AOI Pro.とHIKKY、xR領域で業務提携

■業務提携の背景と目的​
5Gの普及に代表される通信の高速化によって様々な分野でDX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中、新型コロナウイルスの感染拡大を機にその流れは急激に加速しました。今後も成長が見込まれるxR領域においては、VR空間のイベントへの出展数・来場者数が増加し、コマースを含む新たなマーケットが誕生するなど、広告プロモーションやエンタテイメントイベントの機会、またそれらの高いクオリティへの需要も加速度的に拡大しています。

xR領域の可能性に着目したAOI Pro.は、CMを中心に映画、ドラマなどあらゆる映像の企画・制作を50年以上手掛けてきた経験を活かし、2016年にVR技術を用いたコンテンツ開発などの体験設計事業をスタートしました。国内外グループのリソース、海外クリエイターとの強固なネットワークを活用し、xR領域でのさらなる成長を目指しています。

一方、HIKKYは、「バーチャルの空間上に経済圏をつくる」をコンセプトに、来場者70万人超を誇る世界最大規模のVRイベント「バーチャルマーケット」を短期間で創出し、多くのナショナルクライアントの出展を実現しました。VR同人誌即売会「ComicVket」、VR同人音楽即売会「MusicVket」など、新しいコミュニケーションや文化の創出に寄与し、手掛けたイベントは多くの話題となっています。出展企業との事業開発によりバーチャルとリアルをつなぐビジネスをプロデュースするなど、xR領域の発展を目指しています。

今回の業務提携は、AOI Pro.とHIKKYの知見を組み合わせることが、両社の事業の発展のみならず、未来の体験価値を創出し、xR市場をリードしていくことに繋がると確信したことから実現しました。

■今後の取り組み

今回の業務提携による最初の事例として、HIKKYが主催する「バーチャルマーケット5」(2020年12月19日〜2021年1月10日開催)に向け、リアル空間とVR空間をより効果的に繋ぐ広告プロモーションの実現に取り組んでまいります。

■各社代表コメント
＜AOI Pro. 代表取締役社長 潮田一のコメント＞
新型コロナウイルスにはまだまだ警戒が必要な状況であり、生活の形やビジネス環境は急速に変化しています。このような中でもAOI Pro.はxR事業を強化し、積極的にチャレンジしていきます。
徐々に復活するリアルイベントと並び、今後オンラインによるものが定着していくでしょう。生のイベントは素晴らしいけれど、それ以外の方法もあっていい。AOI Pro.の企画・制作・プロデュース力を、HIKKYと組むことでスケールし、単なるリアルの代替でない体験へ昇華させる。そんな新しい時代へリードしていけるよう、映像のチカラで様々な方の役に立ち、喜ばれることを楽しみながらトライしてまいります。

＜HIKKY 代表取締役 舟越靖のコメント＞
バーチャル空間を活用するという物珍しいHIKKYのサービスは、GWの自粛期間でも70万人を超える来場を達成し、月間数千件もの問合せを求められるほどになりました。多くのナショナルクライアントが一度に参画するようなVRサービスはバーチャルマーケット以外にはまだ存在しないようですが、あのGAFAも本格参戦するという発表から考え、市場の拡大は待ったなしであり、各企業はVRという特殊な環境での集客や販促施策を既に求めています。AOI Pro.の高品質な映像制作ノウハウを、多くの需要と引き合わせる事で、これまでにない効果をお客様へ提供していける体制作りを目標にして参ります。

 
■各社概要
＜AOI Pro.について＞
1963年の設立以来、テレビCM制作を中心とした映像プロダクションとして国内で業界トップクラスの地位を確立。年間約1,000本を超える広告映像制作に加え、近年は映画やドラマの制作も行っています。グループ内に企画、演出、プロデュース、3DCG制作、最新機材を備えた撮影スタジオやポストプロダクションなど、映像制作に関わるリソースを完備しています。

＜HIKKYについて＞
「人の創造性を既存の価値観から解き放つ」VR/AR領域において大型イベントの企画・制作・宣伝、パートナー企業との合同新規事業開発が主業務としています。エンタテインメントVRを牽引する注目のクリエイター達をメンバーとして、業界の発展やクリエイターの発掘・育成を目標に2018年に設立致しました。バーチャル世界の生活圏・経済圏を発展させ、クリエイターがより活躍できる場を支えていく企業です。