりこれぐらい極めないと一流にはなれないのだと思った。

「ショパンは大げさになりすぎないことが大事。本質的でない過剰な感情移入は邪魔になります。ショパンはリストではない、ショパンはショパンなんだよね」は、ピアノ好きに刺さる名セリフだと思います。

<書籍『ブーニン』の発売を記念して、東洋経済ID会員限定プレゼントキャンペーンを実施!>

当選賞品:映画「ブーニン」ムビチケカード前売券

当選人数:抽選10名様

応募締切:12/21(日)

応募ページ:https://toyokeizai.net/list/lead/form?code=WD-2025-0193

<noteで書籍の「はじめに」+「第1章」を特別無料公開!>

https://note.com/toyokeizai_book/n/n87eb0a803ddc

【目次】

第1章 消えた天才ピアニスト

第2章 “自由”を求め続けて

第3章 復帰への苦闘

第4章 日本に愛された天才ピアニスト

第5章 ショパンをもう一度

終章 これからのブーニン

【著者プロフィール】

小堺 正記+NHK取材班

NHKエンタープライズ社会文化部 エグゼクティブ・プロデューサー

「NHKスペシャル」や「クローズアップ現代」、最近では「新プロジェクトX」や「プロフェッショナル 仕事の流儀」など社会、経済、精神医療、スポーツに至るまで幅広い分野で番組制作を手掛ける。近年では「NHKスペシャル 羽生善治 52歳の格闘」や「プロフェッショナル 仕事の流儀 ~栗山英樹~」など社会の第一線で活躍人物に密着するヒューマンドキュメンタリーを数多く手がけている。趣味は将棋とピアノ。

【書籍概要】

ブーニン / 小堺 正記+NHK取材班 著

定価:1,760円(税込)

発売日‏ :‎ 2025年12月10日

ISBN ‏ :‎ 978-4-492-04819-1

体裁 ‏ :‎ 四六版/並製/252頁

発行元:株式会社東洋経済新報社

東洋経済ストアサイト:https://str.toyokeizai.net/books/9784492048191/

Amazonページ:https://www.amazon.co.jp/dp/4492048197

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