IMAGICA GROUP オリジナル映画製作プロジェクト第2弾作品は株式会社ピクスがプロデュース・制作。監督・脚本 関友太郎による『OUR SON』に決定!《カンヌ記者発表会レポート》

次世代をリードするクリエイター育成・発掘の機会へ

株式会社IMAGICA GROUPのプレスリリース

株式会社IMAGICA GROUP(本社:東京都港区、代表取締役社長 社長執行役員 グループCEO:長瀬俊二郎)は、新たな才能の発掘と、グローバルな舞台で日本の映像表現の可能性を追求することを目的とし、2025年に「IMAGICA GROUPオリジナル映画製作プロジェクト」を立ち上げました。そして、この度、選考された第2弾作品の内容を、第79回カンヌ国際映画祭会期中に世界発表しました。

 

「IMAGICA GROUPオリジナル映画製作プロジェクト」は、当社グループ会社内から国際映画祭への出品および受賞を視野に入れた映画企画を募集し、毎年1本作品を選定して製作します。これを5年間に渡り継続することで才能あるクリエイターの発掘・育成を図ると共にIMAGICA GROUPとしての創造力と表現力を世界に向けて発信してまいります。

【記者発表会レポート】

日時:2026年5月18日(月) 

場所:(記者会見)カンヌ ジャパンパビリオン/(ガーデンパーティー)The SCREEN Garden

登壇者:第2弾作品 『OUR SON』 
監督・脚本 関友太郎氏(株式会社ピクス)、プロデューサー ハンサングン氏(株式会社ピクス)

映画監督 石川慶氏

東京国際映画祭プログラミング・ディレクター 市⼭尚三氏

公益財団法⼈川喜多記念映画⽂化財団 常務理事 坂野ゆか氏

株式会社IMAGICA GROUP 代表取締役社長 社長執行役員 グループCEO 長瀬俊二郎

左より:長瀬俊二郎、ハンサングン氏、関友太郎氏、市⼭尚三氏、坂野ゆか氏、石川慶氏

司会の呼びかけにより、株式会社IMAGICA GROUPが世界に向けて発表するオリジナル映画製作プロジェクト第2弾の記者発表会が開始されました。

本日の登壇者として、株式会社IMAGICA GROUP 代表取締役社長 社長執行役員 グループCEOの長瀬俊二郎、そして今回のプロジェクト第2弾の審査員を務めた石川慶監督、市⼭尚三氏、坂野ゆか氏が紹介されました。

まず長瀬より皆様へご挨拶がありました。

「皆様、本日はお忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。株式会社IMAGICA GROUPの長瀬俊二郎です。

今回はオリジナル映画製作プロジェクトの第2弾の発表となります。
昨年、第1弾の発表を行って以来、本当に多くの方々から大きな反響を頂戴いたしました。映画業界の皆様からは「素晴らしい試みだからぜひ続けてほしい」という力強い励ましのお言葉を頂戴し、また、応募してくださるプロデューサーや監督の皆様からも「1本と言わず、2本、3本と製作してほしい」といった嬉しいお声をいただいております。こうした機会を創出できましたことを、私自身、大変喜ばしく感じております。そして第2弾を迎える本年は、新たに石川慶監督に審査員としてご参加いただくこととなりました。石川監督とは奇しくも同い年齢ということで、私も大変気合いが入っております。本年も多数のご応募があり、企画内容も非常に素晴らしいものであったと報告を受けております。その詳細につきましては、この後、登壇者の皆様からお話しいただきますが、私たちも引き続き、良い作品を世に送り出せるよう全力を尽くしてまいります」と挨拶しました。

次に、石川慶監督は、「昨年の第1弾の発表もカンヌで拝見しており、個人的にも素晴らしいプロジェクトだと感じて「隙があれば自分も応募できないか」と考えていたところ、今回審査員のお誘いをいただきました。私も作り手として応募する立場にあるため少し悩みましたが、一人の作り手の目線から多様な企画を拝見し、国際映画祭へ送り出したい作品を選べるのは大変光栄なことだと思い、お引き受けいたしました。」と本プロジェクトに参加された思いについてお話しされました。続けて、「私は関監督が所属されていた監督集団「5月」の作品を『八芳園』からすべて拝見しており、個人的にも大好きな作家です。彼らの作品は映像の“形(フォーム)”の新しさが注目されがちですが、私は常に「役者の見せ方が素晴らしい」と感じており、その秘密を知りたいと思っていました。今回の企画は、そうしたフォームの新しさに加え、強力なストーリーとキャラクターの魅力が備わっています。これらが組み合わさった時にどのような映画になるのか、私自身非常に見たいと思いました。良い作品に仕上がれば、すぐにでも国際映画祭へ飛び立っていくポテンシャルを持った企画だと感じています」と、作品選定の理由を語りました。

