10年にわたって綴られた喜怒哀楽、生き方、言葉。現在、巨匠ヴィム・ヴェンダース監督に乞われ『PERFECT DAYS』(カンヌ国際映画祭・アカデミー賞ノミネート)に出演。
株式会社講談社のプレスリリース
2024年3月7日、講談社より田中泯さんによるエッセイ『ミニシミテ』が刊行となります。
唯一無二のダンサーとして長年にわたり世界的に活躍、犬童一心監督によってドキュメンタリー映画『名付けようのない踊り』も公開されました。
俳優としても圧倒的な存在感を示してきた田中泯さん。映画『たそがれ清兵衛』(山田洋次監督)から始まり、今や国内にとどまらず、ハリウッド、スペイン、韓国などの映画にも要請され出演。本年4月より、ディズニープラス「スター」のオリジナルドラマシリーズ『フクロウと呼ばれた男(邦題)』の主人公を務めます。本書はその田中さんが10年にわたって綴ったエッセイです。
「先の保証(?)の無い人生だけど、毎日、何かを思い実行することの楽しさは青春だ」(本文より)
田中泯さん78歳、今なお輝く根底には何があるのでしょうか。本書に収められた89のエッセイにはその秘密も記されています。
『PERFECT DAYS』田中泯さん撮影初日、監督ヴィム・ヴェンダース氏(右)と
世間の常識や空気、別れ、理不尽な出来事、自分という壁など……人生で誰もが直面する悩みをどう乗り越えればいいのか――。
田中さんのエッセイはその壁を突破するヒントになるはずです。
これまで語られてこなかった、脱皮のきっかけとなった出会いや、農作業にいそしむわけ、日々の喜怒哀楽。そして、世界各地で行われた場踊りで身に沁みたことごと、きっと読み手の身にも沁みることでしょう。
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〈目次〉
第一章 カラダの言葉
世間体はどうする/動作に現れる心を読む/監視カメラがとらえた不審な動き?/恥ずかしくないか人間/年相応というのが分からない
第二章 脱皮
十代後半、八十円ハウスに居た/蒸発衝動/父は何故、死体を見せたのか/五十七歳の脱皮/口説かれてみるものだ
第三章 名付けようのないオドリ
僕は地を這う前衛である/プラハ、檻の中で裸を晒す/サンタ・クルス、檀一雄と高倉健/僕は野ざらしの墓場でオドった/モスクワ、抵抗する者達の記憶
第四章 因縁
常識破りという伝統を身につけた京都人/性格・業・運命、クソ!/誰もが因縁の主だ、どうすべ/骨が土に還る日まで
第五章 農の暮らし
ミニシミテ/野の生命と一緒にいること/悪夢は見るまえに見ておくべし/田中B吉、失踪の謎に迫る/大事にしている言葉
第六章 利己的な好奇心
何度でも立ち止まるぞ/明日は何して遊ぼうか?/単細胞だった命に遡れば/「何故」や「不思議」が無い世界
第七章 人間なのだ
「気」になる/人間の業を見つけた/「種のルール」は無いのか/楢山節考/二〇二一年、坂本龍一「TIME」/戦後は終わらないよ、若者よ/見せしめの刑
第八章 オドリの言葉
言葉が生まれる前のオドリ/偶然はひとつではない/オドり続ける訳のひとつが/唯一無二の人として生まれる
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書籍情報
書名:ミニシミテ
著者:田中 泯
発売日:2024年3月7日
定価:1870円(税込)
発行:講談社
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