⻄山裕之 短編映画作品集「唯心」 アップリンク吉祥寺にて上映決定!

国内外で50以上の映画祭でノミネート、11の受賞をした短編4作品 – 作家 高橋源一郎、俳優 鶴田真由からのコメントも。

株式会社ニッシー・プラスのプレスリリース

2019年に制作いたしました「20dB」をはじめ、2作目「breath」、3作目「空と白と波と母」、4作品目「青と白」の4作品を、短編作品集「唯心」として、2026年6月5日(金)~6月11日(木)までの1週間、アップリンク吉祥寺にて上映することが決定いたしました。

アップリンク吉祥寺

〒180-8520

東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目5−1

パルコ地下2階

https://joji.uplink.co.jp/map

上映作品情報

20dB

森の中、録音機器を持ちながら歩く一人の女子高生。彼女は植物状態になってしまった親友を目覚めさせる為に、二人の思い出の地に赴いては、その場所の音を録音し、聴かせていた。ある日、何かに導かれるかのように森の奥深くへと足を運んで行った彼女は、嘗て二人で見つけた一本の大樹の下へと辿り着く。蘇る和と過ごした日々の記憶。頭の中を二人の思い出が駆け巡り、静寂が訪れる。その瞬間、再び二人の時が刻み始める。

久保⽥ 紗友

歌(うた)役

加藤 ⼩夏

和(ひより)役

                   撮影:橋本隆二

breath

学生時代、水泳選手だった俊太郎に突然の電話。水泳を教えて欲しいとのことだが、もう10年以上、泳いでいない。強引に押し切られ、遠隔で水泳を教えることとなる。名前はアキラとだけ聞いていたので男だと思っていたのだが、若い女性だったこと驚く。聞くと水が怖くて顔も付けられないと言う。まずは洗面器に顔を付けるところから始め、徐々に水に慣れていく作戦。リモートでの水泳教室が試行錯誤で進む。アキラのやる気と熱意を感じ、徐々に俊太郎の指導も過熱していく。もっと上達をさせたいと、対面で教えても良いと言うが、そこから連絡が途絶えてしまう。しばらく経ったある日、俊太郎の元にアキラからの手紙が届く。そこには忘れていた過去の記憶が。

三浦 透子

アキラ 役

松本 実

俊太郎 役

空と白と波と母

女子中学生の楓は、母を亡くしてから、豆腐店を営む父と喧嘩ばかりしている。ある朝、楓は亡くなった母とよく一緒に出かけていた海へと向かう。青く広がる海を眺めていると、嫌だったことを忘れさせてくれる。そして、波の音を聞いていると、辛かったことを連れ去ってくれる。空を見上げると、母がいつも見守ってくれていると思うと頑張れそうな気がしてくる。家に帰ると父は、丹精込めて丁寧に、昔ながらの手作りで豆腐を作っている。いつもと変わらないその姿を目にする楓。食卓には、父が用意してくれた朝食が並び、母の仏壇に、毎日供えられている豆腐が置かれていた。楓はそこに温かい豆腐の味噌汁を付け足す。黙ったまま朝食をとる二人であったが、楓が母との思い出の動画を送ることで、父との関係が変わり始める。

服部 樹咲

楓 役(娘)

井上 幸太郎

理 役(⽗)

奥貫 薫

美智⼦ 役(⺟)

青と白

最愛の妻を亡くし、その別れの葬儀の⽇も塩を作り続ける職⼈の⿓介。そんな時でも塩作りに没頭する姿を⾒た孫娘みどりが、その真意を聞く。この⼟地でしか作ることのできない塩を作り続け、その歴史を守っていくことが使命だと思っている⿓介。塩と対話しながら、古の時代からその味を後世に残そうとしている。そんな⿓介の姿を⾒つめ続ける孫娘のみどり。塩と向き合うことで、亡き妻と⼀緒にいる感覚となる。

國村 隼

龍介 役

福地 桃子

みどり 役

筧 利夫

修二 役

竹下 景子

藤子 役

                                                ©︎篠山紀信

コメント

作家  高橋 源一郎

母を亡くした娘と妻を亡くした夫。

すれ違う、残された父と娘の時間が、繋がる奇跡の瞬間。

映画だけが産み出せるその一瞬をいつまでも見ていたいとぼくは思った。

俳優  鶴田 真由

どの作品にも人と人の間に流れる目には見えない「思い」の往来が横たわっていました。人が人を思う気持ちが交差する時、それを鑑賞している私たちの中にもその「思い」が流れ込んできます。

