南部鉄器エフェクター、8機種目はリバーブ 岩手・奥州のKGR HARMONYが「ひびき」を発売

合同会社福嶋圭次郎のプレスリリース

2019年に始まった南部鉄器工房との共同開発から7年 和紙の表情を生かした新シリーズ「nagomi」も始動

南部鉄器の産地、岩手県奥州市を拠点にエフェクターを製造するKGR HARMONY(運営:合同会社福嶋圭次郎、代表:福嶋圭次郎)は、南部鉄器エフェクターの自社ラインアップ8機種目となるリバーブ「ひびき」を、2026年10月30日(金)に発売。実勢販売価格は35,200円(税込)。

KGR HARMONYは2019年、奥州市水沢の南部鉄器工房・及富との出会いを機に、南部鉄器製の筐体を使ったエフェクターの共同開発を開始しました。オーバードライブ、ブースター、ファズ、バッファー、コンプレッサー、ディストーションと製品を展開し、今回、自社南部鉄器シリーズで初めて、音に残響を加えるリバーブが加わる。

「ひびき」は、DIP部品を中心に構成したアナログブレンド回路とデジタル処理を組み合わせ、南部鉄器製の筐体に収めたエフェクター。DELAY、RELEASE、CHORUSの3モードを搭載し、反復、余韻、揺れという異なる残響表現を一台で扱うことが可能。

あわせてKGR HARMONYは、和紙の繊維と日本の色彩を高精細UVプリントで筐体に表現する新シリーズ「nagomi」を始動。第1弾となるオーバードライブ「yamabuki」と、モジュレーション/ディレイ「ajisai」を、10月23日(金)に発売します。実勢販売価格は「yamabuki」が17,600円、「ajisai」が24,200円(いずれも税込)。

南部鉄器エフェクターが8機種になるまで

南部鉄器エフェクター

ギターエフェクターは、楽器とアンプの間に接続し、歪みや残響などを加えて音色を変化させる機材。多くはアルミ製などの金属ケースに電子回路を収め、演奏者が足元のスイッチで操作します。

KGR HARMONYの南部鉄器エフェクターは、その筐体を岩手県の伝統工芸である南部鉄器でつくるところから始まりました。

代表の福嶋圭次郎は神奈川県横浜市出身。中学生の頃にベースを演奏したことをきっかけに、演奏そのものだけでなく、楽器の音が生まれる仕組みや機材づくりへ関心を深めていきました。大学時代には自作したエフェクターを米国へ持参して紹介した経験もあり、いつか自身のブランドで楽器を製造・販売することを目指していました。

転機となったのは2019年。音づくりと新たな活動拠点を探して日本各地を巡る中、岩手県奥州市水沢で南部鉄器工房・及富と出会いました。

及富は1848年創業。鉄瓶や急須、鍋などを手がけ、南部鉄器の技術を現代へ伝えてきた工房。「南部鉄器でエフェクターをつくる」という構想が動き始め、福嶋は同年7月に横浜市から奥州市へ移住。及富と南部鉄器筐体の共同開発を始めました。

その後、3バンドEQを備えたオーバードライブ「あられ」、ブースター「しずく」、ファズ「黒船」、バッファー「黒匣」、コンプレッサー「おろし」、オーバードライブ「IRON 808 V2」、ディストーション「みぞれ」と、異なる役割を持つ製品を展開。今回の「ひびき」で、自社南部鉄器シリーズは8機種となります。

南部鉄器を目を引く外装として使うだけではなく、それぞれの製品に異なる回路と操作性を与え、実際に演奏で使う道具としてラインアップを積み重ねてきました。

鉄を溶かすところから始まる、演奏者の道具

鋳造の様子

一般的なエフェクターでは、既成の金属ケースへ穴を開け、塗装や印刷を施して回路を組み込みます。一方で、南部鉄器エフェクターの筐体は、溶かした鉄を型へ流し込む鋳造から形づくられます。

鋳造後も、表面を磨き、塗装し、部品を取り付けるための加工を施す工程が続き。一台ごとにわずかな表情の違いも生まれるのは鋳物ならでは。その中にKGR HARMONYが設計した電子回路を組み込み、最後は実際に音を出して動作や演奏への反応を確認します。

