「テレビは、こうしてつくられている」―― 情報の裏側と“つくる人の想い”を届ける。SPOT TEACHERがつなぐ“伝える仕事”のリアルを学ぶ情報教育
共育パレット株式会社のプレスリリース
共育パレット株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役:松下ゆか理)が運営する、学校と企業をつなぐマッチングプラットフォーム「SPOT TEACHER(スポットティーチャー)」は、企業や団体の専門家が学校のニーズに応じて出前授業を提供するサービスです。
このたび、KBC九州朝日放送の夕方ワイド情報番組『ぎゅっと』の制作チームを講師に迎え、福岡市内の公立小学校6年生144名を対象に、情報教育とキャリア教育を融合した特別授業を実施しました。
本授業では、プロデューサー・記者・アナウンサーが登壇し、番組づくりの裏側や、情報を届ける仕事に込めた想いを具体的な事例として示しながら、講話・ニュース制作の解説・アナウンサー体験を一体的に展開しました。
社会科「情報を伝える人々とわたしたち」の学習を軸に、情報教育・キャリア教育を横断する構成で実施。子どもたちは、情報がどのようにつくられ、どのような人たちの手を経て届いているのかを実感しながら、自分自身が情報とどう向き合うかを考える主体的な学びの場となりました。
授業の背景
担任の先生から寄せられたのは、
「テレビは身近な存在だけれど、そこで働く人たちがどんな想いで番組をつくっているのかを、放送局で働く人たちの“生の声”として子どもたちに届けることはできないだろうか」という願いでした。
日々、テレビやインターネット、SNSなど多くの情報に囲まれて生活する子どもたちにとって、情報を“受け取る”ことは当たり前になっています。一方で、その情報が誰によって、どんな考えや責任のもとにつくられているのかを実感する機会は限られています。
教科書で放送局の役割を学ぶことはできても、実際に現場で働く人の言葉や姿勢に触れることは容易ではありません。だからこそ、「情報は人がつくり、人が届けている」という事実を、子どもたちが実感をもって受け取れる学びが求められていました。
そこで、SPOT TEACHERは番組制作に携わるプロデューサー、記者、アナウンサーそれぞれの立場から、番組づくりの裏側や仕事に込めた想いを直接届ける授業をコーディネート。単なる職業紹介にとどまらず、「伝えるとはどういうことか」「正確さや想像力がなぜ必要なのか」を、子どもたち自身が体感的に考えられる学びの場を設計しました。
授業の内容
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■ 授業の内容①
番組は“250人の想い”でできている――プロデューサーが語る「街と人のつなぎ方」
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【番組制作の舞台裏に迫る】
目の前にいるのは、夕方ワイド情報番組『ぎゅっと』の制作に携わる、プロデューサー、記者、アナウンサーの3名。
当日は取材も入り、体育館にはいつもとは違う緊張感が漂っていました。
最初に話し始めたのは、チーフプロデューサー・河相大輔氏による「番組の全体像」についての講話でした。
河相氏は、「プロデューサーの仕事はレストランのオーナーのようなもの」という例えを用い、どのような内容を、どのような出演者・スタッフと、どのように視聴者へ届けるのかを設計する役割について語りました。
児童が驚きを隠せなかったのは、2時間の生放送を支えるスタッフが約250名にものぼるという事実でした。
カメラマン、音声、照明、テロップ制作、スタイリストなど、多様な専門職が連携して番組をつくっていることを知り、児童たちは「情報を伝える仕事」がチームワークによって成り立っていることを実感しました。
「福岡のワクワクを、番組を通して広げていきたい」という想いを軸にした番組づくりの話から、情報が“人の意思”によって編まれていることを、子どもたちは具体的に理解していきました。
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■ 授業の内容②
「1分のニュース」に「4時間」かける理由――記者が伝える“真実”への責任
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【クイズで体感する、情報の重みとリサーチの価値】
続いて登壇したのは、記者・アナウンサーとして活躍する吉田裕喜氏です。
吉田氏は、「1分間のニュースを作るのに、どれくらいの時間がかかるでしょうか?」というクイズを投げかけました。
正解が「4時間以上」であることが明かされると、会場からは驚きの声が上がりました。
取材前の準備、現場での聞き取り、原稿作成、編集作業――。その一つひとつに時間と確認が積み重ねられていることが紹介されました。
吉田氏は、「間違いがないか」「より分かりやすい言葉はないかを、とことん確かめるのがプロの責任」と語り、情報を扱う仕事に求められる姿勢を伝えました。
誰もが簡単に発信者になれる時代だからこそ、情報の裏側を想像し、真実を確かめることの大切さを学ぶ時間となりました。
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■ 授業の内容③
ニュースを「読む」から「届ける」へ――“アンカー”として学ぶ伝える技術
