文化庁のプレスリリース
独立行政法人日本芸術文化振興会では、伝統芸能の伝承者養成のため、国立劇場及び国立能楽堂において、歌舞伎俳優、歌舞伎音楽(竹本・鳴物)、寄席囃子、能楽(三役)の各分野について、令和2年度の研修生を募集しています。
募集にあたり、1月15日(水)、19日(日)の両日、応募予定者等を対象に、実技指導などを間近にご覧いただける研修見学会を開催します。https://www.ntj.jac.go.jp/training/trainee.html
- 大きな役割を果たす日本芸術文化振興会の伝承者養成事業
伝統芸能は、無形の技であり、人から人へと伝承されるものです。そのため、独立行政法人日本芸術文化振興会では、国立劇場設立当初から、伝統芸能を長期的な視点に立って保存振興し、伝承者を安定的に確保及び養成するため、伝統芸能伝承者の養成事業に取り組んできました。
歌舞伎については歌舞伎俳優及び歌舞伎音楽(竹本・鳴物・長唄)の4課程、文楽については太夫、三味線及び人形の3課程、大衆芸能については寄席囃子及び太神楽の2課程、能楽についてはワキ方、囃子方及び狂言方の3課程、組踊については立方及び地方の2課程を設け、各分野の実情を踏まえて伝承者を養成しています。
養成研修は、伝統芸能の実演家が講師として実技指導するほか、講義や発表会等のカリキュラムを組み、2~6年をかけて行われます。研修修了者は、舞台出演の経験を重ね、伝統芸能の保存及び振興に大きな役割を果たしています。
- 研修見学会で“技の伝承”を間近に感じる
1月15日(水)、19日(日)の両日、研修生への応募予定者等を対象とする研修見学会を開催します。募集中の研修分野のうち、歌舞伎・能楽については経験を問わず応募でき、広く門戸が開かれています。興味をお持ちの方は気軽に参加いただき、“無形の技の伝承”を間近にご体感ください。
【見学会スケジュール】
※いずれも事前申込制
▶1月15日(水)午後6時開始
能楽研修(ワキ・太鼓・狂言)見学会
会場:国立能楽堂 研修能舞台
▶1月19日(日)午前10時30分開始
大衆芸能(寄席囃子)研修見学会
会場:国立劇場 研修室
▶1月19日(日)午後1時開始
歌舞伎俳優、歌舞伎音楽(竹本・鳴物)研修見学会
会場:国立劇場 研修室
- 令和2年度研修生は、1月31日(金)まで応募を受付
令和2年度に開講する下記の研修について、それぞれ研修生を募集しています。
第25期歌舞伎俳優研修・第24期歌舞伎音楽(竹本)研修・第17期歌舞伎音楽(鳴物)研修
◇応募資格…中学校卒業(卒業見込みを含む)以上の男子で、原則として年齢23歳以下の者。経験不問。
◇選考試験…作文、簡単な実技試験、面接
◇選考日 …令和2年2月から3月上旬を予定
◇研修期間…令和2年4月から令和4年3月までの2年間
第16期大衆芸能(寄席囃子)研修
◇応募資格…中学校卒業(卒業見込みを含む)以上の女子で、原則として年齢45歳以下の者。かつ長唄三味線の素養がある者。
◇選考試験…作文、実技試験(長唄の弾き唄い、調弦ほか)、面接
◇選考日 …令和2年2月から3月上旬を予定
◇研修期間…令和2年4月から令和4年3月までの2年間
第11期能楽(三役)研修
◇応募資格…中学校卒業以上(卒業見込みを含む)で、原則として年齢23歳以下の者。経験不問。
◇選考試験…作文、簡単な実技試験、面接
◇選考日 …令和2年2月から3月を予定
◇研修期間…令和2年4月から令和8年3月まで(基礎研修3年、専門研修3年)
- お気軽にお問合せください
研修見学会のお申込み、令和2年度研修生応募は下記まで。お気軽にお問合せください。
歌舞伎・寄席囃子研修
国立劇場養成課
千代田区隼町4-1(03-3265-7105)
能楽研修
国立能楽堂養成係
渋谷区千駄ヶ谷4-18-1(03-3423-1483)
▶応募要項等、詳細は下記URLをご参照ください。
URL:https://www.ntj.jac.go.jp/training/trainee.html