漫画版は星雲賞4度受賞の鶴田謙二。30億年の進化の記憶を持つ少女エマノンが、いま舞台に立つ。
株式会社アプレのプレスリリース
梶尾真治の名作SF小説『おもいでエマノン』(徳間書店刊)が、2027年2月、東京芸術劇場シアターイースト(東京・池袋)にて舞台化。
潤色・演出は、『わが星』で第54回岸田國士戯曲賞を受賞した柴幸男(ままごと)。
漫画版を手がけた鶴田謙二(星雲賞4度受賞)の絵でも親しまれてきた本作を、原作の文学的な魅力を大切にしながら、演劇ならではの形で立ち上げます。
45年以上にわたって読み継がれてきた名作SFを、観客一人ひとりの時間と出会う演劇として、現代の生の舞台空間に立ち上げる試みです。
本作は、株式会社アプレから製作部門として独立した有限会社KIKONOKIによる、初のプロデュース作品となります。

作品について
『おもいでエマノン』は、梶尾真治が1979年に短編SF小説として発表した作品(初出『SFアドベンチャー』)。1983年には徳間書店より単行本として刊行され、2006年からは鶴田謙二による漫画版が『月刊COMICリュウ』にて連載された(コミックス:徳間書店、2008年)。
フェリー「さんふらわあ」の船上で、主人公(僕)が謎めいた少女・エマノンと出会う一夜を描く。エマノンとは〈NONAME〉の逆さ綴り。「30億年の進化の記憶をすべて持っている」と語る彼女との数時間が、読む者の心に長く残り続ける。
その独自の「記憶遺伝」という設定と、人間性・永遠性への深い考察によって、エマノンは日本SF文学を代表するヒロイン像となっている。続編も書き継がれ、シリーズは45年以上にわたって読者を獲得し続けている。
本企画について
本作は、原作の持つ文学的な魅力を最大限に尊重し、それを舞台ならではの形で立ち上げることを目指す。「原作ビジュアルの再現」を目的とするのではなく、原作が読者に手渡してきた深い時間そのものを、観客が体感できる演劇として構想する。
潤色・演出の柴幸男は、日常・時間の反復・構造を駆使した独自の手法で知られる。本作では、エマノンの持つ壮大な記憶とその日常に関わる人々を描きながら、「記憶」と「思い出」を生の舞台で見つめ直す。
クリエイタープロフィール
梶尾 真治(かじお・しんじ)/原作小説
熊本県生まれ。1971年「美亜へ贈る真珠」で作家デビュー。代表作は『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』(星雲賞受賞)、『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞受賞)、『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞受賞)。他に〈エマノン〉や〈クロノス・ジョウンター〉シリーズなど。近作は『もののけエマノン』『おさご幻奇譚』がある。
鶴田 謙二(つるた・けんじ)/漫画版
1961年、静岡県生まれ。1986年に「週刊コミックモーニング」誌にて『広くてすてきな宇宙じゃないか』で漫画家デビュー。『Spirit of Wonder』はアニメ化もされた。イラストレーターとしても活躍しており、星雲賞のアート部門を2000年、2001年、2013年、2023年の4度受賞。近作に『空は世界のひとつ屋根』『モモ艦長の秘密基地』がある。
柴 幸男(しば・ゆきお)/潤色・演出
劇作家、演出家、ままごと主宰。多摩美術大学准教授。劇場から船上まで、学芸会から工場見学まで、場所や形態にとらわれない演劇活動を全国各地で展開。2010年、『わが星』で第54回岸田國士戯曲賞を受賞。小豆島、横浜、台湾などに長期滞在し、地域に根ざした演劇を継続的に創作・上演している。主な作品に、家族の朝食を一人で演じる『反復かつ連続』、女性の成長と歩みを重ねた『あゆみ』、現役高校生との創作『わたしの星』など。2014年より「戯曲公開プロジェクト」を開始。戯曲を無料公開し、多くの上演機会を生み出している。作品は米国・台湾・韓国など海外でも上演され、翻訳出版も行われている。
公演概要
公演名:舞台『おもいでエマノン』
上演日程:2027年2月
会場:東京芸術劇場シアターイースト(東京都豊島区西池袋1-8-1)
原作:『おもいでエマノン』(小説:梶尾真治/漫画版:鶴田謙二/徳間書店刊)
潤色・演出:柴幸男(ままごと)
プロデューサー:木香花菜
主催・企画・製作:有限会社KIKONOKI
製作協力:株式会社アプレ
協力(五十音順):有限会社カジオ企画/株式会社徳間書店/NEVER株式会社/ままごと/有限会社らいとすたっふ

