バーチャル金沢駅「鼓門」プロジェクションマッピング 「KANAZAWA TSUKIMI GATE 2020」開催

金沢工業大学のプレスリリース

 

令和2年10月1日

 

                           

 

 

 金沢工業大学情報フロンティア学部メディア情報学科 出原研究室(指導教員 出原立子教授)は、10月31日(土)、11月1日(日)の2日間19時から、「バーチャルSNS cluster (クラスター)」上にて学生が製作したバーチャル空間の金沢駅もてなしドーム「鼓門」で行われるプロジェクションマッピングをメインイベントとした「KANAZAWA TSUKIMI GATE 2020」を開催いたします。他にも、VR空間内にある夜の主計町をそぞろ歩くツアーなども行います。

    

 出原研究室では2013年から2018年度まで6年間に渡り、金沢市の夜のにぎわい創出事業として金沢駅もてなしドーム「鼓門」において感動を創出するプロジェクションマッピングやインタラクティブメディアを開発し、実証実験を行ってきました。継続的な取り組みの成果から、金沢の秋の催しとして定着しつつあります。2020年、withコロナの状況においてリアルな金沢駅からバーチャルの金沢駅へと空間を超えて、新しい形の「KANAZAWA TSUKIMI GATE」 を「cluster (クラスター)」にて開催いたします。

 

 「cluster (クラスター)」は、スマートフォンやPC、VR機器など様々な環境からバーチャル空間に集ってイベントを開催したり参加したりするなどのコンテンツを楽しめるバーチャルSNSです。イベントに参加するためには、PCやスマートフォンに「cluster」をダウンロードする必要があります。スマートフォンの場合、推奨スペックはiOSではiPhone X以上、AndroidではGoogle Pixel 3を推奨しています。

ダウンロードはcluster https://cluster.mu/ の新規登録、

推奨機器やスペックはcluster https://cluster.mu/ のヘルプからご確認ください。

 本イベントに関するウェブサイトは10月20日頃公開予定です。サイトでは、イベント内容や参加方法などを詳しく説明します。

 

 また、イベントの内容については主にイベントプロモーションや展示会などをグローバルに手掛ける株式会社博展(東京都中央区)のクリエイティブチームと連携し、体験をより価値のあるものにするための手法や環境などについてアドバイスをいただきました。

 

イベントの内容について

 金沢には伝統的な景観が残っており、夜間にはライトアップされているスポットが数多くあります。出原研究室では、浅野川の梅ノ橋から主計町周辺をVRで再現し、日中とは違う風情ある夜の灯りを楽しみながらそぞろ歩き、金沢の伝統や文化を味わえる体験を提供します。そして、イベントのクライマックスにはVR金沢駅「鼓門」にてプロジェクションマッピング「KANAZAWA TSUKIMI GATE 2020」を行います。

 

イベント①「浅野川にて燈ろう流しイベントin VR

 金沢では毎年6月頃に「加賀友禅燈ろう流し」が行われていましたが、2018年に発生した火災以降2019年、20年と中止になっています。44年続いた燈ろう流しが終了してしまい、惜しむ声が聞かれます。そこで出原研究室では、現実では体験できなくなってしまった燈ろう流しをVRで復活させようと考えました。VRでは実際に燈ろうをつかみ、川へ流すことが出来ます。また、燈ろう流しは夕暮れ時の茜色の美しい空から次第に暗くなってゆく時間帯に開催しますので、水面に反射する光や川下へとゆったり流れる燈ろうを川岸や風情のある家屋から眺め、VR内の時間経過も楽しんでいただけます。

 

 

 

イベント②「金沢夜の町巡りガイドツアー」

 浅野川のある主計町では、風情のある家屋やあかり坂、暗がり坂といった隠れた名所がたくさんあります。そこで、「金沢夜の町巡りガイドツアー」と題し、VR主計町の観光スポットを学生たちが実際に観光ボランティアガイド「まいどさん」に聞いたエピソードを交えながらガイドツアーを行います。

ここでは、新型コロナウィルスの影響で中止になったちょうちん行列にも参加できます。ちょうちんを手にツアーへ参加したり、自由に町をめぐったりすることができます。そして、プロジェクションマッピングの会場金沢駅「鼓門」前へ向かいます。

 

イベント③「金沢駅 鼓門 VRプロジェクションマッピング」

 イベントのクライマックスとして金沢駅「鼓門」にてプロジェクションマッピングを行います。「金沢の四季」をテーマとした映像を「鼓門」に投影します。映像の内容に合わせて実際にVR空間上に桜を降らせたり、花火を打ち上げるなどVRならではの演出も行います。

 

 

 現在、コロナ禍においてイベント開催自粛が続いています。出原研究室では、VR空間でしか体験できない価値ある体験を創り出し、本イベントの体験を通じてコロナ終息後に実際の金沢の夜の街へ足を運びたいと感じてもらいたいと考えています。

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