～ 3カ国14チームが参加、8日間・全36試合を実施 ～
一般社団法人NB.ACADEMYのプレスリリース
一般社団法人NB.ACADEMY（本社：東京都渋谷区、代表理事：柴田章吾、以下「当社」）は、2025年12月13日（土）〜12月20日（土）の8日間にわたり、インドネシア・ジャカルタのGBK Baseball Stadiumを含む2球場にて、「第2回 アジア甲子園大会 in インドネシア 」を開催しました。
本大会は、アジア各国の14歳〜18歳の野球選手を対象に、国境を越えた競技機会と国際交流の創出を目的とした国際大会です。第2回となる今回は、3カ国・14チームが参加し、トーナメント方式（敗者復活あり）で全36試合が行われ、ジャカルタ代表・Cheetahsが大会連覇を果たし、熱戦の末に幕を閉じました。
大会のハイライト
8日間にわたって開催された第2回アジア甲子園大会では、3カ国・14チームが参加し、全36試合が行われました。14歳〜18歳という成長過程にある世代ならではのエネルギーと真剣勝負が各会場で繰り広げられ、連日、緊張感のある試合が続きました。特に大会後半のトーナメント戦では、国や言語、文化の違いを越えて、互いをリスペクトし合う姿が随所に見られました。勝敗が決した瞬間だけでなく、試合前後の挨拶やベンチでの声掛け、相手を称える所作、日本の甲子園を想起させるスピーディな攻守交代など、競技を超えた学びの場としての価値が強く感じられる場面が数多く生まれています。また、試合を重ねるごとに選手たちの表情や動きが変化していく様子も印象的でした。短期間であっても「本気の舞台」が人を成長させることを物語っていました。
観客動員と現地コミュニティの広がり
大会期間中は、アジア甲子園を待ち望んでいた観戦者が連日来訪し、「1,000名のスタンドを甲子園応援で埋め尽くそう」という目標を掲げ、スポンサー・後援団体の皆様からのお声掛けを起点に、現地のスーパーマーケットやコンドミニアム、日本人学校へのチラシ掲出といった地道な活動に加え、インフルエンサーを巻き込んだSNSでの情報発信など、さまざまな周知活動を実施しました。
結果、最終日には1,000名の観客席が満員になり、立ち見が出るほどの来場となり、延べ来場者数は昨年を超える約2,500名にのぼりました。アジアにおける野球イベントとして、確かな広がりを感じる大会となりました。
エキシビションマッチと「甲子園」という文化
大会期間中に選出されたアジア甲子園U18オールスターvsアジア甲子園日本代表によるエキシビションマッチでは、昨年に引き続き、吹奏楽およびチアリーディング総勢約90名による応援演出が行われました。
そのうち55名はインドネシアの高校・大学から参加したチアリーダーで、多くが初めてスタンドでの応援を体験しました。日本のチアリーディングチームと共にパフォーマンスを行う中で、日本の高校野球文化、そして「甲子園」という言葉が持つ象徴的な価値を、現地の観客と共有する時間となりました。
大会を通じて改めて強く感じたのは、「スポーツ」と「甲子園」という存在が持つ特別な意味です。
それが国や文化を越えて人と人を結びつけ、その想いをより強固なものにしていることを、選手・観客・関係者それぞれの表情から実感しました。
オールスター選出方法と次世代育成への想い
今大会では、現時点での体格差や技術の完成度だけで評価するのではなく、“これからどのように成長していくかという「将来性」”を重視したオールスター選出を行いました。
評価にあたっては、プロ野球球団やメジャーリーグでも活用されている考え方を参考にした独自の採点アプリを導入し、注目選手を多角的にスコア化したうえで、全試合を通して選手の姿勢や取り組みを見守ってきた運営メンバーが、「将来、各国の野球界を牽引していく存在となり得るか」という観点から議論を重ね、選出を行いました。ただし、ポジション等の兼ね合いで選考漏れとなった選手の中にも魅力的な選手が複数おり、今後の可能性を感じることができました。
