わらび座創立75周年記念・新作発表 フィギュアシアター『黒紙の魔術師と白銀の龍』the Musical 2026年5月より7か月間のロングラン上演決定!

秋田県出身の鳥美山貴子氏による、第62回講談社児童文学新人賞受賞作がミュージカルに。 

一般社団法人わらび座のプレスリリース

一般社団法人わらび座は、わらび座創立75周年を記念し、2021年の第62回講談社児童文学新人賞受賞作『黒紙の魔術師と白銀の龍』(著:鳥美山貴子 講談社)をフィギュアシアターとしてミュージカル化します。本作は、2026年5月5日(火・祝)より11月22日(日)まで、あきた芸術村わらび劇場(秋田県仙北市)にて上演します。

キービジュアル

わらび劇場は「生活に感動を。いのちに芸術を。」をミッションに、すべての人々が文化芸術と出会い、自己認識の基点を得る助けとなる場であることを目指し、秋田や日本ならではの文化資源を生かした自主制作作品の創出に取り組んでいます。2026年は、わらび座創立75周年記念作品として、新作・フィギュアシアター『黒紙の魔術師と白銀の龍』the Musicalを2026年5月5日(火・祝)より11月22日(日)まで約100回にわたりわらび劇場にて上演します。年間約1万人の県内外からの修学旅行生をはじめとする子どもたちや、全国から秋田を訪れるみなさまに舞台を届けます。

~作品について~

◆第62回講談社児童文学新人賞受賞作『黒紙の魔術師と白銀の龍』(著:鳥美山貴子 講談社)が初のミュージカル化!

原作は、秋田県出身の鳥美山貴子氏による『黒紙の魔術師と白銀の龍』です。同作は、斉藤洋・柏葉幸子・森絵都・はやみねかおる等多くの作家を輩出した児童文学の新人賞として知られる、講談社児童文学新人賞の受賞作です。原作者の鳥美山貴子氏は、秋田県出身で、2021年『黒と白の対角線~おりがみおとぎ草子~』で第62回講談社児童文学新人賞を受賞しました。改題・改稿した本作がデビュー作となります。また、同作で第56回日本児童文学者協会新人賞を受賞しました。

[原作紹介]

『黒紙の魔術師と白銀の龍』(著:鳥美山貴子 講談社)

第62回講談社児童文学新人賞受賞

-ものがたり-

「生きとし生けるものにはみな、その命をたまわる陣がある―」


「好きなことにまっすぐで、何が悪いんだよ!」

主人公悠馬は大きな黒いとかげを捕まえたが、気づくとそれは紙になっていた。

しかし夜中、黒いとかげが再び意思を持って動き始めて……?

命が吹きこまれた折り紙をめぐる、時代を超えた少年たちの冒険。

おりがみが動く。飛ぶ。おれたちは、強くなる!

原作 鳥美山貴子氏コメント

思い描いていた世界が舞台になる。命が吹きこまれる。奇跡だと思いました。白銀の龍や黒い鳥、折り紙の生き物たちはどう表現されるのだろう。主人公たちはどう動きまわるのだろう。ワクワクが止まりません!新たな形で作品が表現されることに喜びと感謝でいっぱいです。

◆チェコより人形劇師・沢則行氏を招聘。わらび座初のフィギュアシアターに挑む!

本作はわらび座では初めて「フィギュアシアター」としてミュージカルの制作に挑みます。同ミュージカルは、原作で描かれる折り紙が生き物となり動き出す魔法世界のような不思議な世界観を、人形や折り紙や役者が、音楽や光とともに表現します。人形劇の本場プラハを拠点に世界各国で活躍をするフィギュアシアターの第一人者とされる人形劇師・沢則行氏による人形美術・操演指導のもと、子どもから大人まで楽しめる、新たなミュージカルを生み出します。

フィギュアシアターのロゴ

[フィギュアシアターとは?]

