2月2日(日)よる9:00~10:54放送決定!
株式会社BS-TBSのプレスリリース
2月2日(日)よる9:00~10:54にて「崩れゆく世界遺産・軍艦島を守れ~閉山50年 よみがえる生きた証~ 」の放送が決定。本番組は、日本の近代化を石炭で支えるも、現在は風化による崩壊の危機に面している軍艦島こと端島に迫るドキュメンタリー番組。最盛期の1960年頃には約5300人が住み、当時、世界一の人口密度を誇っていた軍艦島。
しかし、国の主要エネルギーが石炭から石油へと移行し、安全に採炭ができなくなったため、1974年に閉山。人々は島を去り無人島になっていった・・。2015年には、明治日本の産業革命遺産として、世界文化遺産に登録される。そして2025年。
閉山から丸50年を迎え「建物の崩壊」と「故郷を失う」という危機に直面し
ている。人々の故郷を守ろうと建物の崩壊に研究者たちが立ち向かう。
軍艦島が今、私たちに問いかけるものとは!?
◆番組情報
【番組名】「崩れゆく世界遺産 軍艦島を守れ~閉山50年 よみがえる生きた証~」
【放送日時】2025年2月2日(日)よる9:00~10:54
【番組概要】
閉山50年を迎えた軍艦島が悲鳴をあげていた。崩壊寸前の「故郷」で人形と鉄筋コンクリートと炭鉱作業員が交差する異色のドキュメンタリー番組。
【語り】竹中直人(俳優)
【ホームページ】https://bs.tbs.co.jp/culture/gunkanjima/
◆語り・竹中直人さん コメント
①番組のみどころ
異空間…とでもいうのかな…
なんとも不思議な世界に入りこんだ気持ちになると思います。
本当にこんな場所が存在したのか…どこかSF映画を観ているような…。
ロマンチックであり、せつなくもある。
ある時代に熱く息づき、確かに存在した軍艦島。
人々が去った今も、かすかに呼吸をして、かすかに魂をふるわせて、そこに存在しています。軍艦島という島…そこに住んでいた人々にはこんな人生が、こんな歴史があったのか…と遠い遠い《あの時》を空想してみるのはいかがでしょう…。
そして、「軍艦島」と言う島が、あなたの心に、深く刻まれることを願っています。
②竹中直人さんの「故郷」への想いについて
「目に焼き付いて決して消えることのない風景、それが“故郷”」
ぼくの生まれは横浜の金沢区です。19歳まで暮らしました。二浪して多摩美術大学に合格。その後は中央線の国分寺で一人暮らしを始めました。多摩美の校舎が八王子だったからです。ぼくが生まれた横浜の金沢区富岡町は山々に囲まれ、家から歩いて15分くらいの所には富岡海岸と言う海もあり、潮干狩りでも有名な海岸でした。夏になればオニヤンマ、ギンヤンマが飛び交い、早朝に裏山の木を揺らせばクワガタ、カブトムシも落ちてきました。初夏に鳴くニィニィゼミの声。そして、夏の太陽の光を弾き返すように鳴くアブラゼミ、ミンミンゼミの声。もくもくとゆっくり動く入道雲、真っ青な空、夏の夕方のひぐらしの声…。走ると土煙が上がる土の道…。
ぼくにとっての故郷はそんなイメージです。
大人になっても目に焼き付いていて決して消えることのない風景。近所の人の声、子供たちの声。割烹着を来たおばさん。銭湯からの帰り道。父が縁側でタバコを吸いながらタバコの煙で輪っかを作ってくれたこと。カン(缶?)ピースの匂い。縁側での線香花火。台所に立つ母の後ろ姿…。母の歌声。共稼ぎだった父と母が早く仕事が終わる土曜日の夕方。家族3人で出かけたロードショーの映画館。夜のネオンに輝く横浜の馬車道通り…。全てが故郷です。
③番組の感想
「軍艦島」というひとつの小さな国に深いロマンと哀愁を感じました。
一体どんな家族が、そしてどんな人々や子供たちがこの軍艦島で何を見つめ、何を感じ生きて来たのか…どこかSFチックで宇宙的な空気…こころは時空を超え、仄かに酔いしれました。