ギターを3ヶ月以上続けた経験のある300名に聞きました。譜読みの必要を感じながら、読みたくても読めない人は50.3%。全13問の集計表と調査方法を公開しています(引用・転載は出典明記とリンクが条件)
西新宿ギター教室のプレスリリース
西新宿ギター教室(東京都新宿区・講師 鎌田孝博)は、ギターを3ヶ月以上継続して練習した経験のある全国20〜60代300名を対象に「ギター学習の壁 実態調査 2026」を実施し、2026年8月5日、全13問の集計表と調査方法をあわせて公開しました。
西新宿ギター教室は、初見——初めて見る楽譜を、その場で読んで弾く練習——をレッスンの柱にしてきた教室です。レッスンで見てきたのと同じつまずきの原因が、今回の調査で数字になりました。
その原因に向けて、レッスンの練習を自宅でも繰り返せるように作った無料アプリ「ギタトレ!」(iOS・ブラウザ版)と、練習曲集「ギタトレ!ドリル」第1巻(PDF・無料)を公開しています。
集計表と調査方法は次のページで公開しています。https://shinjuku-guitar.jp/guitar-survey/
調査結果のポイント
・一度はつまずいた経験のある人は77.7%。対象は3ヶ月以上続けた人で、始めてすぐにやめた人は含まない
・上達の最大の壁の最多は「コードを押さえる・指の動き」32.7%。「楽譜(五線譜)が読めない」は7.7%
・譜読みの必要を感じない人は20.7%。必要を感じながら、まだ読めていない人が50.3%
・五線譜を「初見でもすらすら読める」人は16.0%。ふだん五線譜を使う人に絞っても26.8%で、73.2%は初見ではすらすら読めない
・「必要を感じながら、まだ読めていない」割合は、五線譜が中心の人の42.9%より、TAB譜が中心の人57.1%・コード譜が中心の人56.0%が高い
ギターを3ヶ月以上続けた経験者でも、77.7%が一度はつまずいていた
まず、ギターの練習でつまずいた経験を聞きました。「挫折して、やめた」33.3%、「中断したが、再開した」25.0%、「挫折しかけたが、続けた」19.3%、「挫折・中断したことはない」22.3%。前の3つを合わせると77.7%です。
本調査の対象は、ギターを3ヶ月以上継続して練習した経験のある人に限られ、始めてすぐにやめた人は含まれていません。つまり77.7%は、3ヶ月続いた人でも、これだけの割合がつまずきを経験していました。
上達の最大の壁として最も多かった回答は「コードを押さえる・指の動き」32.7%
では、3ヶ月続いた人は、その先のどこでつまずくのか。自分にとってギター上達の最大の壁だと感じるものを1つ選んでいただきました。最も多かったのは「コードを押さえる・指の動き」で32.7%、およそ3人に1人です。次いで「練習時間の確保」13.0%、「モチベーションの維持」11.7%、「特に壁は感じない」9.3%、「何を練習すればいいかわからない」8.3%と続きます。「楽譜(五線譜)が読めない」を挙げた人は7.7%でした。
実際につまずいた人に絞って、その最大の理由を1つ聞いた結果も同じ傾向です。「コードが押さえられない・指が痛い」と「時間がなくなった」がともに25.3%で最も多く、「上達を感じられなかった」22.3%が続きました。「楽譜が読めなかった」は6.0%です。
この結果だけを見ると、譜読みは大きな問題ではないように見えます。
それでも「必要も感じない」は5人に1人——50.3%は「譜読みの必要を感じながら、まだ読めていない」
ところが、読めるようになりたいかどうかを聞くと、話が変わります。譜読みへの取り組みを聞きました。「取り組んで、読めるようになった」29.0%、「現在取り組んでいる」17.3%、「取り組んだが、挫折した」17.7%、「必要は感じるが、始めていない」15.3%、「取り組んだことはなく、必要も感じない」20.7%。
必要そのものを感じていない人は20.7%、5人に1人にとどまりました。中央の3つを合わせると、必要を感じながら、まだ読めていない人が50.3%と半数を占めます。最大の壁として挙げる人は多くないのに、必要性は広く認識されている、ということです。
