横浜FCのプレスリリース
冒頭に永田選手より報道陣の皆様にご挨拶をいたしました。
「横浜FCユースから横浜FCとプロ契約をして、UDオリヴェイレンセへ期限付き移籍することになりました永田滉太朗です。まずプロサッカー選手になれたことを嬉しく思います。
今回移籍する時に、バタバタの移籍でしたけど、たくさんの人が動いてくれて、サポートしてくれて感謝しています。世界と戦える選手になるために、大きく成長できるように、努力したいなと思います。よろしくお願いします。」
永田滉太朗選手は8月26日にポルトガルに渡り、メディカルチェックとリーグ登録を終え、8月30日からトップチームの練習に合流。9月2日に行われたポルトガルU-19リーグ開幕戦に後半から出場し45分間プレーをしました。ユースカテゴリーとはいえ、日本では体験できない雰囲気と激しさの中でプレーできたことは永田選手にとっても貴重な経験となった様子でした。
会見では、18歳という若さで海外に挑戦すること、Jリーグを経由せずに直接海外へ挑戦すること、UDオリヴェイレンセ所属の三浦知良選手からのアドバイスや語学や生活についてなど、多岐に渡って報道陣の方々からの質問に回答しました、
以下、記者会見での永田滉太朗選手のコメントです。
Q. Jリーグを経由せずにいきなり海外に決めた理由は?
A. 小さいころから自分もずっとJリーグを見ていて、憧れていたリーグでもあるし出場してみたい気持ちはありましたけど、結局自分はJリーグを経由しても目指すところは海外だったので、それなら先に海外にいってチャレンジした方が良いのかなと思いました。
Q. 今でこそ増えてきているが、直で海外に行って成功した例が少ないが不安はあるか?
A. 特に不安はなくて、自分が成功してやろうっていう気持ちしかないです。
失敗する人はいっぱいいると思いますけど、成功するためには勇気とか自信が大事だと思うので自分はチャレンジしました。
Q. 語学は?
A. 英語は学校で学習していたレベルで、ポルトガル語は全く勉強していませんでした。現地でいろんな人に教えてもらったりサポートしてもらって、今はサッカーの用語はある程度わかるようになってきているので、日常的な会話はこれからサッカーをしながら勉強していきたいと思っています。
Q. 世界で戦うために、身長が小さいことの壁を破る自信や、小さいながらの自分の強みをどう活かしていけると考えているか?
A. もちろん小さい身体で世界で成功することの難しさは理解しているので、そのための努力や、海外の大きい選手の懐に潜っていくようなところは世界一になるくらい極めていかないと残っていけないと思っています。そこは自分の武器でもあるので、自信を持ってやれると言えると思います。
Q. ポルトガルに来て、日本のサッカーとの違いはどう感じましたか?
A. 強度は違うと思いますが、アンダー世代の日本代表でやらせてもらって海外の選手とやるのは慣れていると思うので、ある程度は強度の違いはついていけていて、特に問題無いと思います。欧州のサッカーはパスで繋ぐというよりも「個」でドリブルでどんどん打開していくようなサッカーなので、そういうサッカーに慣れていくのが大事かなと思います。
Q. ポルトガルに来て、自分に加えていきたいと感じるものとかはありますか?
A.「個」を求められるリーグなのでシーズンを通して試合に出られれば、自分の「個」の部分も伸びていくなと感じているのでそこは伸ばしていきたいと思います。
Q. クラブに海外に行きたいということを伝えていたのか?
A. 特に伝えていたことは無かったんですけど、オリヴェイレンセの経営権を獲得して、こういう話がきたので自分としてもぜひ挑戦したいと思いました。
Q. 決断するまでの時間は?
A. 移籍市場の関係もあって時間は少なかったけど、自分の中では海外でやりたい気持ちは強かったので、オリヴェイレンセの開幕戦を見て、行きたいなと決断しました。
Q. カズさん(三浦知良選手)も10代の頃から海外で活躍されていたが会話は?
A. 「ようこそ」という形で温かく迎えてくれて、「最初だからと言ってアピールしようと思って全力全力でなくて、そうすると怪我にも繋がるので、少しずつピッチや天候にも慣れながら自分の中でやっていけばいいよ」と声をかけていただきました。
Q. この先、自身でどのようなキャリアを目指していきたいですか?
A. ポルトガルリーグ自体が上を目指している選手ばかりで、みんなビッグクラブに入りたいと思ってやっているので、自分もまずはベンフィカだったりポルトだったりを目指して、そこから自分はチャンピオンズリーグに出るということが目標なのでそこからもっともっと世界のビッグクラブに行きたいなという想いはあります。
