8/15(土)・16(日)森ノ宮ピロティホールにて、来場者特別先行を実施
株式会社キョードーエンタテインメントのプレスリリース
6月27日に60歳の誕生日を迎えたばかりの立川談春が還暦記念公演に、ライフワークとして仕掛ける主催イベント『玉響』の第4回を開催。場所はフェスティバルホール。日時は12月27日(日)16時開演。ゲストは笑福亭鶴瓶・グレープ(さだまさし・吉田政美)。
玉響とは、本来、勾玉同士が触れ合った時に鳴る微かな音を意味する古語であり、転じて、『一瞬』や『儚い時の流れ』を象徴する言葉。落語と音楽が同じ舞台の上で交わり、響き合うことでしか生まれない『一瞬』を体感できる公演。
『玉響』は、2019年に談春の芸歴35周年記念公演として、東京はシアターコクーンにて、ゴスペラーズ・尾崎世界観・aiko・斉藤和義・さだまさしが出演。2024年には芸歴40周年記念公演として、さだとの二人会として、大阪・福岡・広島・愛知・北海道・宮城・東京で開催された。去年2025年は、一夜限りとして、フェスティバルホールでaikoとの二人会を開催。
7月、大阪市内で行われた記者会見には、談春だけでなく、中盤からは、さだも出席した。談春は落語と音楽の異色と呼ばれる融合について、『落語というのはリズムとメロディーで覚えなさい』と師匠の立川談志から教えられたことを明かして、落語を音楽的に捉えているとも話した。『落語がアーティストの曲と合わせて聴くと、こんなに膨らみを持って聴けるんだという、その一瞬をやりたい』とも語った。
ゲストの鶴瓶については、2002年に春風亭小朝との二人会で『子は鎹』を聴いた談春は衝撃を受けたという。「落語はできないといっていた鶴瓶師匠なのに、素晴らしかった。こんなにできるのに、これでできないというならば、俺は生きていく術がない…今までのやり方では絶対に駄目だ…」と想い詰めた。過去に談春の20周年記念の会にも鶴瓶はゲスト出演している。「あれから20年。少しはこいつ(談春)やるなと思わせたい。鶴瓶師匠とフェスティバルホールで共演したかった。」談春の若手時代から、鶴瓶とは親交があり、その縁を結んだのは、さだまさしだったという。
そのさだは、入門6年目の二つ目時代から可愛がってもらっており、2008年にフェスティバルホールで落語家として初の独演会を開催したきっかけにもなった人。実は記者会見当日、さだは16時開場17時開演でフェスティバルホールにてコンサートがあるにも関わらず、談春とともに15時からの記者会見に中盤からとはいえ出席した。このことからも二人の関係性の深さがわかる。談春は、昔、酒の席とはいえ、さだから『お前にフェスティバルホールのセンターで拍手をあびさせてやりたい』と言われたことがあるという。この日が大好きだと公言するフェスティバルホールでの263回目のコンサートであるさだは、『センターに立ちますと、シャウエッセンと一緒にフライパンに入っている感覚なんです。震えが来るくらいの感動で、こんな拍手を人間が出せるんだと…。みんなに味わせてやりたい。この拍手を味わうと人生観が変わる』と話す。
ちなみに2008年のフェスティバルホールでの落語家としての初の独演会は、旧フェスティバルホールの改装工事直前であり、その最後の5日間に、さだ・山下達郎(2日公演)・大阪フィルハーモニー交響楽団と並んでのもの。また、2013年の新フェスティバルホールこけら落とし公演は、音楽公演がさだであり、落語公演が立川志の輔と談春の兄弟会であった。『誇りと想っている』と噛み締める談春だが、2008年当時、落語家がフェスティバルホールの舞台に上がることは、当時の常識的には考えられないことだった。落語の良き動員数は300人~500人といわれている時代に、フェスティバルホールは2700人動員であり、声が届かないと全員から反対された。出来ると言ってくれたのは二人だけで、フェスティバルホールで数多くの司会を務めたフリーアナウンサーの玉置宏、そして鶴瓶だったという。鶴瓶もトークではあるが、フェスティバルホールの舞台には立っていた。さだが薦めて、鶴瓶が太鼓判を押した談春のフェスティバルホール。物語は2026年へと繋がる。