この50.3%を、ふだん最もよく使うもの別に見ると、意外な並びになります。TAB譜が中心の人57.1%、コード譜が中心の人56.0%、演奏動画が中心の人54.2%、耳コピが中心の人49.0%、五線譜が中心の人42.9%、楽譜類は使わない人20.0%、全体50.3%。読む道具として五線譜を使っていない人のほうに、読めるようになりたいと考えている人が厚く分布していました。
五線譜を使っている人の、およそ4人に3人は初見ではすらすら読めない
読めるようになりたい人が半数いる一方で、実際に読める人はどれくらいいるのか。五線譜をどの程度読めるかを、「弾けるか」ではなく読む力だけに絞って聞きました。「初見でもすらすら読める」16.0%=およそ6人に1人、「ゆっくりなら読める」38.3%、「音名を一つずつ数えればわかる」22.7%、「ほとんど読めない」15.0%、「全く読めない」8.0%。「ゆっくりなら読める」以上は54.3%でした。
ここで、ふだんギターを弾くときに五線譜を使う人に絞って集計しました。それでも「初見でもすらすら読める」は26.8%で、73.2%は初見ではすらすら読めないと答えています。
使う楽譜によって、つまずく場所も違った
ふだん最もよく使うものの別に、つまずいた経験の割合を集計しました。最も高かったのはコード譜が中心の人で84.4%。次いで耳コピ・演奏動画が中心の人80.0%、五線譜が中心の人77.1%、TAB譜が中心の人76.8%、全体は77.7%でした。
一方、「コードを押さえる・指の動き」を最大の壁に挙げた割合は、五線譜が中心の人45.7%、コード譜が中心の人39.4%、耳コピ・演奏動画が中心の人28.0%、TAB譜が中心の人25.0%、全体32.7%。このことは、使う楽譜を問わず共通していました。
調査結果についての考察
譜読みの必要を感じながら、まだ読めていない人が半数(50.3%)を占めること。そして「必要を感じながら、まだ読めていない」割合が、五線譜が中心の人の42.9%より、TAB譜が中心の人の57.1%、コード譜が中心の人の56.0%で高いこと。これらは、五線譜が読めないために、TAB譜やコード譜を選んでいることと考えられます。少なくとも、必要を感じながらまだ読めていない人が多いことは、数字が示すとおりです。
なぜ初見なのか——そして、なぜ無料で公開したのか
西新宿ギター教室は、初見をレッスンの柱にしてきました。
五線譜が読めるようになって弾ける曲が広がっていく生徒さんの変化を、レッスンのたびに見てきました。五線譜が読めるようになってからのほうが、自分が弾きたい曲も早く弾けるようになります。
「練習時間の確保」や「時間がなくなった」というのが、上達の壁やつまずいた原因となっているのは調査結果からわかりますが、初見が身につくと、同じ曲を弾けるようになるまでの練習時間は短くなるため、時間そのものは増やせなくても、必要な時間のほうを減らせます。だから私は、ここに力を入れています。
このことを生徒さんが家でも繰り返せたら、上達はもっと早いのではないか。そう考えて作ったのが、無料アプリ「ギタトレ!」です。
できあがってみると、生徒さんだけで使うのはもったいないと思いました。本調査でも、ギターの習い方として「教室・レッスンに通った(通っている)」を挙げた人は24.7%にとどまり、「独学(本・動画・アプリなど)」は73.0%でした。独学で練習している人のほうが、ずっと多く、その人たちにも同じ練習をしてもらえるように、無料で公開しました。
レッスンで見てきたつまずきが、独学で練習している人にも共通するのか。それを数字で確かめたくて、この調査を行いました。
レッスンの練習を自宅でも——無料アプリ「ギタトレ!」と練習曲集「ギタトレ!ドリル」
「ギタトレ!」は、西新宿ギター教室のレッスンで行っている初見(譜読み)の練習を、自宅でも繰り返せるようにした無料アプリです(iOS・ブラウザ版もあります)。収録している練習は3つです。
・音名トレーニング — 指板のどこが何の音かを覚える
・音名トレーニング 2 — 楽譜を止まらずに追いかける
・おんぷタタキ — 五線譜の音符を読む
ギタトレ!
