公益財団法人日本サッカー協会のプレスリリース
本イベントは、FIFAワールドカップカタール2022に挑むSAMURAI BLUE(日本代表)へ応援を届けることを目的としたもの。加藤浩次さんと枡田絵理奈さんが総合司会を務め、第一部は森保一監督と選手たちの今大会への意気込みやDISH//のスペシャルパフォーマンスが、第二部は元日本代表の鈴木隆行さん、福西崇史さん、玉田圭司さんによる本大会日本戦の見どころが語られました。
都内とドーハを中継して行われた第一部。加藤さんから4年間を振り返っての心境を聞かれた森保監督は、「多くの選手、多くのスタッフ、そして多くのサポーターのみなさんがこの場につなげてくれて、ワールドカップに挑めることを非常に楽しみにしています。選手もスタッフもいいチャレンジを重ねて、いい準備をしてくれています」と返答。キャプテンの吉田麻也選手は、「いよいよワールドカップが始まるなという感じ。前回の大会からワールドカップのベスト8を戦うならと思いながら準備してきたので、いつも通りやればいいのかなと思っています」と冷静に語りました。また、チームに合流したばかりの冨安健洋選手は「コンディションは問題ないです。初出場ですけど知らないほうがいいこともあると思っているので、思い切って楽しみたいと思っています」と初選出ならではの視点で意気込みました。
グループリーグ第1戦で対戦するドイツについて、遠藤航選手は「すごくバランスの取れたいいチーム。選手の能力も高いですし、チームとしてもまとまっている。個人的には守る側なので、特徴ある選手をわかっているほうがやりやすいと思う」と分析します。第2戦で当たるコスタリカについて、南野拓実選手は「森保監督のもと、僕が初めて出場したのがコスタリカ戦。そのとき、勝利できたいいイメージがある」と言えば、伊東純也選手は「代表初ゴールがコスタリカ戦だったので、(今大会も)いいイメージで臨みたい」とゴールへの意欲を覗かせました。また、第3戦のスペイン戦について「組織としても完成されたチーム。しっかりと真正面からぶつかっていきたい」と宣言した久保建英選手。加藤さんから肩の調子を聞かれ、「外れただけなので大丈夫です。基本、足を使うスポーツなので問題ないと思います」と飄々と返すとチームメイトから笑いが起きるなど、チームづくりの好調を表すように終始、和やかな雰囲気でトークは繰り広げられました。
第一部の中盤には日本を代表するアスリートの皆さまからの競技の枠を超えた応援メッセージが紹介されたほか、DISH//によるSAMURAI BLUE 新しい景色を2022公式テーマソング「DAWN(in 2022)」の生披露も。ボーカルの北村匠海さんから「お久しぶりです。僕らのパフォーマンスは届きましたか?」」と話しかけられた堂安律選手は、「ちょうど壮行会に来る前、ロッカールームでも聴いていましたけど、生は全然違うものでしたし、全選手、テンションが上がっていました」とにこやかに返答しました。
第二部は、元日本代表の鈴木隆行さん、福西崇史さん、玉田圭司さんと初戦のドイツ戦の戦い方やキープレイヤーを展望しました。鈴木さんが1対1、福西が0対0と予想する中、唯一、1対0と日本の勝利を予想した玉田さん。「期待をこめてですね」と前置きしながら、「耐える時間は長いと思う。その中でディフェンスラインでボールを取るのではなく、中盤あたりで取ってショートカウンターっていうのがいちばんの理想だと思う」とその理由を説明します。
引き分けを予想したふたりと加藤さんはテストマッチのアメリカ戦での戦い方がベースになるのではと想定しつつ、守備面では前田大然選手の前からのプレスに注目。福西さんは「(ドイツにも)通用する。あのスピードはドイツの選手も相当嫌がるはず」と語りつつ、「ただ、ひとりでプレスをかけるだけだと交わされてしまうので(周りと)連動しないといけない」と指摘しました。福西さんは「2010年、監督が代わりながらも1戦目で勝ち点を取ったことで、俺たち行けるんじゃないかと自信を持った。2014年はその逆だった」とまず初戦を引き分けて、その後の戦いに精神的なゆとりを持つことが重要だと力説。また、鈴木さんは「僕はスペインに勝ってくれるんじゃないかなと思っている。日本代表は今すごくいい状態。歴代最高の強さで来てるのは間違いない。経験も積んで、強さを身につけているチームがドイツやスペインとどのくらいやれるのかを観てみたい」と大きな期待を寄せました。
30分ほどの短い時間ながら、3人と熱いディスカッションを繰り広げた加藤さんは「応援しましょう! (勝利への)望みがある限りはみんなで声を出して応援しましょうよ。そういう気持ちがつながることで、ベスト8という目標もクリアしてくれるはず。とりあえず寝不足は我慢しましょう!」と、サポーターへ力強いメッセージを送りました。