Q. 迷ったところはありましたか?
A. 最初はJリーグを経験してから行った方がいいのかと迷ったし、家族とも話したし、急に海外っていうので成功している例は少ないので少し不安はありましたけど、逆に成功している人が少ないからこそ行きたいという気持ちがあったので挑戦しました。
Q. カズさん(三浦知良選手)がいたということは安心材料だったのか?
A. それはもちろんありましたし、日本人スタッフもいると聞いていたので少しずつ進めていくのには良い環境なのかなと思いました。
Q. 海外で行きつくところのイメージはありますか?どこかのリーグやクラブなど。
A. 特に行きたいクラブってのは無いですけど、やっぱり5大リーグではプレーしてみたいと思っています。その時その時で自分の目標は変わってくるのでそれをしっかり目指したいなと思います。
Q. 誰か相談した人はいますか?
A. 家族には一番最初に相談して、その後にチームメイトにはちらっと相談して、みんなに後押ししてもらって覚悟を決めることができました。
Q. 強みのドリブルは活きるイメージがありますか?
A. 実際やってみて、どんどん仕掛けた人が評価されているので、自分もどんどん仕掛けて上へ上へと行きたいなと思います。
Q. U19のカテゴリーでやった感じはどうでしたか?
A. 最初はウイングで入って、逆サイドにボールがある状態でもサイドに張るように言われていて中々ボールが回ってこなくて自分のペースが掴めなかったんですけど、一回ポジションを中に映して中盤をやった時に自分にボールが入って、ゲームがどんどん自分達の方向に進んでいったのとチャンスメイクもできたのでそこは良かったと感じています。
