国境なき医師団のプレスリリース
国境なき医師団(MSF)は5月25日(水)、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2022」(略称:SSFF & ASIA)が主催するオンライントークイベントに参加します。世界では8200万人(※)を超える人びとが、紛争や迫害などにより住む家を追われています。今回は「生きるために移動を強いられる人びとのいま―世界のいまを伝える映像の可能性」をテーマに、MSFプロジェクト・コーディネーターの末藤千翔と、SSFF & ASIA代表の別所哲也氏がトークを展開。シリアやロヒンギャの人びとなど、難民や国内避難民としての生活を余儀なくされている人たちに焦点を当て、人道危機とそこに生きる人びとの声、世界のいまを伝える映像の可能性についてディスカッションします。(※国連難民高等弁務官事務所 2020年)
このイベントは6月7日(水)から始まる同映画祭に先立ち、様々な角度から世界の映像制作の現場を伝え、そこから見えてくる現代の社会課題や映像表現について考えるイベントで、SSFF & ASIAのYouTubeチャンネルにて無料で視聴できます。
ミャンマーとバングラデシュの国境付近で雨の中歩くロヒンギャ難民=© Antonio Faccilongo
- 概要
「生きるために移動を強いられる人びとのいま―世界のいまを伝える映像の可能性」
詳細・お申込み
■ 開催日時:2022年月5日25日(水)20:00~21:00
■ 参加費:無料
■ リマインド設定申込:https://www.msf.or.jp/event/detail/20220525.html
■ 主催:ショートショート実行委員会/ショートショート アジア実行委員会/国境なき医師団
■ 問い合わせ:event@tokyo.msf.org
- 関連動画
「ロヒンギャ危機から4年余り 世界最大級の難民キャンプに暮らす人びとの声」
https://youtu.be/cJWkt-WtLzk
「11年目のシリア内戦」
https://youtu.be/FHo-BzfTsDw
世界には、紛争や暴力、迫害などの理由で、生きるためにやむなく住んでいる場所から移動を強いられる人が大勢いる。MSFは、医療・人道援助を行う中で、人口過密で衛生状態の悪い難民キャンプで生活をせざるを得ない人や、死と隣り合わせの悪路を移動する人びとを目撃してきた。一人でも多くの人に世界の現実を知ってもらうよう現状を訴え続けるとともに、国際社会や他団体にさらなる援助を求めている。
- 登壇者プロフィール
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア代表/俳優
別所 哲也 (べっしょ・てつや)
1990年、日米合作映画『クライシス2050』でハリウッドデビュー。米国映画俳優組合(SAG)メンバーとなる。その後、映画・TV・舞台・ラジオ等で幅広く活躍し、第1回岩谷時子賞奨励賞、第63回横浜文化賞を受賞。1999年より、日本発の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル」を主宰し、文化庁文化発信部門長官表彰を受賞。観光庁「VISIT JAPAN 大使」、外務省「ジャパン・ハウス」有識者諮問会議メンバーに就任。内閣府「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」の一人に選出。
© Larry Gumahad/MSF
国境なき医師団 プロジェクト・コーディネーター
末藤 千翔(すえふじ・ちか)
1988年東京都生まれ。2011年法政大学卒業後、日本の国際協力NGOに就職。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、パリ政治学院修士課程を経て、2018年、人事・財務を担うアドミニストレーターとして国境なき医師団に参加。2020年よりプロジェクト・コーディネーターとして各地で活動を率いている。バングラデシュ、シリア、フィリピン、イラクで活動。
- 国境なき医師団について
民間で非営利の医療・人道援助団体。紛争地や自然災害の被災地、貧困地域などで危機に瀕する人びとに、独立・中立・公平な立場で緊急医療援助活動を届けている。現在、世界約90の国と地域で、医師や看護師をはじめ4万5000人のスタッフが活動(2020年実績)。1971年にフランスで設立、1992年には日本事務局が発足した。日本国内では、援助活動に参加する人材の採用・派遣、人道危機や医療ニーズを伝える証言・広報活動、現地医療活動を支える資金調達などを行っている。