第1号の表紙は横浜流星――現存する世界最古の映画雑誌「キネマ旬報」が、73年ぶりのリニューアル!

株式会社キネマ旬報社のプレスリリース

 1919年(大正8年)7月11日、映画好きの学生数名の情熱により、「キネマ旬報」は誕生いたしました。
 毎月1日、11日、21日と月に3号発行する映画専門誌。第二次世界大戦による休刊までは、それが「キネマ旬報」の発売日でした。
 
 その後、数年の休刊を経て復刊を果たしたのちは毎月5日、20日の月2号の発行を続け、今では「現存する世界最古の映画雑誌」となりました。そして、創刊から104年、復刊から73年経ったいま、「キネマ旬報」はリニューアルを行い、月1号の発行となります。
 
 言わずもがなですが、製作面においても、興行面においても、観客においても、映画に関わるあらゆる環境は大きく変化してきました。これほどまでに多彩な作品の数々が公開される中、映画館は減少し、情報は溢れかえる。

個々の作品と映画ファンとの関係が希薄になってしまうのではないかと危惧します。
 
 そんな時代において、じっくりと映画と向き合い、映画ファンと作品との距離を近づけることを愚直なまでに追い続ける雑誌が必要とされる場面もあるのではないか――。
 
 そんな思いと期待を胸に、今回、リニューアルに踏み切りました。
 リニューアル第1号のカバーは横浜流星さん。巻頭特集は「ALL ABOUT MOVIES」。
 映画のすべてを楽しんでもらいたいという思いを込めた44Pにわたる特集です。

第2特集では「映画批評を考える【第1弾】」と題し、自身が存在する意義に向き合いたいと思います。(本特集は1号では完了しないので、今後も継続いたします。)
 
 次号(8/19発売9月号)の表紙カバーは菅田将暉さん。
 巻頭特集は「わたしたちの好きなそれぞれの、さまざまな映画ベスト5」。
 40P強にわたり、みなさんが未知の映画に出会うきっかけを作りたいと思います。
 
 インフラや取り巻く環境は変われども、映画の価値は不変であるとともに、人の心に何かを与えることのできる芸術であり文化であり、娯楽であると信じます。
 
 皆さまも一度ならずと、素晴らしい映画に出会ったときの忘れられない喜びを経験されていると思います。
 しかし、まだまだ世の中には皆さんの知らない素晴らしい作品が昔も今もこれからも、きっと近くに存在しているはずです。
 
 その出会いを少しでも手助けすることができたら、我々も「キネマ旬報」を発行し続けられると、そう思います。

 キネマ旬報 2023年8月号
 令和5年7月20日発売
 No.1927(毎月20日発売)No.1927(通巻2741号)
 雑誌コード:02991-08
 定価1320円(税込)
 
 巻頭特集
  ALL ABOUT MOVIES
 ボクシング映画に懸けた夢/「春に散る」
 クローネンバーグ、大いなる原点回帰/「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」
 映画と母娘(おやこ)と人生/「ジェーンとシャルロット」
 さようなら、あたらしい波/ロジエとゴダール
 エドワード・ヤンの都市と恋愛/「エドワード・ヤンの恋愛時代 4Kレストア版」

ミッシェル・オスロ アート・アニメーションの至福/「古の王子と3つの花」
 
 特別企画
 映画批評を考える 第1弾

全国の書店およびAmazon他各種ECサイト、KINEJUN ONLINE SHOPにて発売
 KINEJUN ONLINE SHOP https://www.kinejunshop.com
 
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 問い合わせ先
 キネマ旬報社
 eigyo@kinejun.com
 TEL.03-6268-9701 FAX.03-6268-9712
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