市⼭尚三氏は、第1弾から見られた応募作品の変化について、「昨年も素晴らしい企画が多く寄せられましたが、普通に日本映画として作れば良質な商業映画になるものの、「国際映画祭を目指す」という本プロジェクトの趣旨には当てはまらず、初期の議論から外れてしまう企画が少なからずありました。しかし今年は全体のレベルが大幅に上がり、国際映画祭への展開が期待できる企画が非常に増えました。そのため、何度も脚本を読み返すなど議論に時間がかかりましたが、最終的に関監督の企画を選出いたしました。今回選ばれなかった中にも「ぜひ実現させるべきだ」と思える企画がいくつもあり、日本のインディペンデント映画界には非常に面白い企画が眠っていると実感しました。他の企画も、何らかの形で映画化されていくのではないかと期待しています」と、語りました。

続いて、坂野ゆか氏は、「私も市山さん同様、昨年に引き続き審査を担当いたしました。今回、二次審査のリストで関さんのお名前を拝見した際、12、3年前にカンヌ映画祭に選出された短編『八芳園』の頃からずっと活動を拝見していたため、大変驚きました。当時は5人での共同監督というユニークなスタイルで頭角を現していらっしゃいましたが、今回はお一人での監督作ということで、どのような物語なのか当初から非常に好奇心をそそられました。実際に脚本や企画内容を拝見すると、序盤から引き込まれ、不穏でスリリングな世界が展開されていました。さらに、社会や倫理観の危うさ、社会の暗部といったテーマが、関さんならではの視点で描かれています。これらが非常に完成度の高い形となっており、本プロジェクトの趣旨である「国際映画祭への出品および受賞」に対して、高いポテンシャルを持っていると審査員一同で確信いたしました」と語り、期待を寄せていました。

第2弾作品は、監督・脚本 関友太郎(株式会社ピクス)、プロデューサー ハンサングン(株式会社ピクス)による『OUR SON』に決定!

関友太郎監督は、本作の企画が立ち上がった経緯について、「本作のアイデアは、今回のIMAGICA GROUPのプロジェクトを知ってから考えたものではなく、日頃から「次の映画」を模索する中で温めていたものです。

きっかけは、スマホで何気なく見ていたニュース記事でした。普段、ニュースから映画の着想を得ることは少ないのですが、「精子提供で子供を産んだ女性が、その子に愛情を注げなかった」という記事がずっと心に引っかかっていました。その背景にある、何か“ざらっとした手触り”を強く感じたのです。私がなぜそこに惹きつけられたかというと、作り手としても観客としても、そうした得体の知れないものや、恐怖を感じさせる表現に惹かれるからです。平穏な顔をした世の中に潜む不気味なもの、そしてそこから生じる緊張感のようなものが、映画的な表現につながるのではないかと思って書き進めた企画です。」

プロデューサーを務めるハンサングン氏は制作のきっかけについて、「関監督とは数年前に共通の知人を通じてドラマ企画でご一緒する機会がありましたが、当時はタイミングが合わず制作には至りませんでした。昨年から別のドラマを一緒に制作する中で、私が常々面白いと感じている「フィクションと現実のリアルな事象の融合」というテーマに対し、関監督の世の中の事象や事件に対する独自の着眼点や思考が非常に魅力的だと感じました。ぜひ、彼の持つストーリーを共に表現し、映画という形にしたいと思ったのが今回のきっかけです。

映画作りの最大の楽しさは、みんなで一緒に一つのものを創り上げることだと思っています。映画を作っている人、これから作りたい人にとって、このプロジェクトのような機会は非常に貴重で重要です。我々のグループ会社がそのチャンスを創出していることを誇りに思いますし、今日お忙しい中足を運んでくださった皆様の関心や期待もすべて含めて、これからの映画作りの原動力になっていくと感じています。必ず素敵なストーリーを映像化してお届けしますので、ぜひ完成を楽しみにしていてください」とメッセージを送りました。

