公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団のプレスリリース
月光と山霧を歩き、魂が揺さぶられる歌声、身体の純粋な労働の姿が現れる——それは「人」の最も真実の姿
Photo by Lafun Photography
『LUNA(路吶)』は、クラウドゲート(台湾)、マーサ・グラハム・ダンスカンパニー(ニューヨーク)での活動を経て台湾先住民の文化から同時代的表現を生み出しているパイワン族出身の振付家、ブラレヤン・パガラファが、様々な先住民族と漢民族混合のダンサーたちとともに海抜1,000メートルの高地にある台湾最大のブヌン族集落「羅娜(Luluna)」に赴き、台湾文化資産とされている美しい歌唱や、その日の狩りの成果を力強い声で叫ぶ「戦功の宴」などの伝統を研究し、作り上げたダンス作品です。
「先住民の身体性や部族の儀式の中に、コンテンポラリーな語法や身のこなしを探し出し、あらためてサンプリングを行い、『人』という存在の観点を出発点として現代舞踊の内実を豊かにした」功績により、第17回台新芸術賞(2019)で年間グランプリを受賞しています。
自然、歴史、自己との深い対話から繰り出される、ブラレヤン・ダンスカンパニーによる圧倒的な身体表現をお見逃しなく!
ブラレヤン・ダンスカンパニー(布拉瑞揚舞團)『LUNA』
振付:ブラレヤン・パガラファ
衣装アドバイザー:リン・ビンハオ
照明:リ・ジエンチャン
映像:シュー・イチュン
ダンサー:アウル・ジブランガン、ジリジリャウ・チャルザルム、クンドゥワ・タキオ、シヤン・サワワン、リアイ・キトー、アウィ・パワン、チェン・シェンジー
ゲストダンサー:シュウ・ティンウェイ、ジョウ・ユーレイ、シュウ・ジャンジエ
ブラレヤン・ダンスカンパニー
Photo by Lafun Photography
台湾先住民の振付家ブラレヤン・パガラファによって2015年に台東で設立。山での労働や岸辺での吟唱、フィールドワーク、自らの内面にある伝統文化の不断の掘り下げを通して独特の動きや語法を生み出している。『無、或就以沉醉為名』で第16回台新アワード舞台芸術賞(2018)、『LUNA』で第17回年間大賞(2019)を受賞。台湾各地のほか、これまでに米国、カナダ、シンガポール、北京、香港をツアーしている。
ブラレヤン・パガラファ(布拉瑞揚・帕格勒法)
Photo by Lafun Photography
台東嘉蘭地区生まれのパイワン族。15歳で漢名の「郭俊明」を名乗り故郷を離れ進学。台北芸術大学でダンスを学ぶ間に名をパイワン族名に戻し、卒業後クラウドゲート(雲門舞集)に入団。1998年、ACCフェローとしてニューヨークで学ぶ。クラウドゲート、マーサ・グラハム・ダンスカンパニーなどに招聘され振付を担当、国際的に高く評価される。2015年に故郷の台東へ戻りブラレヤン・ダンスカンパニーを設立。
会場:KAAT神奈川芸術劇場<ホール>(神奈川県横浜市中区山下町28)
日時:2022年12月3日(土)18:30開演
料金:一般 3,500円/YPAM参加登録者 1,500円
チケットお取り扱い:YPAMウェブサイト(ypam.jp)
※開場は開演の30分前。未就学児童入場不可。車椅子席をお求めの方は下記YPAM事務局までお問い合わせください。
※YPAM参加登録についてはhttps://ypam.jp/participationをご覧ください。
KAAT神奈川芸術劇場では新型コロナウイルス感染拡大予防対策を徹底し主催公演を実施します。ご来場前に必ず、劇場HPの「ご来場のお客様へのお願い」をご確認ください。
https://www.kaat.jp/news_detail?id=1502
主催:横浜国際舞台芸術ミーティング実行委員会(公益財団法人神奈川芸術文化財団、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団、特定非営利活動法人国際舞台芸術交流センター)
共催:台湾文化部 台北駐日経済文化代表処台湾文化センター、国家文化芸術基金会 ARTWAVE – 台湾国際芸術ネットワーク
協力:横浜中華街発展会協同組合