株式会社 集英社インターナショナルのプレスリリース
志村けんの“知られざる素顔”を知る
元付き人が語る師弟の物語
『我が師・志村けん』書影
昨年3月29日に新型コロナウイルスで志村けん氏がなくなったというニュースは日本中に大きなショックを与えました。『バカ殿』をはじめ、さまざまなテレビ番組で活躍してきた「笑いの王様」の逝去はあまりにも急であり、また、それまで新型コロナウイルスについてどこか「他人事」と思っていた日本人に危機感を抱かせる結果ともなりました。
本書は、その志村けん氏の付き人兼ドライバーとして雇われて7年間、常に付き添ってきた乾き亭げそ太郎氏が語る、志村けんの笑いの哲学、そしてプライベートでの素顔です。
採用されてから、初めて面会した著者に対して「笑いは正解のない世界だから、俺から教えることはないぞ」とぼそっと語った志村氏でしたが、お笑い志望者だった著者にとっては最高の師匠でもありました。
テレビ収録前の徹底したセットのチェック──たとえば本番のコントには直接関係のない小道具の冷蔵庫の中に何が入っているか、ゴミ箱には何が入っているかにまで及ぶ──や、5時間、6時間に及ぶネタ会議のようすなどを、つぶさに見ていくことによって、志村氏がテレビの視聴者を笑わせることに対してまったく妥協しない姿勢を知り、著者は少しでも師匠に近づこうと人知れず努力をしていきます。
また、そんな著者を見て、志村氏もまた折に触れて「笑いとは」という哲学を教えてくれました。
「目の前にいる俺1人の気持ちも分からないで、テレビの向こう側にいる何十万の人たちの気持ちが分かるか?」
「何をやるにしても、うまくなるための一番のコツはモノマネをすることだ」
「(付き人の仕事で、お笑いの稽古をする)『時間がない』という言い訳は通用しない。やるやつはどんな状況でもやる。俺はドリフターズの付き人だったときには、いつもスタッフさんを笑わせていたぞ。お前はそれをやってるか」
師匠の言葉は時に優しく、時に厳しいものでしたが、そこにはいつも「笑いへの情熱」がありました。本書は今は亡き「笑いの王様」への感謝の手紙でもあります。
【志村けんをよく知るふたりも推薦!】
ダチョウ倶楽部・肥後克広さん
「真面目、努力家、スケベ、これが志村けんだったのです。皆が知らない志村けんが本の中に居ます。」
ダチョウ倶楽部・上島竜兵さん
「天才志村けんと、凡人げそ太郎。
げそ太郎の人生もコントだなぁ。いいコントだ。」
【著者略歴】
本名・櫨木信一(はぜき しんいち)。1971年、鹿児島県生まれ。94年、志村けんに弟子入りし、7年間付き人を務める。97年から2016年までTV番組『志村けんのバカ殿様』に“メガネをかけた家来”としてレギュラー出演。舞台『志村魂2』(07年)~『志村魂10』(15年)出演。芸名の命名は有吉弘行氏と肥後克広氏。2010年から鹿児島でローカルタレントとしての活動を始め、現在は鹿児島テレビ『かごニュー』『見っどナイト』などで活躍中。かごしま漬物大使。温泉ソムリエ。
乾き亭げそ太郎氏
【書籍概要】
『我が師・志村けん 僕が『笑いの王様』から学んだこと』
著者 :乾き亭げそ太郎
発売日:2021年2月26日(金)
定価 :本体1,600円+税
判型 :四六判ソフトカバー/256ページ
発行 :集英社インターナショナル
発売 :集英社
※全国書店およびネット書店にて販売
著者と生前の志村けん氏