一般財団法人 神戸観光局のプレスリリース
神戸市のフィルムコミッションとして2000年9月13日に発足した「神戸フィルムオフィス」(事務局:一般財団法人 神戸観光局、所在地:神戸市中央区)は、今年創立20周年を迎えます。これを記念し、同オフィスは、監督の山崎貴さん、行定勲さんなど有名監督を招いた映画上映会の開催や、監督で人気俳優の水谷豊さんのインタビューを掲載する記念誌の発行、その上映会や記念誌の電子版を紹介する特設サイトの開設など、さまざまな企画を実施します。
大震災からの復興を映像で発信することを目的に発足
神戸フィルムオフィスは、阪神・淡路大震災からの復興の過程で、映像を活用してまちを元気にすることを目的に、撮影に関する神戸市の公的な窓口(フィルムコミッション)として発足。世界中のフィルムコミッションが参加するAFCI(国際フィルムコミッショナーズ協会)の日本における正式会員第1号になりました。
都市と自然の多様な景観を持つ神戸の魅力発信
異国情緒漂う街並みや、海・山の大自然など、多様な景観がコンパクトに集まる神戸。その魅力を全国・全世界に発信すべく、制作者に映画やドラマ等の多くのロケーションを紹介し、撮影支援を行っています。
この20年間に市内で撮影された、映画・ドラマ・テレビ番組・CMなどの映像作品は3,044件、直接経済効果は18億51,176,579円にのぼります(2020年3月末)。
創立当日、初代代表の田中まこ氏が看板を掲げる。 於:(財)神戸国際観光コンベンション協会【現:(一財)神戸観光局】
■20周年企画 上映会や記念誌で、有名監督がロケ地としての神戸を語る
①上映会開催
神戸市内8つの映画館と、神戸に縁深い作品を選定。監督の対談&コメント上映
20年間で神戸フィルムオフィスが支援した劇場公開映画は約100本(自主映画、学生映画は除く)にのぼります。その中から、神戸市内の映画館に協力いただき、特に神戸と縁の深い8作品を選定、市内8ヶ所の映画館で上映します。この20周年企画に各作品の監督にご協力いただくことができ、三島有紀子監督・山崎貴監督・行定勲監督は上映後の対談企画を、その他の監督については、映像コメント上映を予定しています。
・鑑賞料:一律500円(税込)
・参加申込方法:各映画館の通常のチケット購入方法に準じる。前売券なし
・来場特典:全観客に、20周年記念・神戸フィルムオフィスオリジナル「シネマノート」
(全5種類。各作品につき1冊。表紙は鳥瞰絵師・青山大介氏による)進呈
上映スケジュール (特設サイトでも確認できます https://www.kobefilm.jp/20th/)
●9月6日(日)14:30〜『繕い裁つ人』
上映後、三島有紀子監督と神戸フィルムオフィススタッフが対談 @神戸アートビレッジセンター
●9月12日(土)14:30〜『オオカミ少女と黒王子』上映。
本編上映前に、廣木隆一監督による特別メッセージ @OSシネマズ神戸ハーバーランド
●9月13日(日)14:00〜『リターナー』
上映後、山崎貴監督と田中まこ初代代表が対談 @OSシネマズミント神戸
●9月19日(土)14:00前後に『わが母の記』上映予定(時間は調整中)。
本編上映前に、原田眞人監督による特別メッセージ @神戸国際松竹
●9月20日(日)10:25〜『阪急電車 片道15分の奇跡』上映。
本編上映前に、三宅喜重監督による特別メッセージ @パルシネマしんこうえん
●9月21日(月・祝) 14:00前後に『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』上映予定(時間は調整中)。
本編上映前に、キム・ソンス監督による特別メッセージ @109シネマズHAT神戸
●9月22日(火・祝) 14:00前後に『紙の月』上映予定(時間は調整中)。