そして、國村隼さんという役者の体を通して発せられる言葉は、映像を通し、より複雑な重みを生み出していました。

役者の力は偉大だな、と改めて思います。

声が語る。体が語る。存在が語る。どれも続きが見たくなる映画です。

監督プロフィール

監督・脚本・編集 
西山 裕之

1974年生まれ。京都造形芸術大学芸術学部芸術教養学科卒業。1996年、テレビCMの監督としてデビュー。その後、ニューヨークに渡り舞台の演出助手を務めるなどの経験を得て帰国。帰国後は制作会社に在籍した後、2001年に フリーの映像ディレクターとして独立。数々のテレビ番組をはじめとする映像作品を手掛ける。2008年には 株式会社ニッシー・プラスを設立。2011年より桐朋学園芸術短期大学芸術科ステージ・クリエイト専攻の非常勤講師を2014年まで務めた他、JATET、専門学校等でも講義や講演を行う。2015年、2017年とニューヨークにて、舞台公演「In the BOX」で、演出・構成・プロデュースを行う。2017年6月〜7月のLa MaMaでの公演「In the BOX 2」では、ニューヨーク・タイムズ紙の「鑑賞すべき舞台ベスト10」に選ばれる。現在はコンサートやライブの映像演出を中心に、CM、MV、テレビ番組から、舞台・イベント演出に至るまで幅広いジャンルで活動。2020年に初監督を務めた短編映画「20dB」では、第23回上海国際映画祭(金爵賞短編部門)に選出された他、東京シネマスターズ国際映画祭でグランプリを受賞。数々の賞を獲得する。その後も、「Breath」、「空と白と波と母(英題:Tofu)」と監督・脚本・編集を務め、海外の映画祭を中心に選出されている。「青と白(英題:Blue and White)」は4作目の作品で、カーマーゼン・ベイ映画祭(BAFTA公認)をはじめ、数々の映画祭で受賞を果たしている。

受賞歴

「20dB」(2020)監督・脚本・編集

 (出演:久保田紗友・加藤小夏)

 第23回 上海国際映画祭(金爵賞短編部門)選出

 第1回 東京シネマスターズ国際映画祭 グランプリ受賞(Best Drama Short)

 第13回 網走映画祭・短編部門 グランプリ(北斗七星賞)受賞

 第9回 木暮人国際映画祭2021 グランプリ 受賞

 ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2021

 (米国アカデミー賞公認)選出

 NEW YORK JAPAN CHINEFEST 2020 ほか

「breath」(2020)監督・脚本・編集

 (出演:松本実・三浦透子)

 第35回 エドモントン国際映画祭(米国アカデミー賞公認)選出

 松竹#リモート映画祭 選出

 第13回 網走映画祭・短編部門 選出

 ダマー国際映画祭2021 選出

 Rameshwaram International Film Festival 選出(ファイナリスト)

    第44回 パラディーノ・ドーロ・スポーツ映画祭 短編部門 選出 ほか

「空と白と波と母(英題:Tofu)」(2022)監督・脚本・編集

 (出演:服部樹咲・井上幸太郎・奥貫薫)

 第26回 ロサンゼルス国際短編映画際2022(米国アカデミー賞公認)選出

 第42回 ハワイ国際映画祭2022 (米国アカデミー賞公認) 選出

 ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2023

(米国アカデミー賞公認)選出

 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2023

(ショートコンペティション部門)選出 ほか

「青と白(英題:Blue and White)」 (2022)監督・脚本・編集

 (出演:國村隼・福地桃子・筧利夫・竹下景子 ほか)

 第25回 上海国際映画祭(パノラマ国際部門) 選出 

 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2023(ゆうばりチョイス部門)選出

 第18回 札幌国際短編映画際 ジャパン・パノラマ部門(米国アカデミー賞公認)選出

 第6回 サンフランシスコ短編映画際 最優秀外国語映画賞

 カーマーゼン・ベイ映画祭 短編部門 最優秀外国語映画賞(BAFTA公認)

 第16回 プサロコカロ国際短編映画祭 国際コンペティション部門 最優秀映画賞   

 (BAFTA公認) ほか

コメント

美しい有機的な自然が残り、風土や信仰とともに独自の文化が育まれてきた日本。本作は、そうした土地を舞台に、魅力的な風景や固有の文化を描きながら、そこに生きる人々の内面にある感情に静かに光を当てた作品です。

描かれるのは、特別な出来事ではなく、日常のすぐそばにあるささやかな瞬間。しかしその中には、言葉にならない感情や、祈りにも似た感覚が確かに息づいています。

人はなぜ生きるのか。何を抱え、どこへ向かうのか——。本作は明確な答えを提示するのではなく、観る者それぞれの内面に小さな波紋を広げるように、その問いをそっと差し出します。

時代や世代を越えて共有されうる「心の揺らぎ」を描き出す本作が、観る方それぞれにとって、「今、自分にとって何が必要なのか」を見つめ直すきっかけとなることを願っています。

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