津軽三味線の〝生音″と〝生き様″で魅せる!三味線演奏家「上妻宏光」のソロデビュー20周年を記念したTourがスタート!

日本コロムビア株式会社のプレスリリース

三味線演奏家の上妻宏光のソロデビュー20周年 上妻宏光「生一丁!」Tour2020-2021“伝統と革新”が9月6日に無事初日を迎えた。
コロナウイルスの影響でエンタメ界も大きなダメージを受けている最中、津軽三味線の独奏を生音で披露する「生一丁!」公演は感染拡大防止のガイドラインに沿って行われ、チケットは完売御礼!
初日のライブレポートと、終演後に届いた上妻宏光からのコメントを早速お届けする。

「津軽じょんから節」のなかでも一番古い明治期の節「旧節」が、静まりかえった会場に響いたとき、心が震えた。
客席は定員の半分以下に間引かれ、心弾ませて開演を待つ人々のざわめきもなく、会場はいつもと異なった空気感に満ちていた。そこに風穴を開けるように演奏が始まったのだ。生音の“波”に身を委ねる心地良さを、ひしひしと感じた。
上妻宏光ソロデビュー20周年という節目の今年、新型コロナウイルス感染拡大により実演家は表現の場が奪われ、観客も自粛生活から新たな生活へと目まぐるしく変化するなかでのツアー開催となった。
最初のトークで、コンサートを開催できたこと、落ちつかない世情にも関わらず会場を訪れた観客への感謝と感慨深い想いを伝えた。
こうして上妻ひとりによる「生一丁!」と題したツアーの幕が5年ぶりにあがった。

プログラムは、彼の原点である津軽五大民謡「じょんから節」「よされ節」「小原(おはら)節」「あいや節」「三下(さんさが)り」のほか、オリジナル曲と、10代のころ全国の民謡を1年で約100曲覚えたという上妻ならではの曲構成で工夫がある。

三味線には「二上(にあが)り」「本調子(ほんちょうし)」「三下(さんさが)り」という3つの調子(チューニング)がある。調子を変えると、元に戻ろうとする糸の性質上、調子を変えながらの演奏はかなりの技量を要する。その調子の違いを説明して聴かせたり、洋楽的な楽曲と民謡の場合の手拍子の違いを観客に体験させたりと楽しませてくれる。
津軽三味線では珍しいクラシックホールでのコンサート。バチを三味線の胴に打ちつけるアタック音を活かした津軽三味線独特の響きだけでなく、時に柔らかく、時に切なくしみじみと聴かせる。弱音(じゃくおん)も、左手で糸をハジく響きも一音一音クリアで美しい。なかでも「秋田荷方節」は、水が流れるように曲が流れ人々の心を捉えた。そして出身地の茨城県民謡をしみじみと弾き唄う唄声に惚れ込んだ人も多いだろう。

民謡にはそれぞれに、それが生まれたところでの“なまり”があり、時代とともに変化し、人々の生き様や“叫び”が込められてきた。「上妻スタイル」の民謡もまたしかり。それを堪能させてくれる「生一丁!」。
マイクを使った舞台が当たり前になっていた津軽三味線・津軽民謡界で、あえて三味線1挺、生音で2001年から挑戦してきた上妻。「生音の感動を体感して欲しい、津軽三味線の真髄を楽しんで欲しい」という熱い思いに溢れる。
三味線の確かな技術と豊かな音色は、6歳から三味線に惚れ込み歩んできた人生が凝縮されている。心落ちつかない日々をいっとき忘れさせてくれたその舞台姿に贈られた観客の拍手は熱かった。
これまでとは違う日常、これまでとは違うコンサートのあり方のなか、いつも以上に生音が心に染みる全国11都市13公演のツアーがスタートした。(記者:織田麻有佐)

■終演後の上妻宏光コメント
https://youtu.be/D8-3FDSXZxo

■コンサート・イベント情報
ソロデビュー20周年 上妻宏光「生一丁!」Tour2020-2021“伝統と革新”
原点である津軽五大民謡を“生音”で披露し、“生き様”で魅せる!
通算100公演を数える「生一丁!」Tourが、5年ぶりに決定!
真骨頂である津軽三味線の一流の技術と“生音”の響きを体感できるプレミアムな公演。
【2020年】
9月6日(日)<東京都> 三鷹市芸術文化センター風のホール(14時半開場/15時開演)  ※終了
9月12日(土)<千葉県>スターツおおたかの森ホール(13時半開場/14時開演)
10月4日(日)<東京都>秋川キララホール(14時半開場/15時開演)
10月9日(金)<福岡県>あいれふホール(18時開場/18時半開演)
10月10日(土)<熊本県>熊本市国際交流会館7階ホール(15時半開場/16時開演)
10月24日(土)<愛知県>電気文化会館ザ・コンサートホール(13時半開場/14時開演)
10月31日(土)<岡山県>ルネスホール(13時開場/13時半開演)
11月1日(日)<広島県>ゲバントホール(14時開場/14時半開演)
11月7日(土)<石川県>北國新聞赤羽ホール(17時開場/17時半開演)
11月8日(日)<福井県>みくに未来ホール(13時半開場/14時開演)
11月29日(日)<新潟県>りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館能楽堂(13半開場/14時開演)

【2021年】
2月10日(水)<兵庫県>兵庫芸術文化センター神戸女学院 小ホール(18時開場/18時半開演)
※特別出演:重要無形文化財(総合指定)保持者  金春(こんぱる)流シテ方能楽師 山井綱雄
2月28日(日)<東京都>国立能楽堂 (15時開場/15時半開演)
※特別出演:重要無形文化財(総合指定)保持者  金春(こんぱる)流シテ方能楽師 山井綱雄

