初めての暗号資産:主要なコインの特徴と選び方とは

暗号資産はデジタル資産として広く認識され、最近では多くの投資家のポートフォリオに追加されています。また、主要なコインであるビットコインやイーサリアムの現物ETFが米国証券取引委員会(SEC)に承認されたことで、暗号資産市場全体の信頼性が向上しています。そして、これら背景により仮想通貨の上場予定銘柄も増加傾向にあります。

本記事では、暗号資産に関心を持ち始めた初心者に向けて、主要な暗号資産の種類や適切な選び方を理解するためのガイドを提供します。

主な暗号資産とその特徴

ここでは、市場価値が高く、多くの業界においてエコシステムを拡大している暗号資産の種類とその特徴を紹介します。

ビットコイン(BTC)

執筆現時点で1BTC=1,060万円以上と最も高い市場価値をつけ、暗号資産の代表的存在であるのがビットコインです。ビットコインは2009年に誕生して以来「デジタルゴールド」としての地位を確立し、価値の保存手段として広く人気を集めています。

今年に入ってから、米国証券取引委員会がビットコインの現物ETFを承認したことで、ビットコインは株式と同様の形で取引できるようになりました。この承認を背景に、ビットコインのデジタルゴールドとしての価値はさらに向上しています。もともと取引の透明性と安全性が高いこともあり、多くの企業や投資家から引き続き強い支持を得ています。

イーサリアム(ETH)

ビットコインに次ぐ市場価値を付けて、人気を博しているイーサリアム。

ビットコインとの最も大きく異なる特徴は、イーサリアムがスマートコントラクトという機能を持ち、第三者を介さずに契約を自動的に実行することができる点です。この技術により、DeFi(分散型金融)やその他のアプリケーションが構築され、さまざまな分野での応用が期待されています。よって、イーサリアムは開発者と投資家の両方に人気があります。

さらに、今年の5月24日(金)には、多くの専門家が予想していなかった米国証券取引委員会によるイーサリアムの現物ETF承認が実現。これより、イーサリアムの価値はさらに向上し、他のアルトコインの現物ETF承認に対する期待も一層高まっています。

リップル(XRP)

リップルは、主に銀行間の国際送金を効率化するために設計され暗号資産です。他の暗号資産と異なり、リップルは中央集権的な運営モデルを採用し、トランザクションのスピードが非常に速いことを特徴としています。

今年はXRP Ledger(XRPL)上でのスマートコントラクト機能の拡充や、中央銀行デジタル通貨(CBDC)との連携を強化する計画を発表したことで、より広範な用途での利用が期待されています。

ドージコイン(DOGE)

ドージコインは、ミームコインでありながらも、現在の市場価値ランキングで8位に位置しています。これまで、テスラ社のCEOとして知られるイーロン・マスク氏がX(旧Twitter)で度々発信してきたことにより、その価値が大きく上昇しました。また、ドージコインのコミュニティの活発さが、価値を維持する大きな要因となっています。

最近では、5月24日(金)にドージコインのロゴモデルである柴犬「かぼすちゃん」の訃報が伝えられ、コミュニティは再び活気づいています。そのため、ドージコインは単なるジョークのコインから、実際に社会的なインパクトを持つ通貨として、引き続き進化し続けると予想されます。

暗号資産の選び方

暗号資産を選ぶ際には、まず自分の投資目的に合ったコインを選ぶことが大切です。たとえば、長期的な価値保存を求めるならビットコイン、分散型アプリケーションの開発に興味があるならイーサリアムが適していると言えるでしょう。

次に、暗号資産はボラティリティが高いため、このリスクを事前に理解することが重要です。また、各コインの技術的な背景や開発チームの信頼性も考慮すべき要素となるでしょう。プロジェクトの成功には、強力な技術基盤と経験豊富なチームが不可欠であるからです。

さらに、規制と法的環境も重要なポイントです。暗号資産の規制は国によって異なり、自分が住んでいる地域の規制状況を確認することが重要です。最後に、コミュニティの活性度も確認しておくと良いでしょう。活発なコミュニティは、プロジェクトの成長と成功に貢献します。

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