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【「聞く」から「やってみる」へ。アナウンサー体験】
後半は、アナウンサーの細谷めぐみ氏による講話と体験型ワークショップです。
細谷氏は、アナウンサーの役割を、チームの想いを受け取り最後に視聴者へ届けるリレーの「アンカー」になぞらえて説明しました。
ワークショップでは、体育館全体での発声練習や早口言葉に続き、実際のニュース原稿を用いたアナウンサー体験を実施しました。
「速く読むことよりも、相手に届くことが大事」。
その言葉を受け、児童たちはゆっくり、はっきりと、聞き手を意識しながら原稿を読み上げました。言い間違えた際には「失礼しました」と訂正し、読み直す姿勢も体験を通して学びました。
正確さと誠実さが信頼につながることを、児童たちは実感をもって理解していきました。
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【学びが社会につながった時間】
この日の授業の様子は、当日の番組『ぎゅっと』の中で、1分間のニュースとして放送されました。
「情報の裏側」を学んだ直後に、自分たちの姿が社会へ届けられるプロセスを目にすることで、学校での学びと社会の営みが直接つながる体験となりました。
SPOT TEACHERがつないだこの授業は、公立学校における情報教育が、社会と往還するかたちで成立する一つのモデルとなりました。
授業後アンケート結果(回答者数:144名)
・98%の児童が「おもしろかった」と回答
・90%の児童が「将来の仕事について考えたくなった」と回答
・100%の児童が「ふだんの勉強や生活にも役立つと思う」と回答
社会科「情報を伝える人々とわたしたち」を軸に、情報教育とキャリア教育をつなぐ授業として、子どもたちの興味関心と学びの意欲を高める結果となりました。
特別授業の感想
【講師感想】
KBC アナウンス部 細谷 めぐみ氏
「子どもたちの反応が想像以上によく、楽しくお話をさせていただきました。社会科の授業でくわしく放送の仕事を学んでくれていたことに、驚きと喜びを感じました。子どもたちもとても積極的で、真剣に前のめりになって聞いてくれる姿に、私自身もつい熱が入ってしまいました。アナウンサー体験での一生懸命な声や姿からは、たくさんのパワーをもらいました。ネットメディアが身近な今だからこそ、今回の授業が『放送の仕事』のおもしろさに触れ、興味を抱くきっかけになってくれていたらとても嬉しく思います。」
KBC 九州朝日放送 吉田 裕喜氏
「この度は貴重な機会をいただきありがとうございました。
中学生の頃の夢が『学校の先生』だった私にとって、教壇に立てたことは夢が叶ったような幸せな時間でした。記者として『ニュースの裏側』や制作の苦労をお話ししましたが、『これからは感謝の気持ちを込めて見たい』という感想をもらい、胸が熱くなりました。教科書には載っていない現場のリアルな話を通じて、日頃の生活の中で、教科書やスマホから得る情報以外のところにアンテナを向けるきっかけになってくれたら嬉しいです。」
【5学年担任感想】
「子どもたちに、放送局で働く人たちの“生の声”を聞かせたい」という思いはあったものの、企業とのつながり方が分からず、実現できずにいました。そこでSPOT TEACHERに相談したところ、KBC九州朝日放送『ぎゅっと』の制作チームとつないでいただき、今回の特別授業が実現しました。
当日は、プロデューサー・記者・アナウンサーの方々が来校し、番組制作の裏側や取材の仕事、アナウンサー体験まで、盛りだくさんの内容で授業を行ってくださいました。中でも子どもたちの印象に残ったのは、「緊張を楽しむことも大切」というアナウンサーの言葉でした。
教科書での学びに実体験が重なることで、情報に対する理解がより深まり、子どもたちだけでなく、大人にとっても学びの多い時間となりました。貴重な機会を本当にありがとうございました。
【児童感想】
「社会科『情報を伝える仕事』について学び、分かったつもりになっていましたが、実際にアナウンサーの方から直接話を聞いて、仕事で大切にしていることや気持ちを知ることができました。ニュース番組の裏側を知り、もし自分が取材に行く立場だったら、関わった場面が少ししか出なくても、誰かの安心や楽しさにつながるのだと感じました。これからは身近な生活と結び付けながら学び、ニュースは『つくってくれた人がいる』ということを意識して、見る視点を変えていきたいと思います。」
「この授業を受けてKBCの方たちが生放送などでどれほどの時間や思いをもちながら放送をしているのかがよくわかりました。社会の教科書にのってないテレビの裏側を知れたし、アナウンサーの声がとても聞き取りやすいと思いました。来週の大縄大会で司会をするので、今日教えてもらった早口言葉や母音の練習を、話す前にやってみようと思います。私たちにニュースや事件を伝えてくださり、ありがとうございます。みなさん、これからもがんばってください!」
「喉のストレッチや、発音の工夫などを勉強できて、学校生活での発表などに活かせると思いました。ニュースはいつも当たり前のように流れているから、そんなに制作時間がかかるとは思っていなかったし、いつも正確な情報を教えてくれているので改めてニュースを制作してくださっている美術の方や、編集者さん、アナウンサーの方や、プロデューサーの方や、記者の方、その他の方全員に感謝です。今日の生放送も絶対に見ます!」
