なぜ海外の音楽ファンは、日本で新品アナログレコードを買うのか

~ Face Records ミヤシタパーク店 2025年 新品レコード売上ランキングから浮かび上がった、日本音楽の受け取られ方 ~

FTF株式会社のプレスリリース

アナログレコード専門店「Face Records」を展開するFTF株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:田中 瞬)は、渋谷・MIYASHITA PARKにあるアナログレコード店「Face Records MIYASHITA PARK(以下、ミヤシタパーク店)」の販売データをもとに、2025年の新品レコード売上ランキングを集計・発表いたしました。

本ランキングから見えてきたのは、日本の音楽が、特別な戦略や意図を伴うことなく、海外の音楽ファンの日常に自然と入り込んでいた姿です。

実店舗における販売データという一次情報を通して、海外のリスナーが日本音楽をどのように受け取っているのかをお伝えします。

■Face Records ミヤシタパーク店 2025年 新品レコード売上ランキング

2025年、ミヤシタパーク店における新品レコードの販売点数は、前年比約20%増加しました。新品レコード購入者のうち約9割がインバウンド客となっており、海外からの来店客が売上を大きく牽引しています。

以下は、販売点数の多い順に集計したランキングです。

1位

Nujabes

metaphorical music

2位

Nujabes

modal soul

3位

久石譲

ハウルの動く城 サウンドトラック

4位

杏里

Timely!!

5位

久石譲

千と千尋の神隠し サウンドトラック

6位

久石譲

魔女の宅急便 サントラ音楽集

7位

久石譲

となりのトトロ イメージ・ソング集

8位

山下達郎

FOR YOU

9位

久石譲

もののけ姫 サウンドトラック

9位

杏里

Heaven Beach

10位

VINCE GUARALDI TRIO

A CHARLIE BROWN CHRISTMAS

11位

Various Artists(Nujabes presents)

Hydeout Productions – First Collection

12位

Various Artists

美少女戦士セーラームーン 30th Anniversary Memorial Album

※ランキングはミヤシタパーク店独自集計

トップは Nujabes『metaphorical music』『modal soul』となりました。

それに続き、久石譲によるジブリ作品群、杏里、山下達郎、日本のアニメ関連作品などがランクインしました。このランキングの多くは、昭和から平成にかけて日本で生まれ、親しまれてきた音楽です。

いま、それらを熱心に手に取っているのは、海外から訪れた人たちでした。

■なぜインバウンド客は「日本で」新品レコードを買うのか


ランキング上位の作品群は、大きく次の3つの音楽ジャンルに分類できます。

それぞれに共通しているのは、日本の文化との結びつきが強い音楽であり、「日本で手に入れること」が意味のある体験となるという点です。

  • 渋谷発ローファイ・ヒップホップ(Nujabes)

Nujabesに代表される渋谷発のローファイ・ヒップホップ(※)は、いまや世界中のリスナーから高い評価を受けています。

海外のファンにとってレコードという媒体は、音楽そのものだけでなく、「どこで買ったか」という体験まで含めて価値が形成される存在です。

Nujabesが活動拠点にしていた渋谷でレコードを手に取ることは、音楽が生まれた聖地に自ら足を運ぶ行為でもあり、“日本で買うこと”そのものが、音楽をより深く楽しむ体験につながっています。

  • アニメ音楽(久石譲/ジブリ作品)

久石譲によるジブリ作品の音楽は、映画が持つ独自の世界観とともに、日本らしさを強く印象づける存在です。映画を通じてイメージした日本の情景や感情、そして実際に日本を旅した際の記憶が重なり合います。

そうした「映画体験」と「日本での旅の記憶」をひとつに束ね、持ち帰る媒体として、レコードが選ばれています。

  • シティ・ポップ(杏里、山下達郎)

杏里や山下達郎に代表されるシティ・ポップは、もはや単なる「懐かしの日本のポップス」ではありません。

海外ではすでに、“Japanese City Pop”というひとつの音楽ジャンルとして定着され、都市や時代、空気感まで含めて楽しまれています。日本はその音楽が生まれた国であり、渋谷では街を楽しむ音楽としてシティ・ポップが親しまれてきました。

海外のファンは、渋谷という街の空気の中でレコードを手に入れることを楽しんでいます。

※ローファイ・ヒップホップ(Lo-fi Hip Hop):

ジャズやソウルの要素を取り入れた、メロディアスで温かみのあるサウンドが特徴のヒップホップ音楽のサブジャンル。Nujabesはその礎を築いた存在のひとりとして国際的に評価されています。

■ミヤシタパーク店スタッフのコメント


今回ランキングに入った作品は、いずれも海外のお客様から特に反応が強いタイトルです。

ジブリ作品のレコードは、海外では新品で手に入る機会が限られているため、日本で探すことを目的に来店され、「やっと買えた」と喜ばれる場面を多く目にします。Nujabesについても、何店舗も探した末にミヤシタパーク店で購入されるお客様がいらっしゃいます。

シティ・ポップは、店頭でのレコメンドをきっかけに知り、気に入って購入される方が多い印象です。

来店されるのは20代から30代前後の方が中心で、国籍はさまざまですが、特に欧米からのお客様が目立ちます。

また、これらのタイトルは世界的な人気が続いており、日本のお客様にとっても初めてレコードを選ぶ際に手に取りやすいラインナップです。需要が途切れにくく、次のリスナーへつなぎやすい作品ですので、安心してレコードを楽しんでいただけると思います。

■Face Records ミヤシタパーク店について

Face Records は、1994年に横浜でメールオーダーの店としてスタートし、1996年に渋谷区宇田川町に第1号店を開店した、中古盤中心のアナログレコード専門店です。

2020年7月、渋谷のカルチャーを体現するランドマーク「MIYASHITA PARK」にミヤシタパーク店を開業しました。

開店当初は国内のお客様が中心でしたが、年々海外からの来店客が増加しています。

開業から5年以上が経ち、ミヤシタパーク店は新譜・中古を問わず、日本の音楽文化を体感できる場所として、渋谷の音楽シーンの“いま”を実感できる店舗へと変化しています。

■会社概要

会社名:FTF(エフティエフ)株式会社

所在地:東京都渋谷区松濤1-4-9

代表者:代表取締役 田中 瞬

事業内容:

・中古レコード‧CD‧書籍‧オーディオの売買        

・アナログレコード専門店「Face Records」の各店舗‧自社ECサイトの運営

・買い取り専門サイト「Ecostore Records(エコストアレコード)」の管理運営

・ファッション衣料その他関連商品の輸入‧製造‧販売

公式HP:https://ftfinc.co.jp/

Face Records オンライン・実店舗・各販売チャネルまとめ:https://linktr.ee/facerecords_pr


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