株式会社KIDS-COASTERのプレスリリース
この度、移動映画館「cinéma bird(シネマバード)」は、2020年10月3日(土)、4日(日)に東京都・江戸川区葛西臨海公園にて「cinéma bird in 東京2020」を開催いたしました。
本プロジェクトは、俳優の齊藤工(※“齊藤”の漢字は、こちらの文字をご使用ください)の発案のもと劇場体験の少ない子供たちや劇場のない地域の方々に、同じ空間で感動を共有する劇場体験を届けることを目的に、2014年より始動したプロジェクトです。今回で本プロジェクトの開催は8回目となります。
今もなお、予想を超えて猛威を振るう新型コロナウイルスの影響により、自粛ムードの高まる中、数々のイベントはやむなく中止・延期となり、エンターテイメント業界は停滞ムードに陥った。そんな中、「cinéma bird(シネマバード)」としてなにができるか、発案者である齊藤工をはじめ、実行員会の全員で議論を重ね、何よりも安全な方法で、地域の人すべてをエンターテイメントで幸せにすることはなにかを考え、「ドライブインシアター」という形で開催を決定した。
さらに、本プロジェクトは、医療現場で危険と隣り合わせになりながらも、懸命に医療活動に従事して頂いている関係者の皆様やその家族に、“2020年は辛い経験のみではなく、癒しのひと時を味わってもらい、家族やパートナーとの思い出を作ってもらいたい”という強い思いを込めました。そこで今回は、葛西臨海公園が位置する、江戸川区内に勤務する医療従事者の皆さんとそのご家族等を約1280人を完全無料にてご招待しました。
発起人である齊藤工を始め、豪起、古賀小由実によるユニット、cinéma birdsによるライブによって、
ゲストの皆様を順次お出迎え。新曲『雨のグレイブ』を含む、全6曲の心温まり勇気づけられるセッションが披露されました。続く、古賀と豪起のソロステージは観客をさらに盛り上げました。
ライブの後には、齊藤から、今いる会場の皆さんのおかげによって今の時間があること。今日は車の中での特別な時間を皆で共有し、今日は娯楽を当たり前の時間だと思って受け取って欲しいとのメッセージが発せられました。 その後、萩生田 光一文部科学大臣から寄せられたメッセージが読み上げられ、続いて江戸川区長 斉藤猛氏と江戸川区議会議長 田中 寿一氏が登壇し、医療従事者である観客の皆様に感謝と励ましの言葉がかけられると共に、今後の文化・芸術の発展に温かいコメントが添えられました。
本日のドライブインシアターの開催は,3密を避けつつ多くの観客の皆さまが一堂に会して大スクリーンで映画を楽しめることができる素晴らしい映画鑑賞機会であり,このコロナ禍において生きる希望を与える素晴らしい取り組みであると考えます。国難とも呼ぶべき現状において、人々の心を癒し、勇気づける文化や芸術の力が必要です。文部科学省でも、文化芸術活動の再開・継続・発展を力強く支援して参ります。文化芸術の力,特に映画のすばらしさを信じる私たちが協力して、共にこの困難な状況を乗り越えて行きましょう。
(文部科学大臣 萩生田 光一)
今回のシネマバード開催にあたり、2つの感謝をしております。1つは医療の最前線で常に戦ってくださっている、今回の招待客である医療従事者の皆様に心より感謝を申し上げます。本日のイベントでは、心休まるひと時を過ごしていただけたらと思います。もう一つは、これからwith/afterコロナと言われている中、ある種古くて新しい「ドライブインシアター」と言うケースモデルを見せてくださいました、シネマバード実行委員会の皆様に感謝を申し上げます。これからの時代に安全な新しいエンターテイメントのスタイル、そして夜の公園の使い方をご提案いただき、非常にありがたいと思っております。
(江戸川区長 斉藤 猛)
本日お越しいただきました、新型コロナウイルスの最前線で戦う皆様に心より感謝を申し上げます。エンターテイメントを通して江戸川区の医療従事者のみなさまを笑顔にさせてくださいましたこと、齋藤さんはじめ本実行委員会の皆様に感謝申し上げます。コロナ禍において人々がエンターテイメントを味わうことが難しくなってしまっている現在、ドライブインシアターという形を再度復活させてくださいました。これからのエンターテイメントの新しい形の先駆けのイベントの会場として、葛西臨海公園を選んでいただき、誠にありがとうございました。
(江戸川区議会義長 田中 寿一氏)
さらに、ミラクルひかる、永野によるお笑いのライブが披露され、一気に会場は笑いの渦に包まれ、ボルテージは最高潮に。
そして、メインコンテンツである映画の上映が、巨大スクリーンにて上映されました。
映画は、齊藤によって選出され、ファミリーで楽しみながら観ることのできる作品を選出。その中の一つに、今回はフードロス大国である日本にフォーカスが当てられた『もったいないキッチン』を上映。国際目標であるSDGs12番目に食料廃棄半減が挙げられていることから、この作品を通じて大人のみならず、これからの未来を担う子どもたちにとっても持続可能な社会とは何かを学ぶよいキッカケになるのではということから、この作品が選ばれました。
3日(土)は、齊藤工が声の出演・企画・原案・脚本を担当している、世界の子どもたちに届けるために作られた、映画愛にあふれるクレイアニメ、『映画の妖精 フィルとムー』に続き、『もったいないキッチン』が上映されました。
3日には『もったいないキッチンカー』も登場。
4日(日)は、第23回文化庁メディア芸術祭新人賞を受賞した短編作品 『浴場の象』と、チャップリンの短編映画が3本が上映されました。