「社会の授業では習わないことを、たくさん知ることができてよかったです。テレビの中のたった1分間をつくるために、最低でも4時間もかかっていると知り、テレビ局の人たちはとても大変なんだと思いました。また、テレビには、たくさんの人が関わっていることも分かりました。今日の授業で、福岡のみんなに分かりやすく伝えようとしているテレビ局の人たちが、とてもかっこいいと思いました。僕も、みんなのために役に立てる人になりたいと思いました。」
▶︎テレビは、こうしてつくられている。――放送局の現場とつながった特別授業レポート
SDGsへの取り組み
今回の授業は、以下のSDGsの目標につながる学びとなりました。
目標4:質の高い教育をみんなに
放送のプロ(プロデューサー・記者・アナウンサー)による講話と実践体験を通じ、教科書だけでは得られない「社会とつながる深い学び」を提供しました。
目標11:住み続けられるまちづくりを
地域に根ざしたKBC九州朝日放送の報道に触れることで、メディアが地域の人と情報をどのようにつないでいるかを知り、まちづくりにおける情報の役割を再認識しました。
目標16:平和と公正をすべての人に
1分のニュースに込められた「正確性へのこだわり」を知ることで、情報発信の責任の重さを学び、フェイクニュース等に惑わされない情報リテラシーを育みました。
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
学校・放送局(KBC九州朝日放送)・SPOT TEACHERが連携し、講話と体験を組み合わせた特別授業を設計しました。番組制作の現場で働く専門職が学校に足を運ぶことで、通常の授業では得がたい学びが実現しました。
今後の展望
今回のKBC九州朝日放送との取り組みは、出前授業としての学びにとどまらず、学校での学習がニュースとして社会へ届けられるプロセスを、子どもたち自身が体験する機会となりました。
学校で学んだことが、そのまま社会の営みとつながっていく。そうした経験は、子どもたちにとって、自分たちの学びを少し違った視点から捉え直すきっかけになったと感じています。
SPOTTEACHERでは、今後も全国の学校と企業をつなぎ、子どもたちの学びの幅を広げる機会を提供してまいります。これまで、エネルギー・食・福祉・建設・伝統文化など、幅広い業界の専門家が公立学校で授業を行い、社会のリアルを子どもたちに届けてきました。
外部の人が入りづらいとされる公立学校において、先生方のニーズに沿ったマッチングと丁寧な調整により、安心して授業を実施できる環境を整えてきたことが、SPOTTEACHERの強みです。
企業にとっても、社会貢献や次世代教育への参画に加え、社員の新たな気づきや自社の魅力を見直す機会となっており、SPOT TEACHERは今後も学校と社会をつなぐ“共育のプラットフォーム”として、地域と産業の未来を支える取り組みを続けてまいります。
SPOT TEACHER(スポットティーチャー)について
SPOT TEACHERは、共育パレット株式会社が運営する学校と企業をつなぐマッチングプラットフォームです。企業や団体の専門家が、学校のニーズに応じて出前授業を提供します。
元教員がコーディネーターとなり、学校のカリキュラムに合わせた授業がスムーズに実施できるよう調整・連携し、教員の負担軽減と多様な学びの提供を目指しています。
企業にとっては、自社の専門知識を学校現場に活かすことで、社会貢献や社員の意識向上、次世代人材の育成につながります。SPOT TEACHERの強力な教員ネットワークを活用することで、これまで外部の人が入りづらかった公立学校にも、安心して教育プログラムを届けることが可能になります。
【代表コメント】
学校と社会をもっと自由につなぎ、子どもたちが“本物の人”と出会える場を増やしたいと考えています。
元教員として、教室の中だけでは見せてあげられなかった世界を、もっと子どもたちに届けたいという思いがずっとありました。
専門性の高い方も、地域で活動する方も、企業の方も、誰もが学校に関わることで、子どもたちの世界は大きく広がります。
これからも先生方の負担を支えながら、多様な業界の皆さまが学校に参加しやすくなる仕組みづくりを進め、新しい学びのかたちを広げていきたいと思っています。
授業数実績
開催授業:132回
紹介企業数:76社
紹介職種(一部抜粋):起業家、林業、漁業、農業、医療、建設、伝統芸能、芸術、交通、国際関係、観光、報道、音楽、製造、システムエンジニア(SE)、コピーライター、インフルエンサー
これまでにSPOT TEACHER授業を受けた児童・生徒数:6,192人(2026年1月時点)
📚 授業レポート一覧はこちら
https://note.com/yukari_neko2/m/m475fb32d5505
これまでに80本以上の授業レポートを公開しており、全国の学校と企業の協働実践を記録・発信しています。現場の授業風景や子どもたちの声も多数掲載しています。
📚 過去のPR事例はこちら
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会社概要
社名:共育パレット株式会社
代表者:代表取締役 松下 ゆか理
所在地:福岡県福岡市中央区大名1丁目3−41 プリオ大名ビル2F
設立:2024年4月1日
HP :https://spot-teacher.jp/
事業内容:教育関連事業/学校と企業・団体との連携を通じた教育プログラムの提供/教育コンテンツの制作および販売業務
問い合わせ:info@spot-teacher.jp