株式会社キョードーメディアスのプレスリリース
コロナ禍の中でこの日を待ちわびた観客は、東大阪市文化創造館 Dream House 大ホールの客席に、距離を空けて静かに着席。その静寂を溶かしてゆくような松下の柔らかいピアノのソロがまず会場に響き、10年来ライブ空間を共にしてきたバンドメンバーの奏でる音が、贅沢に合わさっていく。ジャジーに変化していく1曲目から洒落たダンスホールのような雰囲気に包まれた。
マイクを手に、「こうしてお客様の前に立ててうれしいです」と赤い華やかなワンピース姿で挨拶する松下。「ソーシャルディスタンスは保ちつつ、心の距離は密でいきましょう!」と常に明るく語りかける。
今ツアーは、松下のお気に入り“プレイリスト”をテーマ別に届けるという趣向。ひとつ目のテーマは“ドラマ”で、松下がヒロインを務めた『ゲゲゲの女房』など、NHKの「朝ドラメドレー」などが繰り広げられた。「撮影中、のびのびと臨めた」と打ち明ける、地元・関西発の『まんぷく』の主題歌。さらにピアニストとして参加した『ちりとてちん』のテーマ曲も多彩なアレンジで演奏され、新鮮に響いてくる。
二つ目のテーマは“メモリーズ”。彼女の思い出の曲が、和洋問わず幅広く選曲され、ボリュームたっぷり。大好きなディズニープリンセスの曲をメドレーにしたコーナーでは、「美女と野獣」などロマンティックなメロディーが会場を包み込む。次は一転、90年~00年代のJ-POPを10曲厳選した「ノンストップ青春メドレー」を、ときに軽く体を揺らしながら楽しそうにピアノ演奏。自らの音楽のルーツにつながる安室奈美恵の「CAN YOU CELEBRATE?」裏話など、微笑ましいトークも満載だった。
そしてこの日の大きなハイライトとなったのが「旅」をテーマにしたコーナー。数々のドキュメンタリー番組で海外へ行き、テーマ曲も手掛けてきた松下のオリジナル曲などが、壮大につづられてゆく。「旅には必ず五線紙とボイスレコーダーを持っていきます」と作曲家としての心構えを話した後、旅へのときめきが込められた「TRUE BLUE」、気高くドラマティックな「GRACE ~princess rose~」などで、マエストロのように音楽を導くカリスマ的な存在感を発揮。
さらに今年3月に出演した番組『みなしごゾウを守れ 松下奈緒ケニア感動物語』より、テーマ曲「Breath ~JUA la Africa」を生で初披露。「地響きがするよ!」という松下の言葉どおり、躍動感あふれる楽曲が体を底から押し上げるようで、まさに音楽のパワーを感じた瞬間だった。
最後に「うんとしあわせになろう」を弾むように歌うと、客席からは手拍子が沸き起こる。「皆さんと過ごす時間は特別です」と、カーテンコールでは松下の目にキラリと涙が光っていた。
なお、この全国ツアーは大阪を含め4カ所で開催。9月22日(祝・火)に兵庫・神戸国際会館こくさいホール、10月24日(土)に東京・かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール、11月21日(土)に東京・Bunkamuraオーチャードホールで行われる。
文/小野寺亜紀
【公演概要】
『JAバンクpresents 松下奈緒 コンサートツアー2020 “PLAY LIST”』
9月19日(土)大阪:東大阪市文化創造館 Dream Houce 大ホール 15:00開演 ※公演終了
9月22日(祝・火)兵庫:神戸国際会館こくさいホール 17:00開演
好評発売中 サウンドクリエーター 06-6357-4400
10月24日(土)東京:かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホール 17:00開演
予定販売枚数終了しております。最新のチケット情報は下記までお問い合わせください。
かつしかシンフォニーヒルズ 03-5670-2233
11月21日(土)東京:Bunkamuraオーチャードホール 17:30開演
好評発売中 キョードー東京 0570-550-799
※チケット料金は各地で異なります。
※3歳以下のお子様のご入場はできません。4歳以上はチケットが必要になります。
公式サイト:http://www.matsushita-nao.com/tour2020/