上映後には、歌手・一青窈が登場。齊藤がMusic Videoを監督した新曲『かたつむり』を1曲目に披露。長年、親交のある二人がタッグを組んだ曲が、このプロジェクトを通し繋がりました。
「どんな状況でも私が願うことはただ一つ。あなたとあなたの好きな人が100年続きますように」 このメッセージによって、『ハナミズキ』がスタート。ステージを降りて、一人一人の顔が見えるように会場を駆け抜ける一青窈。そして、『ハナミズキ』の「僕の我慢がいつか実を結び」という歌詞が、現在人々が強いられている状況と重なり、一層会場の人々の心を掴み、感動に包まれました。
閉演後には、今回の出演者全員が出口に並び、それぞれのサインが入ったインビテーションカードを1台1台に手渡し、会場を出る皆様を見送り幕を閉じました。
齊藤工(さいとう たくみ)コメント
2日間に渡って、第8回「cinéma bird 」in 東京2020を、無事終了することができました。今回はお客様、スタッフの安全を第一に考え、ドライブインシアターという形を取りました。当初は観客の皆さんと、どのような距離で接することができるのかと思っていたのですが、意外と表情ははっきりと見えたり、ライトなどでサインを送ってくれたり、しっかりと皆さんからのレスポンスをキャッチすることができました。ソーシャルディスタンスを保ちながらも、その境界線を繋ぐことはできると確信しました。 映画だけでなく、音楽やお笑いのステージまで、点と点が線で結ばれるような、シネマバードのフルコースを存分味わってもらうことができたと思います。フレキシブルに考え、エンターテイメントを皆さんに届ける、その方向性は間違っていなかったと確信することができました。
一青窈 (ひととよう) コメント
齋藤さんとのお付き合いは長くて、このシネマバードの構想がある段階から話を聞いていました。今回、8回目にしてやっと出演することができ、母親のような気持ちでイベント全体を見守っていました。新型ウィルスによる自粛生活の中、周囲からは歌声を聞きたいという言葉をかけてもらい、こういった状況でも歌は求められている、エンターテイメントは心の豊かさを上げるものだと思いました。そして、今回こういった形で、安全に感動体験を共有できるイベントに参加できました。車のライトでのリアクションをいただくことができたりと、私も観客の皆さんも相互で楽しむことできたと思います。
ミラクルひかる コメント
去年参加することができなかったので、今年は参加できてとても嬉しいです!とくに生のパフォーマンスが難しい状況下で、このような機会をいただくことができ、私自身も観客の皆さんもいつも以上に楽しんでいただけたかと思います。来年もその次も、生きている限り出続けたいです!
永野 (ながの)コメント
僕は毎回参加させてもらっていてほぼスタメンなんですよ!今まで県外でやってきたんですが、今年は東京で開催と聞いてどうなっちゃうんだ?と思いましたが、ドライブインシアターという形で、古いけど新しいエンタメの体験をお届けすることができました。そして観客の皆さんからも直の感情をいただくことができて、東京の人の温かさを感じました!そして個人的にはチャップリンがこんな大きなスクリーンで観れたことが最高でした!
古賀 小由実 (こが さゆみ)コメント
季節もよく、海の側で気持ちよく歌わせてもらいました。一人一人、ソーシャルディスタンスを保ちつつ、離れているけれども同じ空気を共有することができました。楽しく歌わせていただきました。
豪起 (ごうき)コメント
コロナの時期に、こういったイベントに参加させてもらうことで、新しい景色を見ることができました。このような状況下においても、新たな形でエンターテイメントが実現できている、車の中と外でも実際に会えている感覚はある、そんな貴重な機会をいただくことができました。
<実施概要>
イベント:「cinéma bird in 東京 2020」
日程:2020年10月3日(土)、4日(日)
会場:葛西臨海公園 第3駐車場 (〒134-0086 東京都江戸川区臨海町6)
来場者:160台 2日間合計320台、総来場者数:1200人超
上映映画:
10月3日(土)『映画の妖精フィルとムー』『もったいないキッチン』
10月4日(日)『浴場の象』『チャップリンの舞台裏』『チャップリンのお掃除』『チャップリンの客寄見物』
アーティスト:一青窈、cinéma birds(豪起、古賀小由実、齊藤工)
ゲスト:永野、ミラクルひかる
主催:cinéma bird 実行委員会
企画/制作:株式会社KIDS-COASTER/株式会社W TOKYO/CHAMELEONS INC.
特別協力: 富国生命保険相互会社
協賛:ファイテン株式会社 / 一般社団法人江戸川南法人会青年部会 / 第23回文化庁メディア芸術祭 他
協力:ウシオ電機株式会社/ウシオエンターテインメントホールディングス株式会社
後援:株式会社フジテレビジョン
公式HP:http://cinemabird.com/
公式Twitter:https://twitter.com/cinema_bird
公式Facebook :https://www.facebook.com/cinemabird/
<「cinéma bird(移動映画館)」とは?>
小さな島々を含め日本中から映画館が減っています。震災などによって映画館がなくなってしまった地域もあります。劇場体験を しないまま大人になっていく子供達。劇場で映画を見ることがなくなってしまった大人達。cinéma bird はそんな地域の人たちに同じ空間で感動を共有する大切さを伝えるために映画+ライブというフェスティバルのよう な体験を鳥のように自由に届けるプロジェクトです。