市川海老蔵主演の巡業が本日開幕!初日をレポート!! 

全栄企画株式会社のプレスリリース

 「市川海老蔵 古典への誘(いざな)い」公演が、熊本県の八千代座にて本日9月11日に初日を迎えた。
 2020年5月襲名公演も延期になり、2月博多座公演から7ヶ月間舞台に立てない期間を経て、初めて巡業公演の幕が開いた。
 感染予防対策のため、入り口では検温、消毒を徹底し、隣同士の間隔を開け半分の客席では
あるが満席だった。久しぶりの海老蔵を観れるとあって、周りのお客様からも熱気を感じた。口上では海老蔵の温かい言葉に涙するお客様が多く見受けられた。
 『男伊達花廓』の最後には、何度もカーテンコールが行われ、名残惜しい気持ちのまま、劇場を後にした。
 本公演は岡山、広島と続き、東京、大宮、大阪等、全国12ヶ所27公演にて、引き続き公演が行われる。

【演目解説】
『寿式三番叟』
能楽の『翁』という神聖な曲を基に作られた歌舞伎舞踊「三番叟物」の一つです。かつては、正月興行や顔見世、劇場の新開場など祝儀の場で上演された儀式舞踊で、通常、舞台を清める意味を込めて冒頭に上演されます。前半は翁と千歳による天下泰平・国土安穏を願う荘重な舞、後半は五穀豊穣を祈る三番叟の踊りが見どころです。

『男伊達花廓』
御所五郎蔵は江戸一番の男伊達。侠気溢れる粋な男振りの五郎蔵が向かうのは、大勢の客で賑わう吉原仲之町。五郎蔵がこの廓へやって来たのは、恋人の傾城から文が届いたゆえ。その傾城との馴れ初めをはじめ、折々に交わす逢瀬の様子を語る五郎蔵。そこへ五郎蔵に遺恨を抱く男伊達たちが現れ、恨みを晴らそうと打ちかかります。しかし、五郎蔵はこれを難なく退け、恋人の許へと向かうのでした。

 

市川海老蔵
1977年12月6日生まれ。十二世市川團十郎の長男。1983年歌舞伎座『源氏物語』の春宮で初お目見得。1985年歌舞伎座『外郎売』の貴甘坊で七代目市川新之助を名乗り初舞台。2004年5月歌舞伎座『暫』の鎌倉権五郎、『勧進帳』の冨樫ほかで十一代目市川海老蔵を襲名。日本の伝統芸能を次世代に伝えるべく、自ら企画した「古典への誘(いざな)い」「ABKAI」などの自主公演にも意欲的に取り組み、次々と新作を生み出している。また活躍の場は国内に留まらず、二度に渡るシンガポール公演、2016年2月にアラブ首長国連邦、3月にはニューヨーク・カーネギーホールにおいて「GRAND JAPAN THEATER」公演を実施した。歌舞伎だけではなく、映像の世界では2014年に映画「利休にたずねよ」で、第37回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。

 

市川九團次
1972年4月4日生まれ。1998年坂東竹志郎を名乗り初舞台。2005年四代目坂東薪車襲名。2014年市川海老蔵門下となり、市川道行を名乗る。2015年1月新橋演舞場で四代目市川九團次を襲名。市川海老蔵一門として全国の公演に出演する他、2016年に初めての自主公演「九團次の会」を開催。3年目となる2018年には舞踊『翁千歳三番叟』『静と知盛』に加え、講談『新吉原百人斬り〜お紺殺し〜』に挑み、魅力の口跡の良さを生かした熱演が好評となる。全国11ヶ所13公演を勤め上げた。テレビCMやバラエティ番組にも多数出演し、「RIZAP」のCMでは鍛え上げた身体を披露。また、滑らかな語り口を発揮し、学生や一般の方へ歌舞伎のワークショップを行うなど幅広く活躍中。

 

大谷廣松
1993年7月21日生まれ。大谷友右衛門の次男。祖父は四世中村雀右衛門。1998年5月歌舞伎座で青木孝憲の名で初お目見得。2003年1月歌舞伎座『助六由縁江戸桜』の禿で二代目大谷廣松を襲名し初舞台。
優しい顔立ちを生かし、女方を軸に活躍する平成生まれの花形の一人。2018年4月の第三回「九團次の会」では『棒しばり』の太郎冠者を勤め、九團次演じる次郎冠者と共に息の合った動きを見せ、舞踊への精進ぶりをうかがわせた。これを機とし、昨年8月に自主公演「九團次・廣松の会」を開催。名作舞踊を再構成した『女夫蝶花臺』で恋する男女の愛と転生の物語を魅せた。持ち前の気品を生かし凛とした武士から色気のある遊女まで、役柄で大きく雰囲気が変わるのが魅力。

市川海老蔵 古典への誘(いざな)い
【公演期間】9月11日(金)~10月29日(木)
【演目】一、『寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)』長唄囃子連中
       三番叟…市川海老蔵 / 翁…市川九團次  千歳…大谷廣松
    二、成田屋一門による『御目見得口上』
    三、『男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら)』長唄囃子連中 
       五郎蔵…市川海老蔵  禿…大谷廣松  新貝荒蔵…市川九團次

※全席指定・税込  ※開場は開演の45分前です。
※発売日は各地で異なります。詳細はお問い合わせ先にてご確認下さい。
※チケット1枚につき、公演プログラムが付きます。当日会場でお渡しいたします。
※八千代座公演のみ『寿式三番叟』の配役が市川九團次から片岡市蔵に変更になります。

【公式ホームページ】http://www.zen-a.co.jp/koten2020/
【総合問合せ】Zen-A(ゼンエイ) TEL03-3538-2300[平日11:00~19:00]

【制作】株式会社3Top 【制作協力】全栄企画株式会社/株式会社ちあふる
【協力】松竹株式会社

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