マームとジプシー・藤田貴大、新作舞台『under ground』発表

合同会社マームとジプシーのプレスリリース

豊橋・富山・鶴岡・茨木の公立劇場との共同制作作品として、東京・吉祥寺を含む5都市で上演が決定。

わたしの片耳は、地下になにかを聞いた

演劇作家・藤田貴大率いるマームとジプシーは、豊橋・富山・鶴岡・茨木の4都市の劇場とともに、新作舞台『under ground』を発表する。藤田貴大は2026年2月より各地を訪れ、地域に暮らす人々とのワークショップを実施。また、その土地の出身者である劇場スタッフへのインタビューや、土地を巡るリサーチを重ねてきた。本作では、そこで知った各地の歴史や出来事、出会った人々の記憶や経験を手がかりに、それぞれの土地に蓄積されてきた時間をたどりながら、「今」を見つめていく。

宣伝美術:六月/宣伝イラスト:竹浪音羽

現在の営みの下に眠る記憶の重なり

本作のタイトル「under ground」は、物理的な「地下」だけを意味するものではない。本作では「地下」という言葉を、土地の下層に埋もれた歴史や災害・事件の記憶、普段は語られることの少ない個人の経験など、その土地やそこで生きる人々が持つさまざまな記憶の重なりとして捉えていく。現在の営みの下には、どのような記憶が眠っているのか。目の前の風景は、どのような時間の積み重ねの上に成り立っているのか。藤田はリサーチを通して、土地に残る信仰や産業、災害や社会的状況によって変化した風景、多様な記憶にも触れてきた。そして、各地の記憶を手がかりに、東京という土地にも目を向ける。東京を物語の中心としてではなく、さまざまな土地から移り住んだ人々が、それぞれの記憶や経験を抱えながら新たな営みを始め、その無数の生活が集積し、形づくられてきた場所として捉えていく。本作では、人や土地の記憶という「地層」を一枚ずつめくるように、それぞれの土地を見つめていく。

4人の登場人物、物語の交差

本作には、異なる場所に生まれ、それぞれの生活を送る4人の人物が登場する。彼らのあいだに特別な関係はない。しかし、どこかですれ違っていたり、偶然同じ場所を訪れていたり、ある出来事に居合わせたりすることで、互いを認識しないまま、それぞれの人生は交差している。ある物語では背景にいた人物が、別の物語では中心となる。そうした風景を連続させながら、一見無関係に見える人々の人生や時間が、俯瞰してみると、さまざまな点と点によって結ばれていることを浮かび上がらせる。また、本作では、リサーチを重ねるなかで出会った人々をアンサンブルキャストとして起用する。アンサンブルキャストの身体を舞台上に配置することで、その土地で積み重ねられてきた記憶や時間を、作品を構成する重要な要素として立ち上げる。

あらすじ

朝。いつものように地下鉄に乗りこむ4人は、もちろんそれぞれ出身地がちがう。
座席に座りながら、あるいは吊り革をつかみながら、なんとなく、ここではないどこかへ意識を向ける。夢、そして追憶の淡いのなか、自身の地元の、"地下"とつながる。
"地下"に留まり、澱んでいたものの正体は?

公演概要

マームとジプシー×公共ホール4館共同制作
『under ground』
作・演出 藤田貴大
出演:伊野香織 内田健司 長谷川七虹 成田亜佑美

[愛知県・豊橋市]2026年12月12日・13日|穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース
主催:公益財団法人豊橋文化振興財団 
お問合せ:プラットチケットセンター/TEL:0532-39-3090(休館日を除く10:00~19:00)

[富山県・富山市]

2026年12月19日・20日|オーバード・ホール 中ホール
主催:(公財)富山市民文化事業団 
お問合せ:(公財)富山市民文化事業団 総務企画課/TEL.076-445-5610(平日8:30~17:15)

[山形県・鶴岡市]

2027年1月16日・17日|荘銀タクト鶴岡(鶴岡市文化会館) 大ホール
主催:荘銀タクト鶴岡・鶴岡市教育委員会 
お問合せ:荘銀タクト鶴岡/TEL:0235-24-5188(9:00~19:00)

[大阪府・茨木市]

2027年1月23日・24日|茨木市市民総合センター(クリエイトセンター)・センターホール
主催:(公財)茨木市文化振興財団 

お問合せ:(公財)茨木市文化振興財団/TEL.072-625-3055(10:00~17:00)

[東京都・武蔵野市]

2027年1月30日(土)-2月7日(日)|吉祥寺シアター
主催:合同会社マームとジプシー

お問い合わせ:マームとジプシー/mum_gypsy@yahoo.co.jp

マームとジプシー

演劇作家・藤田貴大が全作品の脚本・演出を手がける団体として、2007年に設立。2012年以降はオリジナル作品の創作と並行し、文学・音楽・美術など他ジャンルの作家との共作を積極的に発表している。演劇の枠組みにとどまらない多様な形で作品を発表し、演劇界のみならず幅広い分野の作家や観客から高い注目を集めている。国内においては藤田作品のほぼすべてに企画制作として関わり、レパートリー作品のツアーや公共劇場との共同制作を継続的に実施している。さらに、海外公演や国際共同制作など国外での活動も多数展開し、国内外を横断した活動を行っている。

dusk dark dawn 舞台写真 撮影:井上佐由紀
cocoon 舞台写真 撮影:岡本尚文
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