さだは今回、『政美と行く』とグレープでの出演を決めた。アコギ2本のみで舞台に立つことを、談春は『格好良いと想いました』と素直な感想を述べる。『鶴瓶師匠がフォーク好きなので喜ばれるのでは!』と言いながらも、自身が還暦公演を開催することには冷静であった。『還暦で会をやるというのは、落語家としては下品なこと』と言い切る。そんな落語家特有思想を打ち破ってでも、還暦公演を開催するのは、やはり、さだが要因として関わってくる。さだは2012年に、さいたまスーパーアリーナで還暦公演を開催している。総合司会での出演依頼を受けた談春だが、当日まで内容は観客には明かされていなかった。その内容とは、『合計60人のゲストと1曲ずつデュエットをした』であり、3時間半の予定公演は5時間半でも終わらなかったというエピソードも。『(時間を守れなかったのは)司会としては大失態! (今回は)仕返しをしてやろうと!』と笑うが、当の本人さだは、『立川まさしです』と喋り出して、『面倒臭いな~と想っています』と言い、『たまにはグレープでやろうかなと。玉響(たまゆら)では無く、たまには!』と至ってマイペース。しかし、改めて談春が二つ目時代からの仲であり、『兄さん(あにさん)と言われたこともあったけど、『お前の兄さんじゃない!』と言ったりして。でも、志らくに抜かれて落ち込んでいる時に…』と、談春のエッセイ『赤めだか』にも綴られている弟弟子の志らくに先に真打昇進を超された秘話をさらりと話し出していく。談春も『『赤めだか』という本にも書いていますが、叱咤激励されまして、あの時が無ければ、中途半端にイジイジしていたと想います』と感慨深い表情を浮かべる。続けて、さだは、『いいお付き合いじゃないかなと。ジャンルが違うのは大きい。ちゃんと日本語を話せる噺家がもっと重宝されて良い。日本語教室を開けと言っているくらい。日本語が伝わりにくいから、落語の深みが伝わりにくい。それが歯痒い。だから、(自身の公演で)司会を談春に頼む。テレビ創成期にテレビを観ていた人間ですので、あの時代の良き噺家の会話が残っている』とより熱い想いを伝える。特に『標準語という枠を壊してでも日本語を守って欲しい』という言葉の重みは凄かった…。
江戸落語を大阪でも理解してもらえる話題では、大阪でも幅広い層から愛される立川志の輔の名前が出ると、さだは『(談春は)好感度を捨てなさい』と言い放ち、談春は『『顔がパワハラだ!』と面と向かって言われる!』と阿吽の呼吸を楽しく魅せる。息ぴったりの二人だが、談春は『そろそろ腹を括って、対バンだと想っています。『俺が凄かった』とならないと甘えているだけ。もう甘えちゃ駄目よ。自分に課さないと』と気を引き締める。が、さだは『対バンと言いましたけど、僕は音曲だと思っていて、音曲は落語より格下なので、前座のつもりでやります』といなす。思わず談春も『全否定!』と苦笑。しかし、さだは重ねて、歌と落語について、『言葉を使いますので非常に近い。意思を伝えるだけでなく、距離感を埋める、価値観の共有、世の中のルールを確認するツール、社会の秩序…、人生の肯定ですね。僻む、否定、落ち込むでは無く、全部ひっくるめて飲み込んで笑っちゃおうと、そこが共通点』と熱く説く。そして、談春が当日『居残り佐平次』を披露すると予告したことについて、『コロナ禍の時に三遊亭圓生、立川談志、古今亭志ん朝と色々な落語家の『居残り佐平次』を聴いたけど、こんなに噺家によって味の違う噺は無い。楽しみ』と期待を寄せた。
さだがコンサート本番時間が近づいてきたため、先に退席して、最後は談春が話す。当日は、鶴瓶の一席、グレープ、談春『居残り佐平次』という出順であり、『鶴瓶、グレープが出た後で、あなたはトリを取れますか? 年末の恒例になりつつある『芝浜』をやらなくて、本当にお客様は満足して帰りますか? まさしさんが『迷ったら苦しい方を選べ。苦しい方が楽しいだろう』と言っていた。まぁ、前日は地獄ですけどね。(さだと鶴瓶は)花を持たせてやろうという気は1ミリも無いので』と覚悟を決める。
