特定非営利活動法人こんぺいとう企画のプレスリリース
「夜と白杖、月と車輪」― 福祉施設でも文化ホールでもない、商店街の一角から

朗読会「夜と白杖、月と車輪」が、2026年10月3日、大分県別府市のSISで開催されます。出演するのは、盲目の噺屋ザトーと、車椅子の詩人・豆塚エリです。
障害があるというだけで、何かをするときに「福祉」という枠の中で紹介されることがあります。ありがたい部分もある一方で、「かわいそう」「けなげ」「感動」といった物語の中で語られることに、二人は少し居心地の悪さを感じてきました。
今回は、そんな既存の枠組みを少しだけ横に置き、二人が「表現者」として声を届けます。会場となるのは、福祉施設でも文化ホールでもなく、別府市のやよい天狗通り商店街にある化粧品店「おしゃれの店アキヨシ」横のイベントスペースです。
「福祉」ではなく「表現」として聴いてほしい
今回の朗読会は、障害のある人を特別な存在として扱うのではなく、一人の表現者として、その声や言葉を聴いてもらうことを目指しています。
盲目の噺屋ザトーは、江戸川乱歩の作品などを朗読する予定です。23歳の時に持病の緑内障が悪化して失明。現在は落語会や講演などで活動しています。鍼灸マッサージ師としての顔も持ち、落語とマッサージを通じて地域の人々と交流しています。
一方、車椅子の詩人・豆塚エリは、詩人、エッセイストとして活動しながら、福祉事業所の運営や講演にも携わっています。16歳の時に自殺未遂を経験し、現在は車椅子で生活しています。
二人は、それぞれの経験や障害について、自らの言葉で表現します。障害を「語られるもの」から、自分自身が「名乗るもの」へ。制度の枠の外で、声を届ける試みです。
特別な場所ではなく、暮らしの中にある商店街から
会場に選んだのは、別府駅から徒歩5分ほどの商店街にあるイベントスペース「SIS(シス)」です。
「障害のある人のためのイベントだから福祉施設で」「文化イベントだから文化ホールで」という既存の枠にとらわれず、普段から地域の人が行き交う商店街で開催することにこだわりました。
いつもお世話になっている地域の商店の一角を借り、街の人に向けて開く。そこには、障害のある人と地域社会との関係を「支援する側」と「支援される側」だけに限定したくないという思いがあります。
反骨的だけど、愉快に。ふざけているようで、本気。「うまくいく保証はありませんが、面白がりながらまずやってみることを大切にしています」と意気込みます。
「語られる障害」から「名乗る障害」へ
障害のある人が何かをすると、「障害があるのに頑張った」という物語の中で語られることがあります。
今回の二人が目指すのは、そうした枠の中で語られるのではなく、自分たちの言葉で表現することです。「語られる障害」から「名乗る障害」へ。福祉施設ではなく、暮らしの中にある商店街から声を届ける今回の朗読会は、二人にとって「地域から始める障害者運動」でもあります。
15年来の付き合いのあるザトーと豆塚エリ。二人がどんな言葉を届けるのか。ぜひ会場でお楽しみください。
開催概要
【イベント名】
朗読会「夜と白杖、月と車輪」
【出演】
盲目の噺屋 ザトー
車椅子の詩人 豆塚エリ
【開催日時】
2026年10月3日(土)
18時30分開場/19時開演
20時30分終演予定
【会場】
SIS(シス)
〒874-0920
大分県別府市北浜1丁目4-4
やよい天狗通り商店街内「おしゃれの店アキヨシ」隣
JR別府駅から徒歩約5分
【料金】
投げ銭制
※お気持ちをお願いします。
【予約】
不要
【介助者・補助犬】
同伴可
【駐車場】
会場専用駐車場はありません。近隣の北浜通り駐車場など、有料駐車場をご利用ください。
【出演者プロフィール】
■盲目の噺屋 ザトー
インディーズ落語家。23歳の時、持病の緑内障が悪化し失明。イベントの前座として趣味で落語を披露したところ好評だったことをきっかけに、落語会や講演などで活動する。鍼灸マッサージ師としても活動している。
■車椅子の詩人 豆塚エリ
詩人、エッセイスト。福祉事業所の運営や講演活動などにも携わる。16歳の時に自殺未遂を経験し、現在は車椅子で生活。自身の経験を題材に、詩や文章を通じた表現活動を続けている。
【主催】
盲目の噺屋ザトー&車椅子の詩人豆塚エリ
【本件に関するお問い合わせ先】
就労継続支援B型事業所ぺんぎんクリエイツ
電話:097-511-7719
メール:penguin_creates@kompeito.org

