株式会社ホリプロのプレスリリース
藤原竜也、高杉真宙、佐久間由衣、柄本明 出演の4人新作芝居『てにあまる』が2020年12月より池袋・東京芸術劇場プレイハウスにて上演されることが決定。脚本は松井周、演出は出演も兼ねる柄本明が手掛ける。
https://horipro-stage.jp/stage/teniamaru2020
藤原竜也と柄本明が舞台の上で火花を散らす!
演劇界においても、映画・ドラマ界においても唯一無二の存在感を放ち続けている怪優、柄本明。その柄本と2015年の舞台『とりあえずお父さん』で共演し、一筋縄ではいかない柄本との芝居に強く刺激を受けたという藤原竜也。その二人が再びタッグを組む新作舞台、『てにあまる』の上演が決定!
今回は、自身の劇団で数多くの作品の演出を手掛けている柄本が演出を担い、同時に出演者としても、 その才能を認めた藤原と親子を演じ心理的戦いを繰り広げる。
そして、俳優として目覚ましい成長を続ける高杉真宙、今作が舞台初出演となる佐久間由衣と、若手実力派のキャストも顔をそろえた。
脚本は、2011年に岸田戯曲賞を受賞し、主宰する劇団サンプルの活動のほか、国内外でも注目される劇作家、松井周による書き下ろし作品。柄本も絶大な信頼を寄せるその松井独自の視点で、“どのような人間関係も、それぞれがオリジナルでしかない”という真理をあぶりだす。ある家族を描きながら、人間という動物の抗えない欲望を見つめるサスペンスドラマが生まれる。
確かな演技力を持つ4人の役者が織り成す、濃密な会話劇。
今だからこそ、人間と人間の魂のぶつかり合いを劇場で体感できる舞台『てにあまる』に、期待が高まる。
東京公演は、今冬2020年12月19日(土)~2021年1月9日(土)東京・池袋 東京芸術劇場プレイハウスにて上演。
東京公演チケット一般発売は10月24日(土)より開始。
他、鳥栖公演、大阪公演・名古屋公演あり(詳細後述)。
▼コメント(※各プロフィール後述)
<藤原竜也コメント>
2015年に舞台で初めて柄本明さんと共演させていただきまして、それまで経験したことのない不思議なエネルギーを感じました。負けないように必死でくらいついていった記憶があります。舞台上で柄本さんと毎日“生”の芝居ができたことが嬉しく、今回も5年ぶりに共演出来ることは恐ろしくもあり、でもすごく楽しみです。
さらに今回は演出も受けることができるとは!果たしてどんな悪巧みをしてくるのか…想像もつきません。
劇団員ではない自分が柄本さんの演出を受けられることは、非常に光栄です。
『レインマン』(2018年上演 松井周演出)で濃密な時間を過ごした松井周さんが書き下ろしてくださる脚本も、同じく想像はつきませんが、新作に挑戦できる喜びを感じながら挑みたいと思います。
初めてご一緒する高杉さん、佐久間さんと力を合わせて柄本さんに立ち向かい、良い作品にしていきたいと思います!
<高杉真宙コメント>
今回、お話しを頂いた時、今までにない全身の痺れを感じました。
柄本さんとはドラマの現場で少しお会いしたのですが、もっともっとご一緒したかった。と悔しく思っていたので舞台で演出もつけて頂けることが嬉しいです。
藤原さんとは初めてご一緒させて頂くのですが、ずっと作品を観て憧れてきた大先輩と立つ舞台は、想像だけでは収まりきらないくらい緊張感ある舞台なんじゃないかと思います。
佐久間さん含め四人しかいないお芝居なので置いていかれないよう必死に皆さんに食いついていきたいと思います。
<佐久間由衣コメント>
今回、舞台『てにあまる』に出演させていただきます。最初は自分にとってどこか現実味を纏わないお話でしたが、きっとこの太刀打ちできない緊張感と共に最後まで走り抜けるんだろうなと覚悟しております。柄本明さんの演出、藤原竜也さん、高杉真宙さん、と観客の席側から拝見させて頂いていた素敵な俳優さん方と、初めてご一緒できること。そして少人数でしっかりとお芝居に向き合えること。とても有難い環境だなと思っています。今回が初舞台になりますので、未熟者なりに先輩方からたくさん吸収して、健康に気をつけながら、未知の世界に飛び込みたいと思います。
<演出・出演:柄本明コメント>
何で自分が演出という事になったのかよくわかりませんがそんな事になりました。
自分の劇団、東京乾電池というんですが、そこでは演出してますが小さい小屋ばっかりで本多劇場が最大で大体それより小さな所ばっかりでやってます。だから、今度の池袋のプレイハウスはとてもデカイ。だからとてもコワイんだけど。藤原竜也さんとは一度やりまして、『とりあえずお父さん』というお芝居で、そん時の印象、藤原竜也が藤原竜也で藤原竜也だという事に藤原竜也されました。何云ってんだかわかりませんが…、まぁそんな感じでステキでした。松井周さんとは初めてです。だから何度も会いまして、しゃべりまして、ウチの芝居も見てもらって、稽古も見てもらって、お互い共通する変態性も確認しました。どんなお芝居になるのかわかりませんが、どうか皆様ヨロシクお願い致します。
