株式会社文藝春秋のプレスリリース
株式会社文藝春秋は、本日11月6日、文芸誌『文學界』2026年12月号を発売します。
羽田圭介さんによる新連載「逆に回す」に加え、小池水音さん、日比野コレコさんによる中編創作を掲載。田中慎弥さん、戌井昭人さんの短編も是非お読みください。
特集「新作映画の現場から」は、映画「すべて真夜中の恋人たち」の岨手由貴子監督とゆっきゅんさん、ドキュメンタリー映画「魂のきせき」の小林茂監督と濱野ちひろさんとの対談、映画「日曜のあと」の加藤拓也監督へのインタビューを掲載しています。
特集「韓国〝テキストヒップ〟考」は、いま韓国の若者の間で過熱する読書ブームに迫ります。前田エマさん、小林裕翔さん、濵本奏さんによる「交換読書をやってみた」ほか、すんみさんによるテキストヒップ現象の実態を取材したレポート、現在話題を呼んでいる梁貴子さん『願うのは私に禁じられたこと』の書評を斎藤美奈子さんに、作品解説を訳者の小山内園子さんにお寄せいただきました。
また、村上春樹さんによるロング・エッセイ「クリスマス・イヴのブルーズ・インプロヴィゼーション」も必読です。
<新連載>
羽田圭介「逆に回す」
ベトナム戦争の不発弾が投げかける現代への深遠な問い――新境地を開く巨弾連載開始!
<創作>
小池水音「つめたい星」
姉の死後、静かに軋みつづける私。姉という星が放つ暗い光に照らされる家族の姿を描く
日比野コレコ「愛は(たどり着か)ない」
紫は愛を信じない、多情で淫蕩な両親のせいで。不可能な愛を求めて疾走する青春劇
田中慎弥「消えた文具店」
戌井昭人「芋パンとおれのことは忘れちまってくれい」
<特集>新作映画の現場から
対談
岨手由貴子×ゆっきゅん「せめぎ合う「引用」と「唯一性」――『すべて真夜中の恋人たち』」
小林茂×濱野ちひろ「わからない時間をともに過ごす――『魂のきせき』」
インタビュー
加藤拓也「待つ時間のドラマ――『日曜のあと』」
<特集>韓国〝テキストヒップ〟考
鼎談
前田エマ×小林裕翔×濵本奏「交換読書をやってみた」
書き込みから互いの声が聞こえる。3人が過ごした、読書を共有する時間
レポート
すんみ「テキストヒップってなんですか?」
<梁貴子(ヤン・グィジャ)『願うのは私に禁じられたこと』をめぐって>
書評
斎藤美奈子「男社会への闘いを挑んだ彼女の超ド級の物語」
作品解説
小山内園子「三十年後の「梁貴子」現象――カーブを曲がった物語」
<発表七十年記念企画>
豊永浩平「椿説「橋づくし」」
「文藝春秋」1956年12月号に発表された名短篇の軌跡を、新鋭作家が辿って考えたこと
<レヴュー>「共時的星叢」展
遠藤協「星叢に足を踏み入れる」
<ロング・エッセイ>
村上春樹「クリスマス・イヴのブルーズ・インプロヴィゼーション」
1954年12月24日。魂のスパークを記録した歴史的セッションが誌上に再現される
<緊急寄稿>
阿部公彦「アン・カーソンの尻尾をつかめるか――ノーベル文学賞受賞を受けて」
<連載完結>
下西風澄「計算(アルゴリズム)と霊性(スピリチュアリティ)」
<今月のエッセイ>
師田史子「生きている鶏の話」
<窓辺より>
篠原梨菜「散らばったわたしを拾い集める」
<詩歌>
鈴木晴香「埒のあく冬がほしいよ」
<連載>
江國香織×金原ひとみ「往復書簡」第4回
コナリミサト「酩酊クラフト」第7回
濱野ちひろ「回復について」第10回
三好愛「そもそもすむすむ」第11回
上田岳弘「美しい人」第12回
斧屋「不完全なものにとってのparfait」第14回
松浦寿輝「谷中」第18回
渡辺祐真「世界文学の大冒険」第20回
鈴木涼美「小さなひと」第23回
藤野可織「でももうあたしはいかなくちゃ」第25回
王谷晶「鑑賞する動物」第48回
松浦寿輝「遊歩遊心」第87回
武内佳代 小澤裕之 新人小説月評
<文學界図書室>
奥泉光『木蓮記』(畠山丑雄)
堀江敏幸『ロベール・クートラスをめぐる断章群』(小澤英実)
古川真人『近づくと遠ざかる船』(竹中優子)
井戸川射子『印象・スケッチ』(今宿未悠)
八木詠美『ささやかな、あるいは取り返しがつかないもの』(栗原知子)
表紙画=守山友一朗
「Alps in The Window2023」
/2023, Oil on canvas, 91×72.7cm
©︎Yuichiro Moriyama
Photo by Ken KATO
詩歌・目次写真=深野未季
詩歌・目次デザイン=佐野久美子
アートディレクション=中川真吾
©︎ BUNGEISHUNJU LTD. 2026
◆書誌情報
書名:『文學界』2026年12月号
発売日:2026年11月6日(金)
判型:A5判
定価・価格:紙版:1,300円(税込)電子版:1,200円(税込)