株式会社映画24区のプレスリリース
また、並行して、プロジェクトに参加したいプロデューサーや脚本家を育成するオンライン講座を9月から開催。講師は本シリーズのプロデューサー 三谷一夫(映画24区代表)や、第1弾の監督・脚本を務めた安田 真奈が担当します。その他、本映画に参加した自治体やフィルムコミッション関係者などがゲストとして参加する予定です。
シリーズ第2弾 映画「夏、至るころ」の新場面写真(左から、原日出子、リリー・フランキー、杉野希妃、倉悠貴、後藤成貴(子役)、安部賢一)
▼自治体による参加のお問い合わせ
http://eiga24ku.jp/consult/
▼講座の詳細
http://eiga24ku-training.jp/menu/output_01.html
■ぼくらのレシピ図鑑シリーズとは?
2018年にスタートした、地域の「食」や「高校生」とコラボした美味しい青春映画制作プロジェクト。従来の商業映画と違い、企画の段階から自治体や市民の参加型であることが特徴です。地元の食材や風景がたくさん登場する、世界に1つしかないオリジナル脚本による作品づくりを行います。
第1弾は兵庫県加古川市を舞台にした映画『36.8℃サンジュウロクドハチブ(監督・脚本:安田 真奈)』地元公開後、東京、大阪、名古屋、九州地区で上映され、小体作品ながらスマッシュヒットとなりました。その後も映画祭や学校を中心に各地域での上映が続いています。
第2弾は2019年8月に福岡県田川市を舞台にした映画『夏、至るころ』を女優の池田エライザさんが初監督としてメガホンをとり、リリー・フランキーさん、高良健吾さん、原日出子さんらが出演して話題となりました。韓国や中国の国際映画祭から招待を受けるなど、国内に先駆け、海外に拡がっています。現在は2020年全国公開に向けて準備中です。
ー1本の映画をつくり上げた時間(過程)が、地域にとってかけがえのない財産になるー
「ぼくらのレシピ図鑑シリーズ」の映画づくりが大切にしているコンセプトです。
お手製の池田組スタッフTシャツを着て、映画づくりに参加する福岡県田川市の高校生たち
田川市の市民と演技ワークショップを楽しむ池田エライザ監督(中央)
映画「夏、至るころ」を撮影中の池田エライザ監督(中央)
地元の食材がたくさん登場し、映画から新メニューが生まれるのも「ぼくらのレシピ図鑑」の特徴(写真は映画「36.8℃サンジュウロクドハチブ」)
■三谷一夫(映画24区・ぼくらのレシピ図鑑シリーズ・プロデューサー)のコメント
ウィズコロナ時代となり、映画業界では、映画製作における投資分を回収すること自体が困難な状況になりつつあります。一方、自治体やフィルムコミッションは映画のロケ誘致による地域活性化を目論んでいますが、一過性の盛り上がりに終始してしまい、継続した施策に繋がっていないケースが多いです。
そのような中、本シリーズに第2弾として名乗りをあげていただいた福岡県田川市は、自治体及びフィルムコミッションが、従来のロケ誘致事業の枠を超えて、企画からチャレンジした新しい映画づくりの形です。今後はこのようなビジネスありきではなく、自治体と映画会社が共に企画を立ち上げ、市民主導で丁寧に作り上げる「持続可能なまちと映画づくり」が注目されてくるでしょう。第3弾以降はこれまで参加いただいた自治体のノウハウが蓄積されているので非常にいい状態からスタートできるかと思います。チャレンジングな自治体の参加をお待ちしています。
また、同じく映画「夏、至るころ」では福岡県出身の女優・池田エライザさんに監督として参加いただきましたが、今後は海外作品のように、俳優が脚本家やプロデューサーとして映画作りに挑戦したり、地域貢献に積極的に参加したりする、これまた「新しい映画づくりの形」が増えてくることを期待しています。俳優ならではの感性を生かした豊かなものづくりができるはずです。
■映画24区プロフィール
2009年より映画製作・配給、映画人の育成(学校運営)、映画人のマネジメントを行っています。
これまで山形県鶴岡市を舞台にした地域映画「庄内三部作シリーズ」や、若手映画作家を起用した短編集「21世紀の女の子」の企画製作に参加。2018年に自治体主導の映画「ぼくらのレシピ図鑑」シリーズを立ち上げ、現在までに兵庫県加古川市、福岡県田川市で製作されています。
■ぼくらのレシピ図鑑シリーズで学ぶ講座
◎地域プロデューサー術オンラインクラス
http://eiga24ku-training.jp/menu/output_01.html
◎地域脚本術オンラインクラス
http://eiga24ku-training.jp/menu/output_02.html
◎映画「ぼくらのレシピ図鑑」シリーズ公式HP
http://bokureci.eiga24ku.jp/