<脚本:松井周コメント>
柄本さんと藤原さん。この二人が組んだらきっと何かが起きるだろうし、何かを起こしたいと思うし、予想もつかないので自然と笑ってしまいます。さらに、COVID-19によって、どうにもならないことやどうしてこんなことになってしまったのかということについて考え続けた半年間でもあったので、そういうことも戯曲には影響するでしょう。また、あの二人に高杉さんと佐久間さんが加わるんだから、こんなこともできるかもといまだにアイディアが膨らみ続けています。『てにあまる』というタイトルはいい意味でそんな状況をあらわしているのかもしれません。どうぞ演劇をお楽しみ下さい。
<あらすじ>
一人で暮らす老人(柄本明)の家に、男(藤原竜也)がやってくる。老人は戸惑うが、その男は老人を家に連れて帰り、二人の奇妙な同居生活が始まる。
男はベンチャー企業の経営者であり、部下(高杉真宙)が彼を支えている。部下は男の家を訪れ、見知らぬ老人がいるのに驚く。男は「家政夫だ」と老人を紹介する。部下は男に対して盲目的な憧れと畏れがあり、素直に信用する。
ある日部下は、男の別居中の妻(佐久間由衣)を連れてくる。妻は男と離婚をしたがっており、その話し合いのためだ。家政夫の老人に対して怪訝な目を向ける妻に、老人は不敵な笑みを浮かべる。その老人は、男と長らく絶縁状態にあった男の父親だった――
妻と部下の関係を疑い、壊れていく男。その様子に心が離れていく妻と部下。
男と妻子の間には何があったのか。そして男の父親しか知らない、男の過去の真実とは何か。
父と息子が家族をやり直そうとする物語。
あるいは、家族を終わらせようとする物語。
▼公演詳細はこちら
https://horipro-stage.jp/stage/teniamaru2020
公式twitter:@teniamaru #てにあまる
【公演概要】
舞台『てにあまる』
<キャスト>
藤原竜也 高杉真宙 佐久間由衣 柄本明
<スタッフ>
脚本:松井周
演出:柄本明
美術:土岐研一
照明:日高勝彦
音響:藤田赤目
衣装:宮本まさ江
ヘアメイク:大和田一美
演出助手:吉橋航也
舞台監督:幸光順平
<東京公演>
期間:2020年12月19日(土)~2021年1月9日(土)
(12月28日~1月3日休み)
会場:東京芸術劇場プレイハウス
企画制作:ホリプロ
チケット料金(全席指定・税込)
SS席:12,000円
S席:9,800円
サイドシート:7,000円
Yシート:2,000円※
※20歳以下対象・当日引換券・要証明書
※ホリプロステージにて、販売期間限定、日程・枚数限定での取扱い
詳しくは https://horipro-stage.jp/pickup/yseat/
■チケット一般発売:10月24日(土)
お問い合わせ:ホリプロチケットセンター 03-3490-4949(平日11:00~18:00/土日祝休み)
<鳥栖公演>
期間:2021年1月16日(土)・17(日)
会場:鳥栖市民文化会館大ホール
主催:インプレサリオ/鳥栖市/鳥栖市教育委員会/鳥栖市文化事業協会
お問い合わせ:info@impresario-ent.co.jp
<大阪公演>
期間:2021年1月19日(火)~24日(日)
会場:新歌舞伎座
主催:新歌舞伎座
お問い合わせ:06-7730-2121(午前11:00~16:00)
<名古屋公演>
期間:2021年1月26日(火)・27(水)
会場:刈谷市総合文化センター大ホール
主催:メ~テレ/メ~テレ事業
お問い合せ:メ~テレ事業 052-331-9966(祝日を除く月-金10:00~18:00)
※他、地方公演あり
▼プロフィール
藤原竜也(ふじわら たつや)
1982年5月15日埼玉県生まれ。1997年、蜷川幸雄に見出され『身毒丸』の主役オーディションに合格し、ロンドンで初舞台を踏む。以来、舞台、映画、テレビドラマ、CM等で幅広く活躍。近年の主な出演作品に、映画「Diner ダイナー」(2019/蜷川実花監督)、「カイジ ファイナルゲーム」(2020/佐藤東弥監督)。TVドラマ「人間の証明」(2017/テレビ朝日)、「リバース」(2017/TBS)、NHK放送90周年 大河ファンタジー「精霊の守り人 最終章」(2017)、「新しい王様」(2019/TBS)。舞台『アテネのタイモン』(2017/吉田鋼太郎演出)、『レインマン』(2018/松井周演出)、『プラトーノフ』(2019/森新太郎演出)、『渦が森団地の眠れない子たち』(2019/蓬莱竜太作・演出)。また、映画「太陽は動かない」(羽住英一郎監督)が2021年3月に公開予定。