伝統工芸の製造工程と電子楽器の設計・組み立てが、一台の小さな機材の中で接続されています。

8機種目の「ひびき」は、残響をつくる

南部鉄器エフェクター「ひびき」

新製品「ひびき」は、弾いた音の後ろに空間的な余韻を加えるリバーブです。

製品名には、音が空間へ広がる「響き」と、鉄を鋳造した筐体が持つ視覚的な存在感を重ね。外観は、古い寺院の鐘を想起させる佇まいに仕上げています。

内部には、DIP部品を中心に構成したアナログブレンド回路とデジタル処理を組み合わせています。操作部はMIX、DECAY、TONE、FXの4ノブとモードスイッチ。基本的な調整項目を目で把握しやすくしながら、一つのノブが選択中のモードに応じて異なる役割を担う設計です。

KGR HARMONYが本製品の開発時に掲げたサウンドのキーワードは、「重く太く、澄んだ余韻」。これは筐体素材単体の効果を示すものではなく、回路設計、部品選定、デジタル処理、筐体を含めた製品全体を実際に試奏しながら目指した音の方向性です。

3つのモードで変わる、残響の動き

「ひびき」は、ミニスイッチで3つのモードを切り替えられます。

DELAY

リバーブへ反復音を加えるモードです。FXノブでディレイの間隔を調整し、フレーズの後ろで音が繰り返されながら残響へ溶けていく空間をつくります。

RELEASE

余韻の伸び方を調整するモードです。FXノブでリリースの長さを変え、音の後ろへ自然に広がる残響をつくります。

CHORUS

残響に揺れを加えるモードです。FXノブで効果の度合いを調整し、コードやアルペジオに奥行きのある広がりを与えます。

エレキギターに加え、ベースやアコースティックギターにも使用できます。複数の空間系ペダルを並べず、シンプルな操作で音の奥行きを変えたい演奏者に向けた一台です。

「和」を飾るのではなく、演奏の中へ。新シリーズ「nagomi」

nagomiシリーズ

「ひびき」と同時期に、KGR HARMONYのもう一つの新たな展開が始まります。

新シリーズ「nagomi」が掲げるテーマは、「音の調和、繊維の重なり、日本の伝統」。第1弾の「yamabuki」と「ajisai」では、実物の和紙を撮影したパターンをもとに色彩を整え、その繊維の表情をアルミ筐体へ高精細UVプリントしています。

和紙そのものを筐体に貼り付けるのではなく、演奏機材として日常的に使用できる仕様を保ちながら、和紙の有機的な表情を視覚的に取り入れました。

重厚な鋳肌をそのまま見せる南部鉄器シリーズに対し、「nagomi」は色彩と繊維の重なりから日本的な感覚を表現します。

二つのシリーズは外観も価格帯も異なりますが、伝統的な素材や意匠を過去のものとして保存するだけではなく、現在の演奏者が使う道具へつなげるという考え方を共有しています。

「yamabuki」— シンプルな歪みを、山吹の色とともに

nagomiシリーズ「yamabuki」

「yamabuki」は、伝統的でシンプルなドライブサウンドを目指したオーバードライブです。

操作部はVOLUMEとDRIVEの2ノブと、3段階のトーンスイッチ。BRIGHT、NATURAL、MELLOWから音色を選べます。

単体で基本の歪みとして使えるほか、すでに持っているオーバードライブやアンプの入力を押し出すブースター的な使い方にも対応。操作項目を絞ることで、演奏中でも音量、歪み、明るさの関係を把握しやすくしました。

筐体には、山吹の花を思わせる暖かな黄色と、和紙の繊維の表情を組み合わせています。

「ajisai」— 音色の間を、連続的に行き来する

nagomiシリーズ「ajisai」

「ajisai」は、ユニヴァイブ、モジュレーション、ディレイの3モードを搭載した空間系ペダルです。

特徴は、複数の音色をスイッチで切り替えるだけでなく、その間をノブ操作で連続的に変化させられることです。

MODモードでは、コーラス〜フェイザー〜バイフェイズ。DELAYモードでは、アナログ〜テープ〜デジタルの各キャラクターへとFXノブで移動できます。VIBEモードでは、揺れの速さや深さに加えて、音色の明るさを調整できます。