https://shinjuku-guitar.jp/guitar-app/
練習曲集「ギタトレ!ドリル」第1巻(PDF・無料)
https://shinjuku-guitar.jp/drill/ /Kindle版もあります(第1巻99円・第2巻1,000円、いずれも税込)
作っているアプリと教材の一覧
https://shinjuku-guitar.jp/apps/
講師コメント/生徒さんの声
講師・鎌田孝博のコメントです。
「五線譜が読めなくても、ギターは十分に楽しく弾けます。ただ、読めるようになると弾ける曲の範囲が変わります。今回の調査でいちばん意外だったのは、譜読みの必要を感じながらまだ読めていない方が半数いて、その割合が、五線譜を使っている方よりもTAB譜やコード譜を使っている方で高かったことでした」
「ギタトレ!は、もともとレッスンでやっていることを生徒さんが家でも繰り返せるように作ったものです。できあがってみたら、生徒さんだけで使うのはもったいないと思って、そのまま公開しました」
以下は、東京・西新宿の教室と、同じ講師が教えている埼玉県加須市の教室に寄せられた声です。
「小さい頃はまず音符を覚えるという高いハードルがありますが、先生が探してこられたゲームのような教材で、楽しみながら覚えることができ、学校の音楽の授業にも役立ちました。楽器の習い事は、家庭での練習が負担になりがちですが、初見のトレーニングを繰り返すことで、より短い時間で弾けるようになり、「今日は上手く弾けないからレッスンに行きたくない」と言うこともありませんでした。」(西新宿ギター教室・Googleクチコミより)
「今までいくつかのギター教室に通いましたが、年のせいもあり、中々弾ける様になりませんでした。鎌田先生に教わる様になって、初めて1曲終わり迄弾ける様になりました。その人に合った指導をしてもらえます。」(埼玉県加須市の鎌田ギター教室・Googleクチコミより)
調査の方法と、数字の扱いについて
調査名: ギター学習の壁 実態調査 2026
調査主体: 西新宿ギター教室(東京都新宿区・講師 鎌田孝博)
調査方法: セルフ型アンケートツール「Freeasy」を利用したインターネット調査
調査対象: ギターを3ヶ月以上継続して練習した経験のある全国の20〜60代 300名(現在も弾いている人113名・以前弾いていた人187名)
有効回答数: 300(回収全数)。回答の論理矛盾は、設問の分岐・選択肢連動により構造的に排除しています。回答所要時間による機械的な除外は、ローデータに所要時間が含まれないため行っていません
調査期間: 2026年8月3日〜8月4日(スクリーニング調査8月3日・本調査8月4日)
スクリーニング母数: n=3,000(うち条件に該当した464名から300名の回答を取得)
設問数: 全13問(SC1〜SC3+Q1〜Q10)
数字の扱いについて、2点を先に決めてから調査を行いました。ひとつは、見出しに使う数値の算出式(分子・分母)を配信前に設計書で固定したこと。集計後に都合のよい数字を選ぶ後出しをしないためです。もうひとつは、回答バイアスを避けるため、配信タイトルを「音楽・楽器に関するアンケート」という中立な表現にし、設問の選択肢をランダム表示にしたこと(順序に意味のある設問を除く)です。
数字はいずれも本調査の回答者に関するものです。日本のギター経験者全体の割合を示すものではありません。
全13問の単純集計とクロス集計、あわせて20表は、次のページで公開しています。https://shinjuku-guitar.jp/guitar-survey/
引用・転載について(出典の明記とリンクの2点が条件)
本調査の数字・表・グラフの引用・転載には、次の2点が必須条件です。
1. 出典を明記すること
2. 調査ページへのリンクを設置すること
この2点を満たす場合に限り、事前のご連絡なく自由にご利用いただけます。出典の記載のみでリンクのない転載、リンクのみで出典のない引用は、いずれも許可しておりません。表の再作成・グラフ化、図版の転載も、同じ2点の条件のもとで自由です。
出典表記はそのままお使いいただけます。
出典:「ギター学習の壁 実態調査 2026」(西新宿ギター教室) https://shinjuku-guitar.jp/guitar-survey/
西新宿ギター教室と、講師 鎌田孝博について
西新宿ギター教室(東京都新宿区西新宿4-5-10) https://shinjuku-guitar.jp/
鎌田孝博(かまだ たかひろ/Takahiro Kamada)
クラシックギターを専門に、アコースティックギター、ウクレレも教えるギター講師。指導歴13年。東京・西新宿と埼玉・加須の2教室で教えるほか、昭和楽器のギター教室講師も務める。
レッスンの柱は、初見――初めて見る楽譜を、その場で読んで弾く練習。生徒の多くは楽譜が読めない状態からギターを始めており、譜面が読めるようになって弾ける曲が広がっていく過程を、13年見続けてきた。その練習を自宅でも繰り返せるように、無料アプリ「ギタトレ!」と練習曲集「ギタトレ!ドリル」を自作している。
ベネズエラの民族楽器クアトロも演奏し、2025年にはエディクソン・ルイスとも共演した。
本件に関するお問い合わせ
西新宿ギター教室 鎌田孝博
g.taka.hiro0704@gmail.com
ローデータの提供・追加のクロス集計・取材のご相談を受け付けています。