また、記者会見後に実施されたガーデンパーティーでは、登壇者たちがリラックスした雰囲気の中でそれぞれの思いを語りました。

長瀬は、当社の映画ビジネスのルーツにまつわる曾祖父のエピソードを披露。1910年に24歳でフランス・リヨンへ渡った曾祖父が数多くのフランス映画に魅了されたことが、日本での映画ビジネス参入や現像所設立の原点になったと明かし 、「116年前に彼がフランスに来ていなかったら、今日の私たちはここにいなかったかもしれない」と、南仏という土地との深い縁を振り返りました。

続いて石川慶監督は、日本映画界における「オリジナル作品」支援の重要性を熱弁。「自分がデビューする時にあってほしかったと羨ましく思うほど、映画作家にとって極めて重要で不可欠なプロジェクトだ」と、本プロジェクトの意義を称賛しました。最後に関監督とハンサングンプロデューサーも、受賞作『OUR SON』の着想のきっかけや、世界へ挑むこれからの映画製作への熱い思いをそれぞれ語り、次世代のクリエイターを支援する本プロジェクトは、映画の祭典に沸くカンヌの地にて、盛況に幕を閉じました。

*SCREEN international(パーティーの様子は18ページに掲載されています)

第2弾作品『OUR SON』
監督・脚本  関友太郎(株式会社ピクス)
プロデューサー ハンサングン(株式会社ピクス)

【作品内容】

水質研究者である妻・葉子と、歯科医の夫・岳。一見、平穏な生活を送る二人だったが、その裏側には「子どもができない」という深い溝が横たわっていた。

葉子は、開業歯科医の家系である岳の実家から無言の圧力をかけられる。お願いしても、夫は男性不妊の検査を受けてくれない。そこで葉子は、男性不妊の夫婦やシングルマザーが夫以外の第三者から精子提供を受けて人工授精を行う生殖技術、AID(非配偶間人工授精)を用いて妊娠を目指すことを決める。

夫に隠してAIDを行おうと、医療機関を通さずにSNSを用いた個人間の取り引きで精子提供者を探す葉子。高学歴で夫に似たスペックの提供者を探し、ショッピングモールのトイレや漫画喫茶で、見知らぬ男から提供されたものを自分の体内に注入する。時には相手の説得に負けて直接行為に及ぶこともあった。

そんなある日、理想の条件を備えた男、室橋と出会い、葉子はついに子を授かる。ところがその後、衝撃の事実が発覚する。室橋の経歴は全て嘘で、彼は妻子ある外国籍の男だったのだ。望んだはずの我が子が、突如として自分の腹に宿る「冷たい泥」のような異物に感じるようになってしまう葉子。そこから彼女の精神は破綻し始める。

そして、夫の岳が愛情を注ぎ込んで育児をする最中、葉子は一線を越えた行動に出てしまう。

〝ある過ち〟を犯した後、葉子は岳のあまりに深い「父性」の正体を問い直す。

「なぜ、自分を憎まないのか」という妻の問いに対し、岳が答えた言葉とは-。

結婚相手ではなく精子提供者を選ぶということ。そしてその結果生まれてきた子どもの運命。〝これまでの出産〟と同じことと違うこと。新たな技術(=AID)と人間が初めて対峙する際に生じる、未経験の感情に迫る物語。

【プロフィール】

関友太郎(Yutaro Seki)
1987年神奈川県生まれ。東京芸術大学大学院映像研究科を卒業後、NHKドラマ番組部を経て、監督集団「5月」の映画・ドラマ作品の監督を務める。2026年よりP.I.C.S.所属。

2014年、共同監督を務めた初作品『八芳園』をカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門へと送り込む快挙を成し遂げ、2018年『どちらを』にて、再びカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門で正式招待を受けた。

2022年、初の長編映画『宮松と山下』がサンセバスチャン国際映画祭 New Dirctors部門に正式招待。2025年、連続ドラマW『災』で民放連盟賞優秀賞受賞。長編2作目となる『災 劇場版』がサンセバスチャン国際映画祭コンペティション部門、釜山国際映画祭に正式招待された。

【プロフィール】

ハンサングン(Sangkeun Han)
2011年P.I.C.S.入社後、アートディレクター/プランナーの経験を生かしTVCMやコンテンツ開発を中心に企画・プロデュース。

