印税を「ベーシックインカム」へ。

—音楽制作者が消耗しない社会設計を—

特定非営利活動法人ミュージックプランツのプレスリリース

ミュージックプランツは、4月1日を夢の発信日にする「April Dream」に賛同しています。
このプレスリリースは、私たちが掲げる「音楽クリエイターの自立」という夢の設計図です。

 ◆「才能の問題」ではなく「構造の問題」 

日本の音楽業界では、「音楽で食べていけるのは一握り」という言葉が、あたかも自明の理であるかのように語られてきました。
しかし、困窮の真因は才能の欠如ではなく、クリエイターの労働を搾取し続ける既存の構造にあります。

無償労働の常態化:数十時間を費やしたコンペも、不採用なら報酬はゼロ。
やりがいの搾取:「実績になる」という言葉による、タダ働きの正当化。
資産性の喪失:サブスクの普及によって単価は下落し、作り手の名は消費され、忘れ去られていく。

専門職の労働には、正当な対価が支払われるべきです。
なぜクリエイターの創作だけが、「好きでやっていること」として軽視されなければならないのでしょうか。

 ◆創造への「尊敬」を取り戻すために 

こうした現状は、業界が「創造(クリエイト)」の本質を十分に理解していないことに起因します。
音楽は、人間の熱情と情念の結晶です。
作り手への尊敬が欠如した先にあるものが、今の日本の音楽業界の実情です。

「音楽を創る」という行為の背後にある、緻密な仕組みと膨大な仕事量を知らなければ、真の理解は生まれません。
だからこそ、私たちは楽曲制作の門戸を広げたい。
自ら楽曲を生み出す苦しみと喜びを知る人が増えることで、プロフェッショナルへの深い畏敬の念が醸成され、業界の構造を変える力になると信じています。

 ◆「1人1曲」が社会のセーフティネットになる 

私たちが提案するのは、「労働」から「資産」への転換です。
時間は切り売りすれば消えていきますが、著作権を伴う「作品」は、時間を超えて価値を生み続ける資産となります。

作品が働く社会:全員が大ヒットを狙うのではなく、1人が1曲、誰かの日常に寄り添いながら収益を生む「資産」を持つ。
実質的ベーシックインカム:「人が働く」のではなく、「作品が働く」仕組みを構築し、労働依存から脱却する。

AIが瞬時に楽曲を生成する時代だからこそ、「なぜ、あの人が、あの感情で書いたのか」という、人間特有の文脈にこそ価値が宿ります。

ミュージックプランツは、音楽制作教育を通じて「自分の作品」を持つ人を増やしていきます。
その一曲が資産となり、生活を支え、社会をゆっくりと変えていく。
音楽が消耗品ではなく、人生を支える「財産」となる未来を、私たちは本気で実現したいと考えています。

「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。

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