本編上映後に、吉田大八監督と神戸フィルムオフィススタッフがオンライン対談 @シネリーブル神戸
●9月26日(土)14:10〜『GO』
上映後、行定勲監督と田中まこ初代代表が対談 @元町映画館
②記念誌の発行(無料配布)
監督/俳優 の水谷豊さんインタビューや新ドラマのロケ現場レポートなど幅広いコンテンツ
20年間の神戸フィルムオフィスの活動を、さまざまな視点から紹介する記念誌。
俳優・監督の水谷豊さんと山崎貴監督のインタビュー記事や、今月からスタートする福士蒼汰さん主演の
新ドラマ「DIVER-特殊潜入班-」のロケ現場レポート、初代代表による同オフィスの誕生秘話など、
これまでの歴史から最新情報まで幅広く取り上げています。
・発行:2020年9月1日
・配布場所:神戸市総合インフォメーションセンター、市内映画館、
市内主要図書館ほか
電子版URL https://www.kobefilm.jp/20th/booklet/FO20th/
記念誌表紙
水谷豊監督と山崎貴監督の、「カメラを通して見る神戸の魅力」などのインタビューを掲載
神戸を中心に撮影された9月からの新ドラマ 「DIVER-特殊潜入班-」の舞台裏を紹介
③特設サイトの開設
記念誌の電子版や上映会レポートを紹介WEBでも記念企画を楽しめる!
上映会スケジュールや神戸フィルムオフィスの歴史、記念誌の電子版、
上映会レポートなど、20周年の記念企画の内容と20年のあゆみを
特設サイトで紹介します。
特設サイトURL https://www.kobefilm.jp/20th/
④ロゴの刷新
アートディレクター・寄藤文平(よりふじぶんぺい)氏が手がけた新ロゴ
20周年を記念して、神戸フィルムオフィスのロゴを刷新します。日本を代表するアートディレ
クター・寄藤文平氏によるデザインで、映像作品を作る人、楽しみたい人、継いでゆきたい人
たちみんなの気持ちを繋ぎ、場を整えていく、そんな同オフィスの活動を表現しています。
■神戸フィルムオフィススタッフおすすめのロケ地6選
「大丸山公園」(神戸市長田区大丸町) 神戸の西方面の市街地が一望できる高台の公園。地域の人たちによって大切に整備されてきた場所
「ポーアイしおさい公園」(神戸市中央区港島) 人工島ポートアイランドの西岸壁に位置し、神戸港と市街地が見渡せる。美しい夜景もおすすめ。
「御影山手の坂道」 (神戸市東灘区住吉山手) 神戸には六甲山麓に沿った住宅街の中に坂道も多く、特にこの道は海まできれいに見渡せる。
「六甲アイランド リバーモール」 (神戸市東灘区向洋町) 人工島六甲アイランドの中心に整備された親水エリア。川沿いには神戸ファッション美術館(写真)など、デザイン性がある建築物も多数。
「北野町の路地」 (神戸市中央区北野町) 北野町異人館通りの一つで山側にある路地。明治42年に建てられたという旧ゲンセン邸の赤レンガが当時の面影を残す。
「ハーバーウォーク」 (神戸市中央区東川崎町) ハーバーランド内のウォーターフロントエリア。レストランや雑貨店が入る赤レンガ倉庫は港町・神戸の象徴の一つ。
■神戸フィルムオフィス 松下麻理代表のコメント
復興した街並みが映像になる。それが市民の誇りに
多くの映像作品が神戸で撮影されている理由は、神戸の風景が多彩だということと、何よりも市民の皆さんが一緒に撮影を楽しんでくださっていることが大きいです。大震災で神戸は大きな被害を受けましたが、映像作品の中で復興した街並みが映し出されることが、市民の皆さんの誇りとなり、さらに神戸への愛着を高めることにつながったと思います。
神戸にはまだ、私たち市民がその価値に気付いていない風景がたくさんあります。今後もそうした風景の発掘や作品の誘致に力を注ぎ、いつか神戸が、「ローマの休日」のような歴史に残るラブストーリーの舞台になることを目指しています。
神戸フィルムオフィス 松下麻理代表