地元を盛り上げる観光客参加型 没入型演劇「エンタビ(R)」が、地元住民が主役になる“御土居下同心”の物語を地元住民と「共に創る」イマーシブシアタープロジェクトがスタート。
プレイング株式会社のプレスリリース
地元の住民が地元の物語を演じる。観光客がセリフを言う。“演劇×歴史体験”の今までにない新しい「体験」
プレイング株式会社(大阪府堺市、代表取締役:山本知史)は、名古屋市北区・柳原通商店街で、観光客参加型ドラマアトラクション『エンタビ(R)』を制作します。
商店街の歴史を脚本化し、地元住民が出演する観光客参加型の物語で来街者の増加を狙います。
商店街の歴史や想いを“語る”のではなく“体験する”ことで、地域への愛着と賑わいの再生を目指す取り組みです。
地元キャストが紡ぐ、新しい物語
名古屋市北区・柳原通商店街を舞台に、地域に口伝で残る「御土居下同心」の物語を作成。
本作には、柳原通商店街の関係者だけでなく、地元の学生たちがすでに制作陣、キャストとして参加。
口伝で語り継がれる“御土居下同心”の物語を中心に、地元学生と地元住民が世代を越えて協働する姿は、地域の文化発信や観光の新しい形として、教育・観光・地域創生の観点からも注目されています。
なぜ地元出演者の起用が重要なのか
観光庁が発表したデータによると、地域住民との交流を体験した観光客の再訪率は約1.7倍に上昇しており(観光庁「観光地域づくりデータ集2023」)、観光客の滞在価値を高める大きな要因となっています。
また、総務省の「関係人口創出・拡大モデル事業」(2022年度)では、地域文化活動に参加した人の62%が“今後も関わりたい”と回答しており、地元参加が持続的な地域活性化につながることが示されています。
さらに、NHK放送文化研究所の調査では、地元住民が登場するニュースの視聴率は平均1.3倍に達しており(「地域報道と視聴傾向に関する調査2022」)、報道・メディアの注目度も高いことがわかっています。
このように、地域住民の参画は「観光の価値向上」「地域の自走」「メディア訴求」の三拍子を揃えた取り組みであり、地方創生において最も有効なアプローチのひとつとなります。
特に今作の物語のテーマである“御土居下同心”は口伝の物語のため、さらに地元住民が演じる意味が強くなると考えます。
観光を“観るもの”から“共に創るもの”へ。
「エンタビ(R)」では、こうしたデータに基づき、「地元の人が演じ、地元を語り、地元を魅せる」新しい観光の形を提案しています。
観光客は“観る人”から“登場人物”へ、地元の人々は“案内人”から“物語の主役”へ――。この共創が、過疎化の進む地域に再び灯をともす原動力となります。
「エンタビ(R)」では、地元の皆さんが物語のメインキャストとして出演する事を目指しています。
それは単なる演出上の工夫ではなく「地域の未来を変える構造」です。
観光とエンタメ、地域創生を融合した“没入型”(イマーシブ)観光体験「エンタビ(R)」
「エンタビ(R)」は、プレイング株式会社(大阪府堺市)の代表 山本知史が、添乗員として18年の経験を通じて感じた「地方観光地の過疎化」に歯止めをかけたいという思いで、2020年に実証実験を開始した没入型(イマーシブ)の観光コンテンツです。
全国に点在する観光施設や地域資源を舞台に地元の人々が演者となり、地元に根付いた伝説や伝承をもとにしたドラマを演じる「エンタビ(R)」は、観光客が「登場人物」として物語に巻き込まれるこの体験型ドラマアトラクション。
全国11万以上の観光施設を舞台とした各地のイマーシブ体験によって、観光客の滞在価値と地域経済の活性化を目指しており、地方観光の可能性を広げる一手として様々なメディアの注目を集めています。
本作のあらすじ
舞台は昭和39年、にぎわいあふれる名古屋・柳原通商店街に、未来から密かに送り込まれた「令和の御土居下同心」が降り立つ。
この時代にいる「未来で大きな功績を残す子ども」を守り、とある施設から逃がさなければならない。「子ども」を逃がすことが出来なければ、歴史が大きく変わってしまうのだ。
未来を守る鍵は、「子ども」を逃がすための「いつ」「どこで」「どんな格好で」という三つの情報。
この内容を、商店街のどこかを回遊しているその時代の「本物の仲間」に正しく伝えることが唯一の使命である。