昨年のオールスター選手の中には、8月に日本の甲子園を実際に観戦した経験を持つ選手が各チームに在籍していましたが、彼らの動きの機敏さや立ち居振る舞い、周囲への配慮や秩序ある行動は、遠くから見ていても明らかな成長として感じられました。
本物の舞台を生で見ること、そして「カッコいい」と思える振る舞いや在り方を知ることが、技術面だけでなく人間的な成長にも大きな影響を与える――そのことを、今大会を通じて改めて強く実感しています。
また、日本人を含む東南アジア以外の選手も数名選出しましたが、異なる文化や環境で育った選手が同じ舞台に立つことで、互いに刺激を受け合い、学び合うことを期待しています。彼らには、この経験を母国へ持ち帰り、次の世代へと語り継いでほしいという想いがあります。同時に、日本人選手にとっては、あえて「助っ人外国人」に近い立場を想定し、その中でも学び合いの象徴となる存在として、2名選出しました。
ASIA COMMUNITY 2025：トークセッション・交流会
大会期間中には、「ASIA COMMUNITY 2025」と題したトークセッションおよび交流会を、ジャカルタ市内のJS Luwansa Hotelにて開催しました。約150名の参加者を迎え、スポーツ、エンタメ、健康、そして東南アジアをテーマに、各国で活躍するスピーカーが登壇しました。
本セッションでは、野球を起点にしながらも、国や業界を越えた挑戦や価値観の共有が行われ、参加者同士が新たな視点を持ち帰る場となりました。登壇者の実体験に基づく話は、多くの聴衆にとって刺激的であり、会場では熱心にメモを取る姿や、うなずきながら話に聞き入る様子が見られました。
セッション後に行われた交流会では、登壇者と参加者が立場や国籍を越えて直接言葉を交わし、スポーツをきっかけとした新たなつながりが数多く生まれました。競技の枠を超え、人と人が出会い、次の挑戦へとつながる時間となったことは、本大会のもう一つの大きな成果です。
大会を支えたスポンサー企業
本大会は、ダイヤモンドスポンサーの雪印メグミルク様をはじめとした多くのスポンサー企業・団体の皆さまからのご支援により実現しました。アジアの次世代育成という大会の理念に共感いただき、ご協賛・ご協力を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。皆さまのご支援があってこそ、選手たちは最高の環境でプレーし、学び、成長する機会を得ることができています。
当社コメント：一般社団法人NB.ACADEMY 代表理事 柴田章吾
第2回アジア甲子園大会を無事に終えることができ、関係者の皆様、参加チーム、スポンサー、そして現地で応援してくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます。
本大会は、勝敗を競うだけの場ではなく、アジアの子どもたちに「本気で目指せる目標」を示すことを目的に開催しています。国や文化、環境の違いを越えて同じフィールドに立つ経験が、彼らの将来の意識や行動に大きな影響を与えると感じています。
特に印象的だったのは、日本の甲子園を実際に観戦した経験を持つ選手たちの変化です。動きや立ち居振る舞い、周囲への配慮に明らかな成長が見られ、本物を生で見ること、かっこいいと思える在り方を知ることが、人を育てる力になることを改めて実感しました。
アジア甲子園は、まだ道半ばの取り組みです。この大会で生まれた経験や学びが国を越えて広がり、次の世代へとつながっていくよう、今後も一歩ずつ積み重ねていきたいと思います。
会社概要
会社名 ：一般社団法人 NB. ACADEMY
所在地 ：東京都渋谷区神宮前4-24-3
代表者 ：代表理事 柴田 章吾
設立 ：2022年8月19日
日本の伝統的な野球文化を海外へ普及し、根付かせること、海外主にアジア進出により、日本の野球界並びにプロ野球市場の拡大に寄与することを目的としています。また、野球を通じた人間形成や国際的な活動を通じた語学習得の助長、人間的成長を促し、野球という競技から得られる価値提供を与える取り組み等を行います。