【枚方 蔦屋書店】イベントレポート:落語家/瀧川鯉斗によるトークショー/枚方 蔦屋書店開催『読書月間~大人達へ贈るひと月 文化色とりどりに』初日イベント

株式会社 蔦屋書店のプレスリリース

10月3日(土)の午後、枚方 蔦屋書店(大阪府枚方市)において、10月3日(土)~31日(土)の「読書月間~大人達へ贈るひと月 文化色とりどりに~」の第1弾となるトークイベント「CREATOR’S SALON VOL.14 落語家・瀧川鯉斗」が開催されました。

 『読書月間』特設サイト:https://store.tsite.jp/hirakata/news/t-site/15646-1751240830.html

■文化色とりどり…『読書月間』の初日に落語家/瀧川鯉斗氏がトークショー
今年で4年目を迎える枚方 蔦屋書店主催の『読書月間』、会期中は豪華登壇者達による多数のトークイベント(※オンラインイベントも有)のほか、『川上未映子の本棚』・『益田ミリの本棚』等のBOOKフェア、『読書手帳』の配布も実施。本・読書は勿論、映画や音楽、伝統芸能…等、様々な文化に浸る事が出来る約一カ月間となっています。

10月3日(土)、『読書月間』の初日飾ったのは、今や「元暴走族総長」の落語家としてテレビやラジオから引く手あまた、更にファッション誌に登場すれば既存のモデル達に退けを取らない「イケメン」、瀧川鯉斗氏。

会場に登場した瞬間は、書店イベントでなかなか聞く事のない黄色い声が。

「師匠」(昨年5月に真打昇進の実力者)となった今もサービス精神旺盛な瀧川鯉斗は客席に一礼をしたのち、落語界でも異彩を放つ、ご自身の過去・経歴からお話してくださいました。
 

 

 

■独演会当日のうちに弟子入り
瀧川鯉斗氏のご出身は名古屋市天白区。

「「少年A」まで、そこで育ちましてね。(笑)(暴走族を卒業して)それから何をしようかと思った末、役者になりたくて上京したんですが、食えないんでアルバイトを探したんですよ。」

新宿のレストラン「赤レンガ」(現在は閉店)でアルバイトを始め、そこで人生のハンドルを一気に切る結果となる運命的な出会いを果たしましたという瀧川鯉斗氏。

運命的な出会いとは「赤レンガ」のオーナーおよび、年2回、「赤レンガ」で催される独演会の高座に上がっていた瀧川鯉昇氏です。

オーナーより「役者になりたいんなら落語くらい知っとけ」と言われるがまま、未来の師となる偉大な落語家の独演会を見学し『芝浜』を高座に上げ、女役を含め複数人の登場人物を見事に演じ分けた鯉昇氏に魅せられた瀧川鯉斗氏は、独演会当日の打ち上げで早速弟子入りを申し込みました。

通い弟子となった鯉斗氏は、前座として365日間休日の無い厳しい日々を4年間経験し、弟子仕事の基本のキ、着物の扱い方から教わり始める事に。

いよいよ人生で初めての芸名を推し頂く、と相成った際は小さな紙片に2つの候補「鯉斗」「鯉茂(こいも)」が手書きで記されており、縦書きで横に並んだ芸名2つを横に読み「鯉鯉?」「斗茂?」と読んだとのこと。「日本語が分からなくて…」と苦笑いをしつつ、その当時を振り返っておられました。

■前座時代
三遊亭小遊三氏の鞄持ちをした経験は、前座となって間も無くの頃。大師匠から告げられた突然の鞄持ち任命は、地元・名古屋の寄席から始まったそうで、またあまり後輩に稽古を付けない春風亭小朝氏から直接『鷺とり』を教わったという経験談は瀧川鯉斗氏の人柄と人に愛される才能をうかがわせました。今後については、「先輩陣から受けた恩は将来の弟子へもって返す」と瀧川鯉斗氏は語ります。

 

 

■会場内から次々と質問が
「何か訊きたい事はないですか?」の一声から、トークは質疑応答へ。 
 

Q.「落語家になった苦しみ、反して喜びはどういったものでしょうか?」
瀧川鯉斗さん「僕等の生きる世界は、社会的ルールと言うものが存在しない。自分の師匠だけがルールだから、何かを辛いと思った事は無いです。」
 

