吹き替え音声の挿入や高精度のノイズ除去を実現する新プラグインを搭載 映画などの業務用音響制作ソフトの最新版 スタインバーグ ソフトウェア 『Nuendo 13』

ヤマハ株式会社のプレスリリース

株式会社ヤマハミュージックジャパン(東京都港区)は、Steinberg Media Technologies GmbH(ドイツ ハンブルク、以下、スタインバーグ社)が開発した、業務用デジタル・オーディオ・ワークステーション(以下DAW)ソフトウェアの『Nuendo 13(ヌエンド13)』のダウンロード販売を開始しました。パッケージ版も順次発売します。

スタインバーグ ソフトウェア 『Nuendo 13』スタインバーグ ソフトウェア 『Nuendo 13』

『Nuendo 13』は、映画やテレビ、ゲームオーディオなどの映像用音響制作に特化した業務用DAWソフトウェアの最新バージョンです。今回は、ダイレクトオフラインプロセシングで吹き替え音声を最適化する「TonalMatch」や、AIを活用した「VoiceSeparator」などの新プラグインを搭載しました。MPEG-H Audio ワークフローの統合やADR機能の向上なども実現しています。また、さまざまなユーザーインターフェースを改善し、全体のパフォーマンスも向上しました。

■品 名:スタインバーグソフトウェア『Nuendo 13』

■品 番:

 NUENDO 13/R(通常版)

 NUENDO 13/E(アカデミック版)

 NUENDO 13/UD12(アップデート版)

■価 格:オープンプライス

■発売日:11月16日

◎  アカデミック版は、学生、学校教員の皆様向けの優待販売版です。ご発注の際には、学生証、教員証等のコピーが必要となります。

◎ アップデート・アップグレードについて

  『Nuendo 13』へのアップデート・アップグレードは、Steinberg Online Shopにてお買い求めいただけます。詳しくは、Steinberg Online Shopをご参照ください。https://www.steinberg.net/jp/shop/

◎ 特別優待期間(Grace Period:グレースピリオド)について

  2023年10月19日以降に「Nuendo 12」をアクティベートいただいた方は、『Nuendo 13』への無償バージョンアップ対象となります。

◎ スタインバーグ サイト         https://www.steinberg.net/ja/

  • 『Nuendo 13』の主な新機能

TonalMatchTonalMatch

1.ダイレクトオフラインプロセシングの新プラグイン「TonalMatch」

新たなダイレクトオフラインプロセシング(DOP)のプラグイン「TonalMatch」を追加しました。任意のオーディオファイルの音色の特徴を解析し、他のクリップに適用することで、周波数プロファイル(EQ)とアンビエントノイズフロアを一致させます。EQや、その他のプラグインを用いていた従来よりも、すばやく正確に、吹き替え音声を元の録音に馴染ませることができます。

VoiceSeparatorVoiceSeparator

2.AIを活用した新プラグイン「VoiceSeparator」

「VoiceSeparator」は、音声をクリアにしたりノイズを除去したりできる、AIを活用した新VSTプラグインです。複雑な背景音や他の声から話し言葉を検出し、分離します。背景音や環境音から不要な声の音を削減または除去します。インサートエフェクトやDOPとして使用でき、必要な音を迅速に分離し、不要な音を除去します。

3.ADR Script Reader

「ADR Script Reader」は、ADR(台詞の別途録音:アフレコ、アテレコ)の際に、同一LANネットワークのタブレットやラップトップ上のWebブラウザに吹き替え台本を表示することで、台本を印刷して渡す手間を解消します。演者と制作側で台本を共有することや、現場での変更の即時反映も可能です。台詞は『Nuendo 13』のマーカーデータに追記編集できるので、ドキュメントデータを同期させる必要もありません。また、「Dialogue Context View」を有効にすると、選択範囲前後の台詞も表示し、台詞とシーンとの関連を見やすくします。

4.「MPEG-H Audio」のサポート

MPEG-H Audioを統合したワークフローMPEG-H Audioを統合したワークフロー

オブジェクトベースのオーサリング&ミキシング形式「MPEG-H Audio」を完全統合したワークフローを搭載しました。ADM オーサリングウィンドウにはこの新しいフォーマットに対応したオプションが追加され、トラックやグループを MPEG-H Audio コンポーネントのオブジェクトまたはベッドとして割り当て可能になりました。新しいRenderer for MPEG-H プラグインでは、ミックスのバージョンである「プリセット」を作成するためのメタデータを設定できます。これらのメタデータはMPEG-H Audioの鍵となる機能であり、最先端のインタラクティビティを提供します。RendererからはプロジェクトをMPEG-H ADMまたはMPEG-H Masterファイルに書き出すことが可能です。

5.新プラグイン「VocalChain」

搭載された多彩なモジュールを使って、ボーカルを総合的にコントロールすることができるプラグインです。左側のモジュールの上から下に信号は処理され、各モジュールはクリーン、キャラクターのセクション内で、任意の順番に変更することができます。

6.新プラグイン「EQ-P1A」「EQ-M5」「Black Valve」「Vox Comp」「Vocoder」

新プラグインとして、「EQ-P1A」「EQ-M5」「Black Valve」「Vox Comp」「Vocoder」が追加されました。「Vocoder」を除くこれらのプラグインは、「VocalChain」にもモジュールとして搭載されています。

7.その他の新機能による編集ワークフローの向上

下記のパフォーマンス改善を行っています。

●VoiceSeparator ●無音部分の検出機能のアップデート ●空白部分のバウンス

●TTAL 1.1 対応  ●Renderer for Dolby Atmos の強化 ●サンプラートラック強化

●Headphones Match の機種追加 ●MixConsole のリニューアル ●再生開始位置

●ビデオのオーディオ差し替え ●トラック読み込みの改良 ●H264 デコードに対応

●DOP での処理前後の比較試聴 ●ハイブリッド CPU 対応 ●MIDI 2.0 対応

●MIDI エフェクトの強化 ●シンプルな CC 入力 ●New Sample Packs

ヤマハ 企業情報サイト/ニュースリリース
https://www.yamaha.com/ja/news_release/

※文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。

※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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