しかし、商店街には未来から来たスパイが紛れ込み、昭和の店主や客に成りすまして参加者に接触してくる。
彼らは親切そうに話しかけ、油断を誘い、三つの情報を引き出そうとするため、誰が味方で誰が敵かは外見ではまったく判断できない。
参加者は昭和の空気に溶け込みながら正体を隠し、三つの情報を守り抜き、本物の同心を自ら探し出さなければならない。
最終的に、真実よりも“伝えようとする心”が街を救う。
たったひとつの声が未来をつなぐ──御土居下同心の心意気を胸に、静かな伝令戦が商店街で始まる。
御土居下同心とは…
正式名称・御土居下御側組同心(おどいしたおそばぐみどうしん)とは、尾張藩が置いた役職の一つで、表向きは城門の警備や藩主の護衛などを職務としていたが、名古屋城が落城するような事態となった時に藩主の身を守り無事に逃がすという極秘の任務を与えられていた人々のことです。
現実には、尾張藩はそのような事態を経験することなく明治維新を迎えたため、彼らが本来の任務を遂行する機会はなかったとされています。
これらは極秘任務のため口伝でのみ伝えられてるそうです。
旅行会社が作る新しい観光コンテンツ「商店街丸ごと物語体験エンタビ(R)」
上演概要
タイトル:「商店街丸ごと物語体験エンタビ(R)」(仮)
会場:柳原通商店街(愛知県名古屋市北区柳原)
日時:2026年2月14日(土)、15日(日) 11:00~16:00(予定)
※体験時間60分予定。但し、商店街周遊型のため個人差があります。
参加費:無料
事前申込:イベント申込フォーム ※当日直接来場も可能です。
特設ページ:http://gekidanplaying.wixsite.com/yanagiharatori
主催:プレイング株式会社(名古屋市未来商店街チャレンジ事業採択プロジェクト)
共催:柳原通商店街振興組合
創設者・山本知史の経歴と、エンタビ(R)誕生の背景
プレイング株式会社 代表取締役・山本知史は、1999年に劇団を設立し、舞台演出や脚本制作の現場でキャリアを積んできました。地域に根ざした物語の表現や、観客との“対話”を重視した 演出を得意とし、演劇を通じた体験価値の創出に20年以上携わってきました。
2007年には、舞台で培った「物語設計力」と「場の演出力」を観光に活かすべくパインツーリストに参画。以来、ガイド付き観光ツアーや地域密着型旅行商品の企画・実施を手がけ、日本各地の観光現場での経験を重ねてきました。
2020年、コロナ禍による観光業界・演劇界の同時低迷に直面。ツアーの中止や劇場公演の停止が相次ぐ中、「地域資源を活かして体験できる新しい観光のかたち」を模索。閉鎖された観光施設を舞台にした観光コンテンツの実証実験を開始しました。
この取り組みが後に「エンタビ(R)」して体系化され、地域のストーリーをドラマ化し、観光客自身が登場人物となって楽しむ“観光×演劇”という新ジャンルを確立。
業界と地域の課題から生まれたこの体験型アトラクションは、地方創生の新たな手段として、今も進化を続けています。
お問い合わせ先
プレイング株式会社 広報部(担当:岩田りん) E-mail:info@entabi.jp
● 代表:代表取締役 山本知史
● 設立:2024年4月25日
● 所在地:大阪府堺市堺区向陵東町3-1-14
● TEL:0722541020
● 事業:旅行業/イベント業
● 実績:堺市立さかい利晶の杜/兵庫県立兵庫津ミュージアム/大阪府立大型児童館ビックバン/国営奈良平城宮いざない館 他
●公式サイトURL:
https://www.gekidanplaying.com/
●公式SNS:
〈X〉
〈Facebook〉
https://www.facebook.com/gekidanplaying/
〈エンタビ® 兵庫県立兵庫津ミュージアムPV>
https://www.youtube.com/watch?v=EMRxkNw0c8I
参考・出典
観光庁『観光地域づくりデータ集(2023年度)』
総務省『関係人口創出・拡大モデル事業 成果報告書(2022年度)』
NHK放送文化研究所『地域報道と視聴傾向に関する調査(2022)』
御土居下御側組同心 – Wikipedia