【国立映画アーカイブ】上映企画「NFAJコレクション 2021秋」開催のお知らせ

文化庁のプレスリリース

 国立映画アーカイブでは、今年度から新たな上映企画シリーズ「NFAJコレクション」がスタートします。所蔵コレクションから多彩な映画の面白さを詰め合わせてご紹介する企画です。宝探しのように未知の映画に出会う醍醐味も交えて、改めてスクリーンで見たい名作や個性的な作品などを堪能していただけます。週末に、フィルム上映をお楽しみください。
 今年度は秋、冬の2期にわたり、日本映画をはじめ外国作品も含めて、劇映画、ドキュメンタリー、アニメーション、実験映画など様々なジャンル、また、古典期から現代までの広範囲にわたる約80,000本の国立映画アーカイブ所蔵コレクションから厳選したラインナップを上映していきますので、どうぞご期待ください。
 「NFAJコレクション 2021秋」では名監督による隠れた秀作から、名優たちが織りなす華やかな人気作まで、日本映画の魅力が詰まったラインナップでお届けします。
 

  • 上映作品 

1 『からゆきさん』(1937、監督:木村荘十二、出演:入江たか子・北澤彪)/『うなぎとり』(1957、監督:木村荘十二、出演:望月優子・眞藤孝行)
2 『花ちりぬ』(1938、監督:石田民三、出演:花井蘭子・江島瑠美)
3 『学生社長』(1953、監督:川島雄三、出演:鶴田浩二・角梨枝子)
4 『彼岸花』[デジタル修復版・英語字幕付](1958、監督:小津安二郎、出演:佐分利信・有馬稲子)
5 『女ばかりの夜』(1961、監督:田中絹代、出演:原知佐子・北あけみ)
6 『妻として女として』(1961、監督:成瀬巳喜男、出演:髙峰秀子・淡島千景)
7 『月曜日のユカ』[英語字幕付](1964、監督:中平康、出演:加賀まりこ・中尾彬)
8 『沈丁花』(1966、監督:千葉泰樹、出演:京マチ子・司葉子)
 

  • 見どころ

名監督とスターたちによる女性映画を堪能!
女優であり女性監督のパイオニアともなった田中絹代が5作目として元娼婦たちの更生を描いた『女ばかりの夜』や、小津安二郎、成瀬巳喜男、千葉泰樹といった名匠たちが充実のスター俳優陣と作り上げた女性映画をご堪能いただけます。とくに、近年では上映される機会が稀な成瀬巳喜男監督の『妻として女として』を、国立映画アーカイブ所蔵のプリントで上映します。ぜひこの貴重な機会にご鑑賞ください。

古いけど新しい⁉ 斬新な戦前作品をご紹介
娼婦として村人から蔑まれた女性たちが共同生活を営む『からゆきさん』や、幕末の争乱に翻弄される人々の運命を1軒の料亭のみを舞台に女性キャストだけで描く『花ちりぬ』など、1930年代日本映画の異色作を上映。いま見ても驚嘆するほかない斬新な演出を、ぜひスクリーンでご体感ください。『からゆきさん』は、主演の入江たか子が興した、女優の個人プロダクションとしては先駆的な「入江ぷろだくしょん」による製作という点も大変貴重です。

モダニストと呼ばれた川島雄三・中平康の小粋な魅力
戦後の世相を背景として奔放な若者像をユーモアとペーソスを交えて描いた『学生社長』『月曜日のユカ』では、モダニストと呼ばれた川島雄三・中平康の小粋な魅力をお楽しみいただけます。『月曜日のユカ』のヒロイン・加賀まりこは純真無垢さを併せ持ったコケティッシュな可愛さで輝いています。 
 

  • 企画詳細

NFAJコレクション 2021秋
Films from the NFAJ Collection: Autumn 2021

会期:2021年11月5日(金)-11月21日(日)※金・土・日曜のみ
会場:国立映画アーカイブ 小ホール[地下1階]
定員:後日HPにてご案内いたします
HP:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/nfaj-autumn202110/
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

前売指定席券 [Pコード:551-687]
10月26日(火)以降、毎週火曜日10:00amより、チケットぴあにて翌週(金~日)上映回の前売指定席券(全席指定席)を販売します。
▷一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円/障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ:無料
*前売指定席券のみ販売いたします。館内でのチケットの販売はございません。
*障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズの方も、前売指定席券をお求めください。

 

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