ヴァイオリニスト・堀内優里、オーケストラと味わう高揚感 ―― 自身初のオーケストラ・リサイタルに向けてインタビュー

2026年2月7日、第一生命ホールにて『タクティカートオーケストラ コンチェルトシリーズ 堀内優里 Echoes ― 子供時代の情景 ―』を開催

株式会社タクティカートのプレスリリース

 2026年2月7日(土)、ヴァイオリニスト・堀内優里タクティカートオーケストラによる、『堀内優里 Echoes ― 子供時代の情景 ―』が開催される。

 タクティカートオーケストラのコンチェルトシリーズの企画として行われる本公演は、全編をオーケストラとともに構成する、いわば「オーケストラ・リサイタル」だ。

 『題名のない音楽会』内の「題名プロ塾」で葉加瀬太郎のもとプロデビューを果たした堀内は、全国各地でのリサイタルツアーを重ねながら、昨年、名手ジェームズ・エーネスのもとで学ぶためアメリカへと留学した。

 新天地での学びを経て臨む本公演。『子供時代の情景』というタイトルの通り、ヴァイオリニスト誰もが通ってきた作品から、憧れの名曲、そして堀内自身にとって特別な楽曲であるラロ《スペイン交響曲》まで、これまでの歩みと重なるレパートリーが並ぶ。

 新しい刺激を受け取ったいま、過去の記憶と向き合いながらオーケストラと音楽を重ねる堀内。
 2月の公演に向けた現在の思いを聞いた。


留学:多様な価値観の中で

――アメリカでの留学も始まって1年になるかと思いますが、新天地での生活や学びはいかがですか。   

 まさに「多様性!」といった感じで、毎日新しい価値観やアイデアに触れています。一人ひとりが違う背景を持つからこそ、音楽の感じ方もさまざまで、その交流が自分の創造性を刺激してくれている気がします。

――音楽観や演奏にも変化はありますか。 

 もちろんあります。自分の音の選び方やフレージングに、以前よりも自由さと意図の明確さが生まれました。多様な環境に身を置くことで、自分らしい音をより深く探求できるようになっています。

7月開催のリサイタルツアーでは、アメリカ出身の作曲家の楽曲を含んだプログラムで新しい姿を披露した。©︎Junichiro Matsuo

プログラム:子供の頃から親しんできた名曲たち

――ヴァイオリンを始めた頃、子供の頃の練習の思い出や、音の記憶など、教えてください。

 バレエをずっと習っていたので、当時はヴァイオリンの練習曲よりも、バレエ音楽に触れている時間の方が好きでした。身体で音を感じて動く経験が楽しくて、その感覚が今の演奏の表現力にもつながっているように思います。また家にジャズやクラシックなどのCDが大量にあり、それが流れていた影響で、どちらのジャンルも好きなのかなあと思います。 

 あとは習っていた先生の猫ちゃんが大好きでした。

――今回の公演では、習い始めの曲から“憧れの名曲”まで幅広いレパートリーが並びます。それぞれにどんな思い出がありますか。 

 ベリオやアッコーライといった習い始めの頃の曲から、サン=サーンス、ヴィエニャフスキまで、どの作品にもそれぞれの時代の自分が重なっています。

 中でもラロ《スペイン交響曲》は、幼い頃から何度も耳にし、演奏してきた特別な作品です。
 初めての本番は小学4年生くらいかな。その時の高揚感や、音楽の色彩の豊かさに心を奪われた記憶があります。年齢を重ねるごとに、情熱だけでなく、陰影や余白の美しさにも気づかされる曲で、今も取り組んでいてなお新しい発見を与えてくれます。

バックを務めるのは、共演歴も深いタクティカートオーケストラ、そして指揮・竹内健人だ。(2024年8月開催『Summer Gala Orchestra Concert 2024』より)

挑戦:「高揚感」とともに臨むオーケストラ

――何より今回は、堀内さんにとって初めて全編をオーケストラとともに臨む公演となります。期待も大きい一方で、プレッシャーを感じる部分はありませんか。

 今は「楽しみ」という気持ちしかありませんね。

 オーケストラと共演するとき、いつも自分の中で特別な高揚感があり、それが何なのかを考えると、子供の頃に音楽を聴いていたときのワクワクした感覚にとても近い気がします。
 当時感じていた純粋な楽しさや胸が高鳴る感覚が、そのまま大きくなって、今の自分につながっている。そんな気持ちで、この公演に臨んでいます。

――オーケストラと共演する時の特別な高揚感。どういったものなのですか?

 一番の魅力は、音楽の中に身を委ねられる感覚です。本当に特別なものを感じます。

 自分ひとりでは生まれない響きやエネルギーに包まれながら演奏することで、音楽がより立体的に、そして感情的に広がっていくのを感じます。
 その反面、自分の音が全体の中でどう溶け込み、どう導いていくのかを意識し続ける必要があり、その緊張感も含めて、特別な体験だと思っています。

――最後に改めて、公演への意気込みを教えてください。

 全編オーケストラという特別な公演を共に創り上げられることをとても楽しみにしています。

 初めて共演させていただく指揮の竹内健人さん、そして、タクティカートオーケストラの皆さんと一緒に、音楽の高揚感や楽しさを共有しながら、その場で生まれる響きを大切にしていきたいと思っています。

©︎Junichiro Matsuo

公演のチケットはイープラス・teketにて好評発売中。ぜひお見逃しなく。

公演情報

タクティカートオーケストラ コンチェルトシリーズ

堀内優里 Echoes ―子供時代の情景―

日時 2026年2月7日(土) 18:15開場 19:00開演 (20:00終演予定)
会場 第一生命ホール(東京都中央区)

曲目
 ベリオ: バレエの情景
 ラロ:「スペイン交響曲」より
 アッコーライ: ヴァイオリン協奏曲第1番
 サン=サーンス: 序奏とロンド‧カプリチオーソ
 ヴィエニャフスキ: 華麗なるポロネーズ Op.21

出演 堀内優里(ヴァイオリン)、竹内健人(指揮) 、タクティカートオーケストラ

チケット

 全席指定
  特別席: 10,000円(前方座席・特典付)
  一般: 5,500円
   U25: 3,300円

販売プレイガイド

 イープラス: https://eplus.jp/horiuchi_echoes/

 teket: https://teket.jp/5288/57548

主催 タクティカートオーケストラ

制作 株式会社タクティカート

注意事項

 ※出演者及び公演スケジュールは予告なく変更となる場合がございます。
 ※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
 ※公演中止の場合を除き、お客様都合による予約変更・払い戻しはできません。
 ※チケットは紛失・盗難などいかなる場合においても再発行できませんので十分にご注意ください。
 ※営利目的によるの購入、譲渡‧転売行為は固くお断りしております。
 ※公演当日、劇場内の模様を撮影し、放送‧配信‧複製頒布等する場合がございます。
 ※車椅子をご利用のお客様は購入後、事前にタクティカートへご連絡ください。

お問い合わせ

 Mail: concert@tacticart.co.jp

 TEL: 050-1792-0075

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