絶大な信頼関係がにじみ出る、その言葉を真っすぐな目で断言され、会場にいる皆がぐうの音も出ず感心する中、次々にご質問が続きます。

 

Q.「落語をしていて楽しい事や遣り甲斐は何ですか?」
瀧川鯉斗さん「稽古の時はC級の出来でも、高座に上げてお客さんに向き合うと噺が活きてくる。そこに自分の感性を入れてブラッシュアップをしていく…そう言う事が凄く好きですね。」 

Q.「落語家になった後に俳優になりたいと思った事、俳優以外の何かになりたいと思った事はありますか?」
瀧川鯉斗さん「未だに役者になりたいですよ、俺。未だにやりたい。例えば大河ドラマのオファーが来たら、喜んでうけますもん。(笑)只、根本は落語でね。舞台上で演じると言った点は一緒ですから。演じると言う姿勢を貫けば、役者の仕事も落語と同じクオリティで出来るのではないかと思います。」

Q.「大阪・繁盛亭の出演は希望されないのでしょうか?」
瀧川鯉斗さん「普段お世話になっている先輩にお願いをすると出られるかも知れません。関西の寄席も本当に出たいので、明日先輩に電話をして独演会の予定を訊いてみます。(笑)」

Q.「今最も得意とする演目は何ですか?」
瀧川鯉斗さん「得意は生涯模索中なんですけど…今力を入れているのは『明烏』って噺ですかね。…か、『紺屋高尾』。」

「『明烏』似合いそうですね」の声に、顔を綻ばせる一面も。

■落語家を志す若者たちへエール
約50分に渡ったトークの最後は、落語家を志す若者達へ入門方法を指南しエールを。
「好きな師匠を見つけて、弟子入りを断られても食らい付く事。諦めない熱さを示す事。」

トークショー後は、イベント参加者とのサイン会が開催され、参加者は瀧川鯉斗氏の存在を知った事から落語に興味を持ち始めたと言う方が大半を占めていたこともあってか、「関西に来てください」「関西で鯉斗さんの落語が聞きたいです」と言うお声が最も多く聞かれました。

■瀧川鯉斗氏の3冊のバイブル
『読書月間』にちなんで、瀧川鯉斗氏が「バイブル」として心に置く本を三冊をご紹介頂きました。
 ・飯倉武晴『日本人のしきたり』(青春出版社)
 ・山本一力『芝浜』(小学館文庫)
 ・池波正太郎『むかしの味』(新潮文庫)

瀧川鯉斗氏いわく、「全ての本から江戸の風土や日本の伝統的な風潮をすくい上げ、落語に昇華させる」とのこと。

 


こうして枚方 蔦屋書店『読書月間』の初日は参加者の笑顔であふれ、終了いたしました。
『読書月間』は10月31日(土)まで続き、本・読書は勿論、映画や音楽、伝統芸能…等、様々な文化に浸る事が出来る約一カ月間となっています。
この機会に、“文化色とりどり”をぜひご体感ください。

 

 

  • プロフィール

瀧川 鯉斗(たきがわ・こいと)

1984年1月25日生・愛知県名古屋市出身。
 落語家、公益社団法人落語芸術協会所属。
2005年 楽屋入り 鯉斗
2009年 二ツ目昇進
2019年 真打昇進
 出囃子は「むつのはな」、定紋は「五瓜に唐花」。

 

  • イベント概要

読書月間~大人達へ贈るひと月 文化色とりどりに~
会期 2020年10月3日(土)~10月31日(土)
時間 7:00~23:00
場所 枚方 蔦屋書店3階
主催 枚方 蔦屋書店
共催・協力 ー
お問合せ先 072-844-9000
URL https://store.tsite.jp/hirakata/news/t-site/15646-1751240830.html

 

  • 店舗概要

枚方T-SITE
関西初のT-SITEとして2016年5月16日にオープンした大阪府枚方市にある生活提案型商業施設。蔦屋書店やTSUTAYAの他、フードマーケット・レストラン・アパレル・雑貨・コスメ・スイーツ店等がある。
※現在の各店舗の休業および営業時間の変更は枚方T-SITEのHPよりご確認いただけます。

住所:〒573-0032 大阪府枚方市岡東町12-2
電話番号:072-861-5700(代表)
営業時間:各店舗の休業および営業時間変更は、枚方T-SITEのHPよりご確認いただけます。
ホームページ: https://store.tsite.jp/hirakata/
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