山形国際ドキュメンタリー映画祭で台湾ナイト、蕭美玲監督『平行世界』が「日本映画監督協会賞」を受賞

台北駐日経済文化代表処台湾文化センターのプレスリリース

山形国際ドキュメンタリー映画祭が10月5日~10月12日に開催され、台湾の蕭美玲(シャオ・メイリン)監督による作品『平行世界』が「アジア千波万波」部門にノミネートされ、「日本映画監督協会賞」を受賞した。台北駐日経済文化代表処台湾文化センターは同映画祭開催に合わせて蕭監督を日本に招き、上映会・トークイベントを通して各国の映画ファンおよび映像関連業者らとの交流を深めた。

蕭美玲監督(写真提供:TFAI)蕭美玲監督(写真提供:TFAI)

台湾ナイトの乾杯音頭を取るTFAI林木材処長(スクリーン前方)台湾ナイトの乾杯音頭を取るTFAI林木材処長(スクリーン前方)

10月6日夜に山形クリエイティブシティセンターで開かれた同映画祭の「台湾ナイト」イベントに出席した王淑芳・台湾文化センター長は、「台湾の自由、民主主義体制と多様な文化に対する尊重は、ドキュメンタリーを創作する環境としては理想的だ。今回の台湾企画を通して、世界にありのままの台湾を知ってもらえることを期待している」と挨拶し、今後も台日のドキュメンタリー交流を深めていくことに意欲を示した。同イベントには台湾から国家映画・視聴文化センター(TAFI)の林木材・研究開発処処長も出席し、台湾における国際ドキュメンタリー映画祭について紹介した。

台湾ドキュメンタリーに関するワークショップ台湾ドキュメンタリーに関するワークショップ

ワークショップで映画作品について語る蕭美玲監督(右3)ワークショップで映画作品について語る蕭美玲監督(右3)

 10月7日に行われた上映会後のトークイベントで蕭美玲監督は、撮影に12年、編集に3年、合わせて15年の年月をかけ、アスペルガー症候群の娘の成長を記録した作品であることを説明し、同作品を撮り続けた心の遍歴について語った。蕭監督は、監督と母親の二つの立場から、ビデオカメラが自分の感情をコントロールするツールとなると同時に、母と娘が訴えかける対象にもなったと述べ、会場からは蕭監督のきめ細やかな撮影手法への称賛や、同じ母親として映画の内容に共鳴したとの声が上がった。

『平行世界』上映後に映画制作について語る蕭美玲監督(右1)『平行世界』上映後に映画制作について語る蕭美玲監督(右1)

 山形国際ドキュメンタリー映画祭は、アジア初のドキュメンタリーをテーマにした国際映画祭であり、今回は4年ぶりのリアルイベント再開となった。 

蕭美玲《平行世界》(写真提供:山形国際ドキュメンタリー映画祭)蕭美玲《平行世界》(写真提供:山形国際ドキュメンタリー映画祭)

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