Q. 実際行ってみると、周りが一回り今までより大きくなった感じはありますか?
A. 外国人なので大きい選手は多いですけど、デカいからといって自分も臆することなく、自信を持ってプレーできていると思います。練習をやっていく中で、手応えも少しは感じているので、やっていけるんじゃないかなと思っています。
Q. オリヴェイレンセでもポジションや役割は横浜FCユースの時と同じようになりそうか?
A. まだわからないですけど、攻守にハードワークして、得点に絡むというところはずっとやってきたのでそこは変わらずにやり続けようと思います。
Q. 一番アピールしたいのはドリブル?
A. サイドに入った時はドリブルで縦に仕掛けるところはアピールするんですけど、中央もやったりするので狭いスペースの中で前を向いて、そこからスルーパスやシュートは自分のアピールしたいところではあります。
Q. 目標を数字であげると?
A. まずはトップチームで試合に出ること、出たときにチームに貢献できるように、特に何ゴールとかの設定はしていないですけど、出たときにしっかり活躍できるようにやっていきたいと思います。
Q. ポルトガルでの食べ物とかはどうか?
A. 今は自炊していたり、スタッフの人に誘ってもらってご飯いったりしています。日本にいたときはお母さんが全部作ってくれていたので自炊も初めてですけど、栄養も自分なりにしっかり考えて作れているので問題なくやれていると思います。
炊飯器はまだ買ってなくて、鍋でパスタとかを作っています。
得意料理はカルボナーラで、よく作ります。
Q. 開幕戦を見たことで、オリヴェイレンセに行きたいと思ったと言っていたがその試合を観て感じたことは?
A. チーム全体がドリブルで前への意識が強くて、展開も早いので、見ていて面白いサッカーだなと思いました。ゴール前に行く回数もすごく多いのでそこは自分も攻撃的な選手なのでゴール前でのクオリティを発揮しやすいのかなと思いました。
Q. 同世代の選手が直接海外に出ていることに関しては今回の決断に影響があったりした?
A. まったく意識はしていなくて、自分は自分なので、自分らしく一歩一歩ステップアップしていければなと思っています。
Q. 横浜FCのトップチームの練習には参加していましたか?
A. 夏に横浜FCのトップチームの練習にも頻繁に参加させてもらっていました。
Q. 小さいころから目標にしていた選手はいますか?
A. 特にいないですけど、周りから中島翔哉選手に似ているとは言われることが多くて、彼はポルトガルでもやっていたので相手の懐に潜っていくようなプレーは参考にしたいなと思います。
Q. Jを経験せずに18歳という若さで、早い段階で海外に行くことのメリットはどのように感じていますか?
A. やっぱり早い段階から海外に行って、海外の市場に出るというのが大事だという話をしてくださったので、そこに自分の名前が常にあるというのが大事なのかなと思います。
Q. Jリーグである程度実績を作ってから行くことのメリットについても頭の中にありましたか?
A. Jリーグに出るっていうのは自分の中にはありましたけど、やっぱりいずれ海外に出ていくのでそれが早いか遅いかだけかなと思ったので、早い方が良いと思って決断しました。
Q. U19の試合や普段のトレーニングを含めて、自分の選択が間違っていなかったなと今の時点で感じることはありますか?
A. 日本では味わえない激しさや、ユースの試合を観に来ている観客の方も熱くて、アウェイでやる難しさなど日本で感じることができないことを経験出来て、自分の中でも良かったなと思っています。
Q. Jリーグに18歳で入ると中々試合に出られないということもあるし、海外ではU19もあって何らかの形で試合に出られるという点について魅力はありますか?
A. 横浜FCのトップチームに上がってJリーグですぐに試合に出るのは相当実力が無いと使ってもらえないと思うので、海外ではU19があったり、その中でも「公式戦」っていうのが自分の中では大事だと思うのでその公式戦に出ながら試合勘は常に保って、U19で活躍していつでもトップに出れるようにしたいと思っていたのでそこはメリットだと思います。
Q. 住まいや免許は?
A. 今はアパートに一人暮らしです。免許はまだ持っていないですがスタジアムや練習場も近いので、日本のスタッフの方やチームメイトに送ってもらって、英語でコミュニケーションを取りながらやっています。
Q. カズさん(三浦知良選手)のトレーニングを見て感じるものはありますか?
A. 練習前の準備も一番やっているので、カズさんがやっていて18歳の自分がやらなくていいという選択肢にはならないので良い刺激になっています。
Q. 練習場は人工芝?
A. U19は人工芝ですけど、トップチームは天然芝で練習しています。
Q. 料理は?
A.自分も料理は全然わからないので調べながらやっています。日本から何も持って行っていないので、工夫して日本の時の味に近づけるように頑張ってやっています。
永田滉太朗選手にとってプロ入り後初となる会見でしたが、異国の地で初めての生活や文化の違いに奮闘しながら、周りの日本人スタッフの協力も得て良いキャリアのスタートとなることを願うばかりです。
永田選手自身は、トップチームでの出場を第一目標とし自身の活躍でチームを勝たせられる選手になれるよう努力すると力強く語ってくれました。
※写真右から
UDオリヴェイレンセ監督:ファビオ・ペレイラ
永田滉太朗選手
UDオリヴェイレンセSD(スポーツダイレクター:)ヒカルド・フェルナンデス
ONODERA GROUPが推進するマルチクラブオーナーシッププロジェクトでは、UDオリヴェイレンセと横浜FCという2つのプロサッカークラブを保有し、横浜FCアカデミー(ジュニアユース・ユースなどの育成組織)で育つ選手やトップチームの選手たちが海外に挑戦し、夢を叶える選択肢のひとつとして欧州への直接のルートを構築しました。
マルチクラブオーナーシップで目指すことは、世界の舞台で日本人選手、スタッフが経験を積み上げることで横浜FCの強化はもちろんのこと、日本サッカーの強化に直結し日本サッカーを世界一にする夢へと貢献することです。
【横浜FCについて】
■名称:横浜FC
■所属:明治安田生命J1リーグ
■代表取締役社長COO:片原 大示郎
■創設:1998年12月
■本拠地:ニッパツ三ツ沢球技場
■横浜FC公式サイト:https://www.yokohamafc.com/
【UDオリヴェイレンセ (UD Oliveirense SAD) について】
UDオリヴェイレンセは創立101周年を迎え、2011-12シーズンにはタッサ・デ・ポルトガル※2でベスト4に進出している歴史のあるクラブです。
ユース育成カテゴリーの他、サッカー以外にもバスケットボールやローラーホッケー部門なども有する総合型地域スポーツクラブです。
※2 日本の天皇杯に相当する大会。
■名称:UDオリヴェイレンセ(União Desportiva Oliveirense SAD)
■所属:リーガ・ポルトガル2(ポルトガル2部)
■代表:山形 伸之
(UDオリヴェイレンセ 代表取締役社長((President))/横浜FC代表取締役CEO)
■22/23成績:10位/18チーム中(10勝 11分 13負)
■創設:1922年(2022年に創設100周年)
■本拠地:エスタディオ・カルロス・オゾーリオ
■UDオリヴェイレンセ公式サイト:https://udoliveirensesad.pt/ja/
・UDオリヴェイレンセ日本公式Twitter:https://twitter.com/oliveirense_jp
【ONODERA GROUPについて】
ONODERA GROUPは全国2,800ヶ所以上で食事提供を行う株式会社LEOCをはじめ、食・人財・再生医療・介護・スポーツなど、多彩な事業をグローバルに展開しております。「お客様に喜びと感動を」「パートナーに成長と幸福を」「社会に貢献を」との企業理念のもと、一人ひとりの「幸せづくり」におけるリーディングカンパニーとして、さらなる挑戦を続けてまいります。
■所在地:〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目1番3号 大手センタービル16階
■創業:1983年4月1日
■代表者:代表取締役会長兼社長 小野寺 裕司