株式会社水鈴社のプレスリリース
『はじめての』文芸部は、4名の直木賞作家(島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都)が“小説を音楽にするユニット”YOASOBIとコラボレーションし、小説、音楽、映像など、さまざまなジャンルで作品を展開しながら物語世界をつくりあげていく「はじめての」プロジェクトの一環として、若い世代へ向けた物語を創造する新たな才能を、出版業界・音楽業界横断で見出し、支援し、作品を世に届けることで、文芸の未来の活力となることを目指し創設したものです。プロ・アマその他の資格を問わず、エンタテインメント小説の担い手を対象といたします。
『はじめての』文芸部募集特設サイト https://www.yoasobi-music.jp/hajimetenobungeibu/youkou
2022年9月21日より、第一期部員を若干名募集したところ、2023年3月31日の締め切りまでに合計634件の応募があり、応募作品と面接による厳正な選考の結果、下記4名が部員に決定いたしました。
文音こずむ(あやね・こずむ) 作品名『このろくでもない奴しかいない世界で』
八川羚(はちかわ・れい) 作品名『リスタート』
葉月成瀬(はづき・なるせ) 作品名『幸せの形』
魔猫よあ(まびょう・よあ) 作品名『センパイを殺したいので女装する』
※五十音順
[選考委員]水鈴社代表取締役社長 篠原一朗
水鈴社編集顧問 吉田尚子
ソニー・ミュージックエンタテインメント 屋代陽平
応募作品の冒頭と選評は、下記URLよりご確認ください。
https://www.yoasobi-music.jp/hajimetenobungeibu/
4名の部員は、水鈴社やSMEの指導・サポートを受けながら、さまざまな執筆活動の機会を通じて物語を生み出す経験や楽しみを重ね、最終的に小説を完成させることを目標とします。
完成した小説は、水鈴社より単行本として刊行する他、YOASOBIによる楽曲化を含むメディアミックスプロジェクトを、物語世界に相応しい形で模索します。
『はじめての』文芸部に関する今後の活動については、YOASOBIのTwitterアカウント、旅する本屋さんYOASOBI号のInstagramアカウントより随時情報発信いたします。
・YOASOBI Twitterアカウント https://twitter.com/YOASOBI_staff
・旅する本屋さんYOASOBI号Instagramアカウント https://www.instagram.com/yoasobi_go/
■部員よりコメント
文音こずむ:入部届けを受け取った時、初めて小説を読んだ時の高揚感を鮮明に思い出しました。その高揚感に憧れて、筆を執り続けてきました。人生を鮮やかに彩り、つらく苦しい時期を乗り越えられる、そんな光を作りたいと思っています。部員だからこそ、作家だからこそできることを大切に、皆様にエンタメをお届けしていきます。楽しみにしててください!
八川羚:第一期生に選んでいただけたこと、とても光栄で嬉しい限りです。幼い頃に抱いた作家という夢を私に思い出させてくれたのは、YOASOBIさんの音楽でした。そのおかげで今こうして、夢に向けて少しずつ前に進めています。私の目指すところは、誰かの背中をちょっとだけ支えてくれるような物語の書き手です。一人でも多くの背中に届くよう、部員としても作家のたまごとしても、励んでいきたいと思います。
葉月成瀬:「はじめての」文芸部に受かったと聞いたときは、心臓が止まるかと思いました。それくらい驚き、また嬉しくも思いました。事情により私は「研修生」という形で参加させていただきますが、文芸部の一員であることに変わりはないので、頑張っていきたいです。そして、読み終わった後に「おもしろかった」と感じていただけるような物語を書きたいです。よろしくお願いします!
魔猫よあ:数ある作品の中から私の作品を選んでもらえて、とてもとても嬉しかったです。私は「最高の隠れ家」としてのエンタメに何度も人生を助けられてきており、自身も誰かの「最高の隠れ家」を生み出せる作家を目指したいと思っています。明日を照らす光にはなれずとも、辛い今を幻想的で魅惑的な闇で包んでいくような作品をお届けしたいです。まだまだ未熟者ですが、どうぞよろしくお願いします。
■本プログラム主催者よりコメント
篠原一朗:まずは沢山の熱いご応募をありがとうございました! 作品としての完成度だけでなく、ポテンシャルを大切に、選考に当たらせて頂きました。4人の部員の皆さんそれぞれが可能性に満ちています。作品が本になるまでの長く険しい道程を、切磋琢磨しながら乗り越えて頂きたいと思っています。ご期待下さい。
屋代陽平:634件から選ばれた4名の一期生部員。それぞれが夢を掴まんともがくこの部活動自体が、誰も読んだことのない、誰も結末を知らない物語です。ここから生まれるストーリーがたくさんの人の心を動かすエンタテインメントになる未来に、心が高鳴るばかりです。
■「はじめての」プロジェクト公式サイト