『自分の得意技では無く、自分が最後の時に、どんな景色が観れるのか。還暦になって打ち返せるのか。体力と滑舌は、後10年とも考えました。それは談志が70で落語が出来なくなったからです。あれだけ落語を愛して、落語に愛されていた人の現実をその場で観ていたので…』
この言葉には驕りも油断も無い。
『何とかひとつ落語を盛り上げていきたい。落語を宜しくお願い致します』
今年は、大河ドラマ(豊臣兄弟!)に安国寺恵瓊役で出演し、怪演といわれた談春。『ドラマの出演で、勉強したこともすべて落語につながっています。』
補足ではあるが、『いつもいつも大阪でばっかりやってるねと言われるので』という本人談の通り、2027年2月16日(火)に東京のLINE CUBE SHIBUYAでも開催されるとのこと。兎にも角にも大阪東京ともに当日を待ちわびて頂きたい。
(取材・文=鈴木淳史)(写真=大久保啓二)
【公演概要(大阪公演)】
タイトル:第4回 玉響 還暦記念公演
日時:2026年12月27日(日) 15:00開場 16:00開演
会場:フェスティバルホール
料金:¥12,000(税込)
出演者:立川談春 ゲスト:笑福亭鶴瓶、グレープ(さだまさし、吉田政美)
問い合わせ先:キョードーインフォメーション 0570-200-888(平日12:00~17:00)
※東京公演
2027年2月16日(火) 東京 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
出演者:立川談春 ゲスト:さだまさし
※東京公演の詳細は近日発表
<立川談春 独演会にて「玉響(大阪・フェスティバルホール)」 チケット特別先行実施>
「立川談春 独演会」
日時:2026/08/15(土) 14:00 ・ 2026/08/16(日) 14:00
会場:森ノ宮ピロティホール
ご来場のお客様限定で、「第4回 玉響 還暦記念公演」(大阪・フェスティバルホール)のチケット特別先行を実施いたします。
※入場時に配布するチラシからお申し込みください。
※実券販売はいたしません。
「立川談春 独演会」チケット発売場所
ぴあ https://w.pia.jp/t/dansyun/
ローソン https://l-tike.com/dansyun/
イープラス https://eplus.jp/dansyun-tatekawa-k/
CNプレイガイド https://www.cnplayguide.com/dansyun/
【立川談春プロフィール】
立川談春(たてかわ だんしゅん)
1966年東京都生まれ。1984年に立川談志に入門し、1997年真打ち昇進。同年「林家彦六賞」を受賞。その後も「彩の国拾年百日亭若手落語家競演シリーズ大賞(2003年)」「国立演芸場花形演芸会大賞(2004年)」を立て続けに受賞するなど、卓越した描写力とライブ感を重視した古典落語で頭角を現す。近年も芸歴40周年記念興行などの成果が評価され、令和6年度(第75回)芸術選奨文部科学大臣賞(大衆芸能部門)を受賞した、現在の落語界を牽引する第一人者。
2008年に発表した処女エッセイ『赤めだか』は第24回講談社エッセイ賞を受賞し、後にテレビドラマ化され大きな話題を呼んだ。
また、俳優としても精力的に活動しており、TBSドラマ『下町ロケット』や映画『八犬伝』などに出演。NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』では安国寺恵瓊役を演じるなど、その確かな演技力と存在感で多方面から高い注目を集め続けている。
【立川談春 HP・SNS】
公式HP https://dansyun-tatekawa.com/