文化庁のプレスリリース
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/rigoletto/
『リゴレット』ビルバオ・オペラ公演より
名曲「女心の歌」の軽やかな調べが、悲劇を一層の悲劇に。待望の人気作『リゴレット』を新制作で。
『リゴレット』ビルバオ・オペラ公演より
ヴェルディ中期の人気作『リゴレット』。演劇と音楽の融合を目指していたヴェルディが円熟を迎えた傑作で、深い愛で結ばれた父娘の悲劇が、演劇的な緊張感と劇的効果満点の音楽で綴られます。
遊び人マントヴァ公爵に仕える道化師リゴレットは、公爵と廷臣たちが遊興を尽くす裏社会で媚びを売る生活。他ならぬ娘が公爵に弄ばれ、公爵への復讐を決意するものの、公爵を愛してしまった娘は殺し屋の前に身代わりとなって身を差し出す――。
ヒット曲「女心の歌」をはじめ、「慕わしき人の名は」「悪魔め、鬼め!」など数々の名アリアで彩られる一方、美しい重唱が多いのも『リゴレット』の魅力。なかでも第3幕の四重唱「美しい恋の乙女よ」は、オペラ史上最も美しい四重唱と言われています。ヴェルディによるオペラ化に不満を抱いていた原作者ヴィクトル・ユーゴーも、この四重唱に魅了され、一夜にしてヴェルディファンになったというエピソードも残っています。
エミリオ・サージ演出のプロダクションはビルバオ・オペラとリスボン・サン・カルロス歌劇場の共同制作で初演後、バレンシアのソフィア王妃芸術宮殿でも上演され、現代的な視点で作品の演劇性と登場人物の孤独とにクローズアップし、大成功を収めたものです。
難役リゴレットにフロンターリ、娘ジルダにトロシャン、マントヴァ公爵にリヴァス。
人気沸騰のスター歌手が勢揃い
ロベルト・フロンターリ
ハスミック・ トロシャン
イヴァン・ アヨン・ リヴァス
マウリツィオ・ベニーニ
道化師リゴレットは公爵におもねる卑屈さ、傲慢さと娘への慈愛、恐れと怒りの深い表現が求められる難役。世界で最も重要なバリトン歌手であり、日本でも人気のスター歌手、ロベルト・フロンターリのリゴレットに、オペラファンの期待が募ります。ジルダには美声と高度なテクニック、天性の表現力を併せ持つ美貌のスター、ハスミック・トロシャンが登場。19年『ドン・パスクワーレ』ノリーナで彗星のように登場し、日本のオペラファンを瞬く間に魅了して以来のカムバックです。マントヴァ公爵のイヴァン・アヨン・リヴァスは、軽やかな声でヨーロッパ中の歌劇場を席巻する、ペルー出身の大型新星テノール。既にローマ歌劇場、フェニーチェ歌劇場、ミラノ・スカラ座などへ次々デビューし活躍しながら、21年プラシド・ドミンゴのオペラリアコンペティションを制し、22年にはインターナショナル・オペラアワードで「Rising Talents」にノミネートされるなど、評価が留まるところなく上昇中のライジングスターです。
殺し屋スパラフチーレに妻屋秀和、リゴレットを呪うモンテローネ伯爵に須藤慎吾、女声陣には森山京子、清水華澄ら日本屈指の歌手たちも贅沢に集結。指揮にはイタリア・オペラ界の重鎮マウリツィオ・ベニーニが、新国立劇場には25年ぶり、待望の登場となります。オペラファンには絶対に見逃せない最強の布陣で、ヴェルディの大悲劇をお届けします。
『リゴレット』ものがたり
放蕩者のマントヴァ公爵に仕える道化師リゴレットは、皆の嫌われ者。娘を公爵に弄ばれたモンテローネ伯爵は、嘲るリゴレットを呪う。一方リゴレットの一人娘ジルダは、学生と身分を偽ったマントヴァ公爵にあっさり恋をしてしまう。公爵の取り巻きはジルダを誘拐し、公爵のもとに連れ去る。これを知ったリゴレットは、半狂乱で殺し屋に公爵殺害を依頼するが、公爵を愛してしまったジルダは密かに身代わりとなる。リゴレットが殺し屋から受け取った袋を開けると、瀕死のジルダが……。
公演およびチケットの詳細については、新国立劇場ウェブサイトをご覧ください。
【公演情報WEBサイト】 https://www.nntt.jac.go.jp/opera/rigoletto/
新国立劇場2022/2023シーズンオペラ 『リゴレット』
【公演日程】2023年5月18日(木)19:00/21日(日)14:00/25日(木)14:00/28日(日)14:00/31日(水)14:00/6月3日(土)14:00
【会場】新国立劇場 オペラパレス
【スタッフ・出演】指揮:マウリツィオ・ベニーニ/演出:エミリオ・サージ/リゴレット:ロベルト・フロンターリ、ジルダ:ハスミック・トロシャン、マントヴァ公爵:イヴァン・アヨン・リヴァス、スパラフチーレ:妻屋秀和、マッダレーナ:清水華澄、モンテローネ伯爵:須藤慎吾、ジョヴァンナ:森山京子ほか/合唱:新国立劇場合唱団/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
左上より サージ、ベニーニ、フロンターリ、トロシャン 左下よりリ ヴァス、妻屋、清水、須藤
【チケット料金】 S:27,500円 ・ A:22,000円 ・ B:15,400円 ・ C:8,800円 ・ D:5,500円・ Z(当日のみ):1,650円
【チケットのお求め】新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999 WEBボックスオフィス https://nntt.pia.jp/
※WEBボックスオフィスでは、ご自身で座席を選びながらチケットをご購入いただけます。学生(5%)、ジュニア(20%)、高齢者(5%)割引チケットもお取り扱い中。
※新国立劇場当日券は、学生・生徒の方は50%割引となります(D席・Z席除く)。ボックスオフィス(窓口・電話)で取扱。
【アクセス】京王新線(都営新宿線乗入)初台駅中央口直結
新国立劇場について
新国立劇場は、日本唯一の現代舞台芸術のための国立劇場として、オペラ、バレエ、ダンス、演劇の公演の制作・上演や、芸術家の研修等の事業を行っています。
オペラ部門は2018年9月より世界的指揮者の大野和士が芸術監督に就任し、世界の主要歌劇場と比肩する水準のオペラ公演を年間およそ10本上演、高校生のためのオペラ鑑賞教室の実施等を行っています。
2022年10月、新国立劇場は開場25周年を迎えました。
所在地:東京都渋谷区本町1-1-1
【お客様からのお問い合わせ先】
新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999(10:00~18:00)