ワタナベエンターテインメント所属のお笑いコンビで、アンガールズ・田中卓志さんによる初エッセイ、『ちょっと不運なほうが生活は楽しい』を、3月2日(月)、新潮文庫より刊行いたします。
株式会社新潮社のプレスリリース
株式会社新潮社は3月2日、文庫『ちょっと不運なほうが生活は楽しい』(田中卓志)を刊行します。
本作は、2023年に発売されたアンガールズ・田中卓志さんのデビューエッセイ集の文庫化となります。「ベスト・エッセイ2022」に選出された、お母さんのお弁当の思い出を綴った「最高の食事」をはじめ、お笑いをはじめて意識した「いじめっ子とお笑いと」、相方である山根良顕さんとの出会いを描いた「相方か友情か」、ぐだぐだになってしまったプロポーズ「結婚の条件」など、悲喜こもごものエピソードが満載です。

● 文庫版でしか読めない書き下ろしと対談を収録
今回は、文庫版でしか読めない特典も充実しています。
まず、「建築士になる」を書き下ろしていただきました! 2025年12月に二級建築士試験合格を発表された田中さんですが、その裏には苦労も、涙も、笑いもあって……。二級建築士試験に向けて奮闘する田中さんの姿がユーモラスに描かれた最新エッセイです!
更に今回は、歌人・穂村弘さんとの対談「『ジャンガジャンガ』という魔法」も特別収録。おふたりの出会い、お互いの印象、エッセイを書くテクニックなど、それぞれの分野で活躍するおふたりが縦横無尽に話をくりひろげます。
● 穂村弘さんとの対談「『ジャンガジャンガ』という魔法」より一部抜粋
田中 テレビでご覧になったのはまだ僕らが駆け出しの頃だと思うのですが、どこに注目してゲストに呼んでくださったんですか?
穂村 やっぱりジャンガジャンガの謎が気になったのが大きいです。妻とふたりで顔を見合わせて「これは一体なんなんだろう。正体を探らなくちゃいけない」と、駅前のTSUTAYAでアンガールズのネタのDVDを借りて。それでファンになったんです。見て笑っただけでは済まないような不思議な魅力がありますね。
田中 確かにそう言われることは多かったです。僕としては、ジャンガジャンガの前の部分……ネタのなかで山根と肘がぶつかって「ああ〜」となるその瞬間がもうおもしろいと思ってつくったのに、他の人に見せたら「それ、オチてるのか?」と問われて、「え、オチてるかは……ちょっと分かりません」って(笑)。
穂村 日常のくすっと感という意味では、短歌とも通ずる部分がありますね。そもそもこの本のタイトルがそうなんだけど、例えば、「銀座で高級なお寿司を食べた」とか「合コンでモテた」とかは短歌にはできないんですよ。そんな自慢を歌にしても、読んだ人が不快になるだけ。かといって逆に、大きな悲劇や事故なども、そのままでは言葉にできない。何が書けるかといえば、それこそジャンガジャンガ的な「微妙になりました」っていう、「ちょっと不運」なものが短歌ではおもしろいんですよね。みんながなんとなく感じているけど見過ごしていることに、ちゃんとフォーカスできると。
田中 へぇ。その意味では、空気感はすごく近いですね。
● 著者コメント
時が経ち、文庫化され、またちょっと不運に遭いました。
● 書籍内容紹介
真面目すぎる性格なのにふざける仕事を志し、第一印象が「キモい」だった山根とコンビを組み、港区女子合コンの悔しさをバネにめでたく結婚! 人気芸人の悲喜こもごも(悲、強め)の日常は、ちょっとおかしくて、じんわり感動。母のお弁当の思い出を綴った「最高の食事」(「ベスト・エッセイ2022」選出)を含む初エッセイ集に、書き下ろし「建築士になる」と穂村弘さんとの対談を特別収録。
● 著者紹介
田中卓志 Tanaka Takushi
1976(昭和51)年、広島県生れ。広島大学工学部第4類建築学部を卒業後、2000(平成12)年に山根良顕と「アンガールズ」を結成。ネタ作りを担当している。紅茶、苔、バイオリンなど多趣味でもある。’22(令和4)年、エッセイ「最高の食事」が日本文藝家協会編「ベスト・エッセイ2022」に選出され、話題に。’24年、初エッセイ集『ちょっと不運なほうが生活は楽しい』 で、広島本大賞を受賞。

● 書籍データ
【タイトル】ちょっと不運なほうが生活は楽しい
【著者名】田中卓志
【発売日】2026年3月2日(月)
【造本】文庫
【定価】649円(税込)
【ISBN】978-4-10-106741-4

