【池松壮亮さん推薦】全国公開決定の話題作『生きちゃった』“本当の”原作…石井裕也監督初のエッセイ集『映画演出・個人的研究課題』発売!

株式会社朝日新聞出版のプレスリリース

仲野太賀さん、大島優子さん、若葉竜也さんらが出演する、SNSでも話題の最新映画『生きちゃった』を手掛けた石井裕也監督。その石井監督が2018年~2019年にAERAで連載していた「ウーハイあるいはウーロンハイ」に書き下ろしエッセイをたっぷり加えた、『映画演出・個人的研究課題』が、2020年9月18日に朝日新聞出版から発売されました。
映画『生きちゃった』は監督が脚本から手掛けた原点回帰の作品。本書は「本当の原作と言っていい」と監督。世界が、社会が、大きく変わってしまったこの年に、石井監督が、これまで、そして今、文章で表現したかった/したいすべてを書ききっています。みっともなく不完全だからこそ、人は愛おしい存在である。そう思える一冊です。

海外での評価も高く、『川の底からこんにちは』『舟を編む』『バンクーバーの朝日』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などで数々の映画賞を受賞してきた石井裕也監督は、現在の日本映画界を牽引する若手監督の一人。現在公開中の最新作『生きちゃった』は、9月12日に第42回ぴあフィルムフェスティバルのオープニング作品として世界最速上映されました。チケットは即完売、10月3日に東京・渋谷のユーロスペースで封切りされるやいなや、全国で上映を切望する声が多数寄せられ、10月19日時点で、全国各所で上映中です。

本作は石井監督みずからが「原点回帰」と称する映画であり、初エッセイ『映画演出・個人的研究課題』には、まさに、その「原点」ともいえる石井監督の「これまで」と「いま」が、はちきれそうなほど記されています。

ノイローゼになりそうな海外撮影(公開待機作)、みっともなくも切ない少年時代の思い出、海外で出会った変わった人たち、社会にはびこる理不尽への静かな憤り、自身の内側に棲むもの、7歳のときに他界した母のこと――。映画を通して日本を描く日本人として、社会や人を“真面目に”見つめる映画監督として、自身の「個人的な研究課題」について、圧倒的にやさしい目線で語っています。

石井監督が中学時代に描いていたノートの1ページ。 描き溜めたものは、スケッチブックで20冊以上あるという。石井監督が中学時代に描いていたノートの1ページ。 描き溜めたものは、スケッチブックで20冊以上あるという。

「2019年までと2020年は、自分にとって、まったく違う」(石井監督)。だからこそ、本書は、AERAの連載(雑誌未掲載分も含む)をまとめた第1部「2018年、2019年」と第2部「2020年」から構成しています。そして、中学校時代にスケッチブックに描いていた映画や小説のアイデア、詩やグロテスクな絵も、「他人に見せられるものを厳選して」本書で初公開しました。また、石井作品に多く出演する俳優の池松壮亮氏と、映画担当記者として石井氏が絶大な信頼を寄せる朝日新聞編集委員の石飛徳樹氏の読み応えのある解説も収録。

石井監督ファン、映画ファンだけでなく、現状にモヤモヤとした不満を抱え、過去にあったことをひきずり、悩み、迷い、ときに怒りながらも、誰かを愛したり、小さな出来事にほほえんだり涙したりしながら不器用に毎日を生きる人全員に届けたい一冊です。

映画演出・個人的研究課題
著者:石井裕也
定価:1700円+税
発売日:2020年9月18日(金曜日)
https://www.amazon.co.jp/dp/4023319198

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