役者(アクター)も、劇人形(パペット)も、仮面(マスク)も、ときには人の形をしていないモノ(オブジェクト)でさえ、舞台上で等価の存在として扱い、融合し演じる、ヨーロッパ生まれの新しい「何でもアリ」総合演劇スタイル。その汎用性の高さからオペラやミュージカル、サーカスなどさまざまなジャンルに溶けこめる「開かれた人形劇・舞台芸術」として世界中で発展を遂げている。スターウォーズのヨーダ、ブロードウェイのライオンキング、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのトトロなど、その進化は枚挙にいとまがない。

人形劇師・沢則行氏コメント

子どものころからあこがれているわらび座さんの芝居にたずさわれる喜びで、ちょっとカカッテます。ヨーロッパで働き始めて35年目、まだ自分にも何か新しくてステキな挑戦ができるありがたさ。とはいえ、この作品のテーマは今の「世界」を映し出していてとても深く、切ないです。人形の形も色も動きも、油断できない感じ…がんばります!

◆豪華クリエイターが集結!

同ミュージカルの脚本には、わらび座ミュージカル「アテルイ」「小野小町」「銀河鉄道の夜」など数々のわらび座代表作の作詞を手掛け、ミュージカル「フィストオブノースター~北斗の拳」などの脚本・作詞を始め、東宝・ホリプロが手掛ける「カム フロム アウェイ」「マチルダ」「ヘアスプレー」など数多くのブロードウェイミュージカル等の訳詞・台本翻訳で多くのヒット作を手掛けられてきた高橋亜子氏を迎えます。

また、演出はわらび劇場芸術監督の栗城宏が手掛けます。音楽には八幡茂氏、振付に新海絵理子氏を迎え、美術を宮本博司(わらび座)が担当します。また、映像をムーチョ村松氏が手掛け、人形と美術との融合に挑みます。

折り紙の生き物に命が宿り動き出すという圧倒的な独創性、美しい自然や生き生きとした生き物たちへの目線、時空を超え解き明かされるある山に秘められたミステリーなど、魅力あふれる原作の世界をクリエイターたちと民族芸能とミュージカル双方を研鑽してきたわらび座俳優が手を取り、描き出します。  

~公演概要~

■スタッフ

原作   :鳥美山貴子(『黒紙の魔術師と白銀の龍』講談社)

脚本   :高橋亜子

演出   :栗城 宏

作曲   :八幡 茂

振付   :新海絵理子

美術   :宮本博司

人形美術・操演指導:沢 則行

映像   :ムーチョ村松 (トーキョースタイル)

照明   :三重野美由紀

音響   :福地達朗

衣裳   :武田園子

小道具  :平野 忍

ヘアメイク:馮 啓孝

舞台監督:福田桜子

絵(宣伝イラスト):いとうあつき

企画・制作:一般社団法人わらび座

■キャスト

わらび座

2026年、創立75周年を迎える。秋田のあきた芸術村・わらび劇場を拠点に日本の民俗芸能を研鑽し、舞台表現へ再創造し、数多くの日本オリジナルミュージカルを全国で上演している。これまでに16か国での海外公演の実績があるほか、宮沢賢治作品4作品(「銀河鉄道の夜」「セロ弾きのゴーシュ」「どんぐりと山猫」「風の又三郎」)、手塚治虫作品(「火の鳥」「アトム」「ブッダ」「ジャングル大帝レオ」)、スタジオジブリ作品初のミュージカル化(「おもひでぽろぽろ」)などを手掛ける。2023年に初演した全席参加型の祭シアター「HANA」は好評を得て、2026年3月にシアターミラノ座(新宿)での公演が決定している。


■日時 2026年5月5日(火・祝)~11月22日(日)、2027年1月1日(金)~1月3日(日)

 ※公演スケジュールは後日詳細を発表します。

■会場 あきた芸術村わらび劇場(秋田県仙北市田沢湖卒田字早稲田430)

■チケットオンセール 2026年3月5日(木)10:00~

 ※温泉ゆぽぽ宿泊者、10名以上の団体は先行して受付可能です。

■チケットのご予約・お問い合わせ 

あきた芸術村予約センター

TEL 0187‐44‐3939 [月-金 9:30-11:30、12:30-17:00]


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