株式会社ソニー・ミュージックソリューションズのプレスリリース
株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ(本社:東京都港区、代表取締役:古川愛一郎、渋谷学)は、ソニー株式会社(本社:東京都港区、会長 兼 社長 CEO:吉田憲一郎、以下、ソニー)が開発した「音源分離技術」のライブラリをLINE MUSIC株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長: 舛田淳)に提供。LINE MUSIC株式会社は、このライブラリを使用して、音楽ストリーミングサービス「LINE MUSIC」内でカラオケが楽しめる追加機能を2020年8月からスタートしています。
- ソニーの「音源分離技術」
「音源分離技術」は、音楽からボーカルや楽器の音を取り出すことができる技術です。ソニーでは、音の特性を理解したAIを組み込み、クリエイターのフィードバックを受けながら10年以上にわたり最先端の「音源分離技術」を開発してきました。ソニーの「音源分離技術」は、国際的なコンペティションであるSignal Separation Evaluation Campaign (SiSEC)にて、多くの研究機関が参加する中、3回連続でベストスコアを獲得しています。
技術詳細:https://www.sony.co.jp/SonyInfo/sony_ai/audio.html
- 「LINE MUSIC」のカラオケ機能
楽曲のボーカルをオフにして、ユーザーの歌声を音源にミックスして再生させることでカラオケさながらの体験を楽しめる機能です。ソニーの「音源分離技術」を利用することで、楽曲からボーカルだけを消すことが可能になりました。
この機能は無料ユーザーも有料ユーザーも全てのユーザーが、楽曲再生中の歌詞ページの左下にあるマイクボタンをタップするだけで楽しむことができ、メジャーアーティストからインディーズアーティストの楽曲までカラオケ店舗では歌うことができない楽曲も歌うことができます。
「LINE MUSIC」サービスサイト:https://music.line.me/top/
- 「音源分離技術」の活用
「音源分離技術」を使用することで、過去の録音からボーカルを抜き出してRemixしたり、モノラル録音から楽器を抜き出して最新の空間音響フォーマットで空間に再配置したりすることが可能になりました。
さらに音楽以外でも、セリフや効果音が混ざった状態でしか残っていない古い映画を個々の音に分離して、ドルビーアトモス方式で空間に再配置することで臨場感のある音場を再現するなど、様々な応用が期待されています。
なお株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントでは、ソニーグループが持つブロックチェーンやAIなどのテクノロジーと、ソニーミュージックグループが持つ音楽制作や権利情報処理のノウハウを活用し、創作活動を支援する音楽制作プラットフォーム「Soundmain(サウンドメイン)」の開発を行っています。ここでも「音源分離技術」を音楽制作作業の補助に使用し、音楽クリエイターの創作活動を支援するサービスの実現を目指しています。
Soundmainサイト:https://soundmain.net/
- LINE MUSIC 概要
「LINE MUSIC」は、邦楽・洋楽問わず6,600万曲以上の幅広いジャンルの楽曲を利用シーンや気分に応じていつでもどこでも音楽を聴くことができる日本発の音楽ストリーミングサービスです。2016年1月に、LINEのプロフィールに楽曲を設定できる「プロフィールBGM」をスタートしたことをきっかけに多くの方に認知いただき、現在ではプロフィールBGM設定ユーザーは1200万人を越えています。音楽を通じたコミュニケーションがよりユーザー間の仲を深め、特別な音楽との出会いにも繋がると考え、「LINE」上でLINE MUSICが配信する楽曲をシェアできたり、無料通話をかけた相手に聴こえる“呼出音”を設定したりできる「LINE着うた® 」、好きな楽曲のお気に入りの30秒をプロフィールBGMに設定できる「My BGM」など、機能改善を重ねてきました。
サービスサイト:https://music.line.me/top/
公式ブログ:http://music-mag.line.me/ja/
公式twitter:https://twitter.com/LINEMUSIC_JP
公式note:https://note.linemusic.jp/
※「着うた®」は、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントの商標または登録商標です。
<「音源分離技術」に関するお問い合わせ先>
株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ
E-mail:sms.bc.eo@sonymusic.co.jp