快挙を記念して、母校である大阪ビジュアルアーツ・アカデミーでは、12月21日(日)に、映画業界を志す方向けに、藤元明緒さんによる進路検討者向け凱旋セミナーを開催いたします。
学校法人 21世紀アカデメイアのプレスリリース
学校法人 21世紀アカデメイア(学長:田坂広志、本部:東京都千代田区)が設置するエンターテインメントのイノベーション・カレッジ「大阪ビジュアルアーツ・アカデミー」(校長:工藤久利、所在地:大阪府大阪市)の卒業生である藤元明緒さん(放送・映画学科 2011年度卒業)が、世界三大映画祭の一つである第82回ベネチア国際映画祭において、三冠を受賞しました。
藤元さんは、斬新な作品を集めたオリゾンティ部門において、日本人監督として初の審査員特別賞を受賞。さらに、アジア地域の優れた作品に贈られる最優秀アジア映画賞特別表彰、映画批評家による独立賞として知られ、批評家から最も高い評価を受けた監督に授与されるビサート・ドーロ賞(金の鰻賞)最優秀監督賞を獲得しました。
1.藤元明緒さん コメント
平時とは程遠いこの時代に、自分たちにどんな映画を作れるのか、映画に何ができるのだろうか。悩み続けた先に、この作品が生まれました。
映画の力を信じて支えてくださった方々のおかげで、本作を世界にむけてお披露目できることを嬉しく思います。そして何よりも、出演してくれた人たちの願いが、どうか多くの人の心に届きますように。
2.受賞作品『LOST LAND/ロストランド』について
受賞作品は、幼い姉弟を主人公に、ロヒンギャ難民の過酷な現実を真正面から描いた長編映画『LOST LAND/ロストランド』です。アジアを舞台に合作映画を制作し続けてきた藤元さんが、「ロヒンギャの声を、映画に乗せて世界に届けたい」という強い想いのもと、長年迫害を受け続けている少数派イスラム教徒ロヒンギャの証言を丹念に集め制作しました。
本作は、バングラデシュの難民キャンプで暮らす無国籍の兄弟、4歳のシャフィと9歳の姉ソミーラが、離ればなれになった家族との再会を願い、仲間たちとともに国境を越えていく命がけの旅路を描いています。
主演の姉弟を含む総勢200名以上のロヒンギャの出演者とともに撮影し、「世界で初めてロヒンギャ語で制作された映画」としても大きな注目を集めています。
『LOST LAND/ロストランド』は、2026年4月に日本で全国公開予定です。
3.藤元明緒さん プロフィール
1988年生まれ、大阪府出身。ビジュアルアーツ専門学校 大阪(現:大阪ビジュアルアーツ・アカデミー) 放送・映画学科で映画制作を学ぶ。
卒業後は、アジアを舞台に合作映画を制作し続けています。
主な作品歴
● 『僕の帰る場所』(2018年)
在日ミャンマー人家族を描いた初長編。
第30回東京国際映画祭「アジアの未来」部門 作品賞、国際交流基金アジアセンター特別賞を受賞。
33の国際映画祭で上映。
● 『海辺の彼女たち』(2021年)
ベトナム人技能実習生を描いた長編第二作。
PFF 第3回大島渚賞、第26回新藤兼人賞 金賞、第13回TAMA映画賞 最優秀新進監督賞、第31回日本映画批評家大賞 新人監督賞を受賞。
国際的な登竜門として知られる第68回サンセバスチャン国際映画 新人監督部門に選出されました。
そして長編第三作『LOST LAND/ロストランド』が、今回のベネチア国際映画祭で三冠を達成しました。
4.凱旋セミナー 開催のお知らせ
ベネチア国際映画祭での快挙を記念し、母校である大阪ビジュアルアーツ・アカデミーでは、以下の日程で、藤元さんによる凱旋セミナーを開催いたします。
※オープンキャンパス内での開催のため、本校への進学を検討している方のみご参加できます
■開催日
2025年12月21日(日)13:00〜16:30(受付開始 12:30)
■会場
大阪ビジュアルアーツ・アカデミー
■内容
・講演(映画制作の舞台裏、映画制作におけるテクニックや心構え、作品に込めた想い、世界で活躍するための考え方、海外との共同製作や映画を通じて社会課題に挑んだリアルな経験談 など)
・ワークショップ(実際にカメラを使用し、役者の芝居をどう切り取っていくかを藤元監督から学ぶ実践的な内容です)
・質疑応答 など
※内容は予告なく変更になる場合がございます
■参加方法
事前予約制(先着順・定員あり)
本セミナーは、世界の映画祭で評価された藤元監督から「映画業界」や「映画制作」について直接お話を聞くことができる貴重な機会です。
映画・映像業界を志す高校生、再進学を検討する大学生・社会人の方まで、幅広い皆さまのご参加をお待ちしております。
■学校法人 21世紀アカデメイア 公式サイト
■大阪ビジュアルアーツ・アカデミー 公式サイト