明確に区切られたプリセットから選ぶのではなく、複数のキャラクターの間を動かしながら、自分の演奏や機材に合う位置を探すための設計です。

紫陽花が季節や光によって多彩な表情を見せるように、変化する音色を青や紫の重なりで表現しました。

代表コメント

「南部鉄器エフェクターを始めた2019年から、一つの製品だけで終わらせず、演奏者が必要とするさまざまな役割を持ったシリーズにしたいと考えてきました。8機種目の『ひびき』では、これまでになかった残響という領域に取り組んでいます。

同時に始める『nagomi』では、南部鉄器とは異なる方法で、日本の素材や色彩が持つ魅力を演奏者の足元へ届けたいと考えました。見た目をきっかけに興味を持っていただき、最後は実際に弾いて、それぞれの音の表情を確かめていただければと思います」

KGR HARMONY

福嶋 圭次郎

製品概要

ひびき

製品種別:リバーブ

モード:DELAY/RELEASE/CHORUS

コントロール:MIX/DECAY/TONE/FX/MODE SWITCH

電源:DC 9V、2.1mmセンターマイナス

サイズ:115×74×54mm(最大)

重量:約650g

筐体:南部鉄器

発売日:2026年10月30日(金)

価格:オープン価格

実勢販売価格:35,200円(税込)

製品ページ:https://kgrharmony.com/product/hibiki

yamabuki

製品種別:オーバードライブ

モード:BRIGHT/NATURAL/MELLOW

コントロール:VOLUME/DRIVE/TONE SWITCH

電源:DC 9V、2.1mmセンターマイナス

サイズ:120×68×59mm(最大)

重量:約300g

表面加工:高精細UVプリント

生産国:日本

発売日:2026年10月23日(金)

価格:オープン価格

実勢販売価格:17,600円(税込)

製品ページ:https://kgrharmony.com/product/yamabuki

ajisai

製品種別:モジュレーション/ディレイ

モード:DELAY/VIBE/MOD

MOD可変範囲:CHORUS/PHASER/BI-PHASE

DELAY可変範囲:ANALOG/TAPE/DIGITAL

コントロール:MIX/FX/RATE・TIME/DEPTH・REPEAT/MODE SWITCH

電源:DC 9V、2.1mmセンターマイナス

サイズ:120×68×59mm(最大)

重量:約300g

表面加工:高精細UVプリント

生産国:日本

発売日:2026年10月23日(金)

価格:オープン価格

実勢販売価格:24,200円(税込)

製品ページ:https://kgrharmony.com/product/ajisai

販売情報

KGR HARMONY公式サイト:https://kgrharmony.com/

公式オンラインストア:https://kgrharmony.shop/

取扱店舗および在庫状況は、公式サイトまたは各販売店へお問い合わせください。

報道関係者の皆さまへ

製品画像、製造工程写真、試奏用機材、代表者インタビュー、南部鉄器エフェクターの開発背景に関する取材については、下記窓口までご相談ください。

楽器・音楽分野に加え、伝統工芸の用途開発、地域産業、移住起業、小規模メーカーのものづくり、海外展開などのテーマでも情報を提供します。

KGR HARMONYについて

KGR HARMONYは、岩手県奥州市を拠点にエフェクターなどの楽器製品を企画・製造・販売するブランドです。南部鉄器と電子回路を組み合わせた製品をはじめ、演奏者の感性に寄り添う音楽機材を国内外へ展開しています。

ブランド名:KGR HARMONY

運営会社:合同会社福嶋圭次郎

代表者:福嶋圭次郎

所在地:岩手県奥州市水沢羽田町

設立:2019年

公式サイト:https://kgrharmony.com/

本件に関するお問い合わせ先

合同会社福嶋圭次郎/KGR HARMONY
担当:福嶋圭次郎(代表)
E-mail:fukushimakeijiro@gmail.com

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