公演詳細⇒https://agatsuma.tv/
※公表しております公演につきましては、政府、各自治体、会場規制のガイドラインに従い、
お客様の安全性を最優先に、出演者、スタッフの安全性の対策を行い、実施させて頂く予定でおります。

■リリース情報
2020年9/6(日)より「ソロデビュー20周年」公演開催期間中のみ特典として、
アルバム『TSUGARU』を対象店にてご購入の方にMV&上妻宏光の解説付きDVDをプレゼント!
★特典詳細はコチラから⇒https://columbia.jp/artist-info/agatsuma/info/71920.html

上妻宏光ソロデビュー20周年記念アルバム『TSUGARU』
2020年3月4日 (水)発売
COCB-54296/¥2,727(+税)
<収録内容>
1,津軽じょんから節 (新節)  
2,津軽あいや節
3,津軽じょんから節(中節)津軽三味線 : 上妻宏光, 唄 : 長谷川勝枝, 太鼓 : 二代目 成田雲竹女
4,津軽小原節
5,南風 –HAIYA-  作曲/編曲/演奏 津軽三味線: 上妻宏光,三味線:本條秀太郎
6,津軽よされ節
7津軽じょんから節 (旧節〜中節〜新節) 津軽三味線 : 上妻宏光, 澤田勝秋
8,津軽三下り
※M1,2,3,4,6,7,8 青森県民謡  
※M1,2,4,6,8  津軽三味線:上妻宏光

——————————————————-
やのとあがつま
1st ALBUM「Asteroid and Butterfly」
2020年3月4日 (水)発売
CD:VICL-65280/¥3,182(+税) 紙ジャケット仕様
LP:COJA-9384/¥4,091(+税) 重量盤

<収録内容>
1.こきりこ節 / Kokiriko-bushi   
2.おてもやん / Otemoyan         
3.会いにゆく / Ainiyuku
4.弥三郎節 / Yasaburo-bushi   
5.あいや節 / Aiya-bushi
6.いけるかも / Ikerukamo         
7.淡海節 (引き潮から満ち潮へ) / Tankai-bushi    
8.斎太郎節 / Saitaro-bushi    
9.ふなまち唄 PART III / Funamachi-uta Part 3
やのとあがつま 特設サイト⇒ https://yano-et-agatsuma.com/
 
■リンク
HP> http://agatsuma.tv/
コロムビアオフィシャルサイト>https://columbia.jp/artist-info/agatsuma/
Twitter>https://twitter.com/h_agatsuma
Facebook>https://www.facebook.com/Hiromitsu.Agatsuma/
TikTok>https://vt.tiktok.com/UCdgp1/

■プロフィール
1973年茨城県出身。いばらき大使、日立大使。
6歳より津軽三味線を始め、幼少の頃より数々の津軽三味線大会で優勝する等、純邦楽界で高い評価を受ける。
ジャズやロック等ジャンルを超えたセッションで注目を集め、2000年に本格的にソロライブ活動を開始し、
ニューヨーク、ニューオリンズで地元ミュージシャンとセッションも行う。
帰国後デビューアルバムの制作に入り、2001年1stアルバム『AGATSUMA』をリリース。
同アルバムと、6thアルバム『○-エン-』で「日本ゴールドディスク大賞 純邦楽アルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞する。
2003年にリリースされた2ndアルバム『BEAMS ~AGATSUMAII』は全米リリースされ、アメリカ東海岸ツアーも行う。
これまでEU、アフリカ等、世界30ヵ国以上で公演を行っており、ハービー・ハンコック、マーカス・ミラー等との共演も果たしている。
そのほかNHK 大河ドラマ「風林火山」(作曲:千住明)の紀行テーマを担当。
また上川隆也主演舞台「その男」への楽曲提供や、テゴマスのアルバムに楽曲提供するなど各方面のアーティストや舞台、映画、ドラマ他、様々なシーンへの楽曲提供でも活躍している。
2013年には内閣総理大臣主催の「TOKYO2020公式夕食会」、「第5回アフリカ開発会議 公式首脳晩餐会」において、日本を代表して演奏を披露。
近年では歌舞伎の本公演(主演:市川海老蔵)に津軽三味線奏者として初めて参加、音楽を担当するなど伝統芸能との交流も深めている。
2016年、唯一の愛弟子である志村けんと「キリン 氷結®」のTVCMにて、師弟による出演。
2017年、カザフスタン「2017年アスタナ万博」で日本文化を世界へ発信する上妻宏光プロデュース公演を行い、2019年から中国で単独公演の実施や大型フェスへの出演。
伝統をふまえながら時代に応じた感性を加え、ジャンルや国境を越えるボーダレスな活動で津軽三味線の”伝統と革新”を追求し続けている。
また、日本全国の小学校において日本の伝統音楽の魅力を伝える授業を行っており、
次世代への文化伝承にも力を注ぐ多岐にわたる活動は、三味線奏者として開拓の第一人者と言える。
2020年ソロデビュー20周年を迎え、3月4日にはソロデビュー20年記念アルバムとして、
津軽五大民謡を三味線で綴る古典アルバム「 TSUGARU 」を発表。
同日、2014 年にニューヨークにて矢野顕子とのコンサート共演に始まったコラボレーションユニット「やのとあがつま」のデビューアルバム「 Asteroid and Butterfly 」をリリース。9月6日からは、ソロデビュー20周年 上妻宏光「生一丁!」Tour2020-2021“伝統と革新”を開催。 

 

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。