高杉真宙(たかすぎ まひろ)
1996年7月4日福岡県生まれ。2009年に舞台『エブリ リトル シング ‘09』で俳優デビューし、2010年「半次郎」(五十嵐匠監督)で映画初出演。2012年「カルテット!」(三村順一監督)で映画初主演。近年の主な出演作品に、「映画 賭ケグルイ」(2019/英勉監督)「前田建設ファンタジー営業部」(2019/英勉監督)、「糸」(2020/瀬々敬久監督) 。TVドラマ「モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―」(2018/CX)、「サギデカ」(2019/NHK)、「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(2020/CX)。舞台『闇狩人』(2016/深作健太演出)、新感線☆RS『メタルマクベス』disc3(2018/いのうえひでのり演出)、『カリギュラ』(2019/栗山民也演出)。その他、2020年には、「私たちはどうかしている」(日本テレビ)が放送中、来年2021年には「映画 賭ケグルイ」(英勉監督)の続編の公開が控えている。
佐久間由衣(さくま ゆい)
1995年3月10日神奈川県生まれ。2013年ViVi専属モデル公開オーディションにてグランプリを受賞。翌年、「人狼ゲーム BEAST SIDE」で映画初出演。2015年にはテレビドラマ「トランジットガールズ」でドラマ初出演にして、初主演を務める。
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(2017)でヒロインの親友役で注目を集め、主演映画「”隠れビッチ”やってました。」(2019/三木康一郎監督)で、第32回東京国際映画祭 東京ジェムストーン賞授賞。
近年の主な出演作品に、映画「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」(2019/野口照夫監督・山本清史監督(エオルゼアパート))、「屍人荘の殺人」(2019/木村ひさし監督)2020年11月には、オリジナルドラマ「殺意の道程」(WOWOW)、2021年には主演映画「君は永遠にそいつらより若い」(吉野竜平監督)が控えている。また、今作が舞台初挑戦となる。
演出・出演:柄本明(えもと あきら)
1948年11月3日東京都生まれ。「自由劇場」を経て1976年に劇団「東京乾電池」を結成し、座長を務める。1998年、「カンゾー先生」(今村昌平監督)で第22回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞をはじめ、その年の映画賞を総なめ。
2003年「座頭市」などで第58回毎日映画コンクール男優助演賞受賞。その後も映画のみならず、舞台やテレビドラマに多数出演。
近年の出演作品には「万引き家族」(2018/是枝裕和監督)、自身が演出を務めた舞台『ゴドーを待ちながら』の稽古場を記録したドキュメンタリー「柄本家のゴドー」(2019/山崎裕演出)。また、「石内尋常高等小学校 花は散れども」(2008/新藤兼人監督)以来、11年振りの映画主演作「ある船頭の話」(2019/オダギリジョー監督)が公開。TVドラマ「監察医 朝顔」(2019/CX)。舞台『風のセールスマン』(2012/別役実作/一人芝居)、『ただの自転車屋』(2016/北村想作/東京乾電池40周年)『プルートゥ PLUTO』(2018/シディ・ラルビ・シェルカウイ演出・振付)、『煙草の害について』(2020/柄本明構成・演出/オンライン型演劇)現在、TVドラマ「半沢直樹」(TBS)が放送中。
2011年紫綬褒章、2019年旭日小授章 受勲。2011年芸術選奨文部科学大臣賞、2015年第41回放送文化基金賞 番組部門「演技賞」受賞。
脚本:松井周(まつい しゅう)
1972年生、東京都出身。劇作家・演出家・小説家・俳優。2007年に劇団「サンプル」を旗揚げする。2017年『ブリッジ』(作・演出)をもって解体し、2018年より個人ユニット・サンプルとして再始動。2010年には蜷川幸雄率いるさいたまゴールド・シアターにて、『聖地』を書下し、同年『自慢の息子』(2010)で第55回岸田國士戯曲賞を受賞。2018年に同作品でフェスティバル・ドートンヌ・パリに参加した。近年の作品に『レインマン』(2018/作・演出)、『ビビを見た!』(2019/上演台本・演出)、inseparable『変半身(かわりみ)』 (2019/共同原案:村田沙耶香 作・演出)など。