2014年初めて挑戦したShort Film『B級文化遺産』でFlorida Film Festival 最優秀短編外国語映画観客賞。2020年から2026年現在まで続いているNHK特集ドラマ『岸辺露伴は動かない』シリーズではギャラクシー賞テレビ部門2021年1月度月間賞を受賞。2023年 映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が公開、第55回 照明技術賞受賞。2025年は映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』が公開。2026年公開した映画『ソニックビート』は「ファンタジア国際映画祭」の「Fragments d’Asie 2025」部門に正式出品された。


株式会社IMAGICA GROUP                       

代表取締役社長 社長執行役員 グループCEO

長瀬 俊二郎

上智大学経済学部卒業後、ITコンサルティング会社勤務等を経て、2012年に株式会社イマジカ・ロボットホールディングス(現:株式会社IMAGICA GROUP)に入社。15年にMIT Sloan School(マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院)への留学を経て、17年から米国拠点グループ会社の経営に参画。22年4月に株式会社ロボット代表取締役社長に就任。24年4月より株式会社IMAGICA GROUP代表取締役社長に就任(現職)。 

映画監督

石川慶氏

ポーランド国立映画大学で演出を学ぶ。2017年、『愚行録』で長編映画監督デビューし、同作はベネチア国際映画祭オリゾンティ部門に選出。以降、『蜜蜂と遠雷』『Arc アーク』『ある男』などを監督。『ある男』はベネチア国際映画祭オリゾンティ部門、釜山国際映画祭クロージング作品に選出され、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞。最新作『遠い山なみの光』は2025年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に選出された。

東京国際映画祭プログラミング・ディレクター                        

市山尚三氏

1963年生まれ。松竹、オフィス北野をベースに主に海外の映画作家の作品をプロデュースする。主な作品にホウ・シャオシェン監督の『フラワーズ・オブ・シャンハイ』(1998年)、カンヌ映画祭審査員賞を受賞したサミラ・マフマルバフ監督 の『ブラックボード』(2000年)、カンヌ映画祭脚本賞を受賞したジャ・ジャンクー監督の『罪の手ざわり』(2013年)等がある。また1992年から1999年まで東京国際映画祭の作品選定を担当。2000年に映画祭「東京フィルメックス」を立ち上げ、ディレクターを務めた。2019年、川喜多賞受賞。 2021年、東京国際映画祭プログラミング・ディレクターに就任。2024年より東京藝術大学大学院映像研究科教授。

公益財団法人川喜多記念映画文化財団 常務理事

坂野ゆか氏

慶応義塾大学文学部卒業。1998年、財団法人川喜多記念映画文化財団へ入職し、国際部門担当として、主に日本映画の海外映画祭出品を後押しすべく、各国際映画祭と日本側関係者とのコーディネーションに努める。ハワイ国際映画祭、シンガポール国際映画祭、香港国際映画祭、台北映画祭等の国際映画祭審査員、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭等国内映画祭や公的機関の映画に関わる審査員やアドバイザーも務める。2020年6月 公益財団法人川喜多記念映画文化財団常務理事就任。

株式会社ピクス

P.I.C.S.は、2000年に音楽専門チャンネル「MTV」のクリエイティブ部門からスピンアウトして創業。音楽ビデオ、ライブ映像、CM、映画、ドラマ、アニメなど、ジャンルを問わずさまざまな映像・グラフィックの制作を手掛けています。また、ディレクターや脚本家、アニメーション作家など、多彩なクリエイターをマネジメントしています。                       

さらに、商業施設や展示会でのインタラクティブコンテンツや空間演出、体験設計にも取り組み、独自のIP開発など新しい領域にも挑戦しています。

https://www.pics.tokyo/

株式会社IMAGICA GROUP

会社名 :株式会社IMAGICA GROUP (IMAGICA GROUP Inc.)

本社  :〒105-0022 東京都港区海岸1-14-2

代表者 : 代表取締役社長 社長執行役員グループCEO長瀬俊二郎

設立  : 1974 年 6 月 10 日(創業:1935 年 2 月 18 日)

URL : https://www.imagicagroup.co.jp/

事業内容:映像コンテンツ事業、映像制作技術サービス事業、映像システム事業等を営むグループ会社の事業の統括。
IMAGICA GROUP は、映像の企画から制作、映像編集、配信・流通向けサービスに至るまでを、グローバルにワンストップでお届けし、エンタテインメントに限らず、産業や医療、さらには学術研究などの幅広い分野へも、映像技術を活用した高品質な製品・サービスを提供しています。

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