兵庫県立芸術文化センターのプレスリリース
5月26日公開 https://gcenter-hyogo.jp/meetsopera/
兵庫県立芸術文化センターでは、芸術監督プロデュースオペラでこれまでに多彩な演目を上演し、多くの方々にオペラの魅力をお届けしてきました。
このたび情報サイト「Meets Opera」を開設し、過去の上演作品や今後の公演の最新情報、もっとオペラが楽しくなる豆知識まで、芸術監督プロデュースオペラならびに“オペラ”というエンターテイメントに関する様々な情報をお届けします。
リピーターの方にも、初めてオペラを観る方にも、今後のオペラ鑑賞がより一層楽しくなるコンテンツを目指して、順次記事を作成し、継続した発信を行います。
また、今後は英語ページの作成も行い、海外向けの発信もより充実させていきます。
オペラへのお誘い(芸術監督 佐渡裕)
心を揺さぶる音楽にドキドキするようなストーリー、美しい歌手の歌声や大迫力のオーケストラ、豪華な舞台装置や衣裳…「オペラ」は様々な楽しみの詰まった宝箱のような総合芸術です。それも、作品それぞれに多彩な魅力を持っています。
プロデュースオペラではそうしたオペラの醍醐味を皆様に味わっていただきたいという思いで、毎年様々な作品を上演してきました。また、いずれも作品のエッセンスを純粋に感じられるような、正統派の演出でご覧いただくことを意識しています。
振り返ると、開館間もない2006年の「蝶々夫人」は嬉しい驚きとともに開幕しました。オーケストラピットに入った私を迎えたのは、なんと客席から漂うミカンの匂い!初めてオペラをご覧になる方も多数おられたのだと思います。けれども皆様、釘付けになって舞台を観てくださったようで、クライマックスにはすすり泣きが聞こえてきたのです。オペラに馴染みがない方にも作品の魅力がしっかり届き、楽しんでいただけたのだと実感できて、私自身も非常に感動したことを今もはっきりと憶えています。そして、20年近くが経った現在では、多くの方がリピーターとなって、毎年の上演を楽しみにしてくださっています。
初めは「オペラって難しそう」「敷居が高そう」と感じられるかもしれません。でも、身構える必要はありません。数世紀にわたり愛される物語と音楽に身をゆだねれば、自然とその魅力を肌で感じていただけるはずです。同時に、ちょっとした“敷居”をまたぐ快感を味わうこともオペラを楽しむ秘訣の一つ。“劇場”という空間に身を置くことは、日常では得られない特別な体験となることでしょう。ぜひ、兵庫県立芸術文化センターへお越しください。
▲2015年「椿姫」より
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラについて
兵庫県立芸術文化センターでは2005年の開館以来、「佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ」において、毎年、新制作のオペラを上演してきました。2006年からは夏に開催し、西宮北口の夏の風物詩として、多くのお客様に親しんでいただいています。
同時に、国内外の第一線で活躍するキャスト、スタッフを招き、附属の「兵庫芸術文化センター管弦楽団(PACオーケストラ)」、関西一円で活躍するオペラ歌手たちによる「ひょうごプロデュースオペラ合唱団」と共に、綿密なリハーサルを重ねて作品を創りあげることで、日本を代表するオペラ・プロダクションの一つへと成長してきました。世界水準の上演を行い、国内のみならず海外でも評判が広がっています。国内では稀な1演目で8回の上演を実現し、その多くが満席となっていることも、当プロデュースオペラの大きな特徴です。
また、当プロデュースオペラではオペラへの導入として、県内の公立ホールと連携して行う「ハイライトコンサート」、気軽にオペラの予習をしていただける「プレ・レクチャー」、オペラの開幕直前に行う無料の「公開リハーサル」や「オペラ創造ワークショップ」、「前夜祭」など様々なプレイベントを行い、地域に根差したオペラの普及活動を行っています。
▲2022年「ラ・ボエーム」千穐楽カーテンコールより
※以上、当サイトより