第5回京都映画賞 受賞作品・受賞者が決定 12月12日に京都文化博物館で表彰式・上映会を開催

京都映画賞実行委員会のプレスリリース

作品賞は『木挽町のあだ討ち』、牧野省三賞は黒沢清監督に。優秀スタッフ賞は劇用馬調教・特殊造形・背景の3名

京都映画賞は、京都にゆかりのある映画作品と、映画制作を支えるスタッフ、映画文化の発展に貢献した方々を顕彰しています。

京都映画賞実行委員会は、第5回京都映画賞において「作品賞」「牧野省三賞」「優秀スタッフ賞」を決定しました。

作品賞には京都映画賞会員による投票で、源孝志監督の『木挽町のあだ討ち』が選ばれました。
また、牧野省三賞には、監督・脚本家の黒沢清氏が、優秀スタッフ賞には、劇用馬調教の岸本学氏、特殊造形の鈴木和幸氏、背景の田嶋なつ代氏の3名が選ばれました。

表彰式・上映会は、2026年12月12日(土)、京都文化博物館で開催します。優秀スタッフ賞のゲストプレゼンターとして、京都映画賞名誉会員で俳優の里見浩太朗氏が登壇。京都映画賞会員を対象に、表彰式・上映会への参加者を募集します。

 第5回京都映画賞 受賞作品・受賞者

作品賞は源孝志監督の『木挽町のあだ討ち』

京都映画賞会員の投票の結果、「作品賞」受賞作品を、『木挽町のあだ討ち』に決定しました。

受賞作品には、トロフィー及び副賞として賞金10万円を贈呈します。

©2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会
©2023 永井紗耶子/新潮社

作品賞 『木挽町のあだ討ち』

●監督:源 孝志

●主なキャスト:

柄本佑 渡辺謙 長尾謙杜 北村一輝 瀬戸康史

●作品概要:江戸の芝居小屋の近くで起きた美しいあだ討ちの裏に隠された秘密を追う、謎解き仕立ての時代劇。

●決定方法:令和7年9月~令和8年7月に1週間以上有料劇場公開された劇映画等の長編(概ね60分以上)作品のうち、京都が題材、舞台、撮影、ロケ地となるなど、京都に所縁のある12作品から、京都映画賞会員の投票(投票期間:令和8年8月1日~令和8年9月30日、投票総数1420票)により決定。

牧野省三賞は黒沢清監督が受賞

映画等の映像制作に関わり、映画表現の可能性を追求し、新たな表現に取り組む等、映画産業、映画文化振興に顕著な御功績のある京都に所縁のある方のうち、京都映画賞実行委員会参画団体から推薦された候補者を審査委員会において選考し、受賞者を決定しました。

受賞者には、トロフィー及び副賞として賞金100万円を贈呈します。

〇受賞者 ※年齢は受賞日(令和8年12月12日)時点 

黒沢 清(くろさわ きよし)         <監督・脚本> 71歳

大学時代から8ミリ映画を撮り始める。『CURE』で世界的に注目され、『回路』で第54回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。以降も話題作を多数手がけ、最新作はカンヌ映画祭プレミア部門に招待された初めての時代劇『黒牢城』。

卓越した演出技術と独創的な映像表現で長年世界の映画シーンを牽引し続けてきた、日本映画界を代表する監督の一人である。少数のカメラ機材で効率的かつ高密度な撮影を行う独自のスタイルをとっており、映像表現の可能性を追求しているという点において、牧野省三氏が築き上げた革新的な精神と深く共鳴する。

長年の現代劇における圧倒的な技術力に加え、新たに京都での時代劇「黒牢城」の制作に挑んだ。特に、これまで時代劇の経験がなかった監督が松竹撮影所の熟練スタッフと協働し、相互のリスペクトのもとで制作を完遂させており、京都が誇る映画制作の伝統と現代的感性が融合する新たな可能性を提示した。

優秀スタッフ賞には京都の映画文化を支える3名が決定

映画等の映像制作に関わる優秀なスタッフで京都の映画産業、映画文化振興に顕著な功績がある京都に所縁のある方のうち、京都映画賞実行委員会参画団体から推薦された候補者を審査委員会において選考し、以下3名の受賞者を決定しました。

受賞者には、トロフィー及び副賞として賞金10万円を贈呈します。

〇受賞者一覧 ※50音順。敬称略。年齢は受賞日(令和8年12月12日)時点

岸本 学(きしもと まなぶ)/劇用馬調教 52歳

幼い頃から父の背中を見て育ち、馬や牛に囲まれる環境の中にいたため、自然と同じ仕事に就く気持ちを固める。平成4年より、岸本乗馬センターで馬やポニー、牛の世話や調教に携わる様になる。平成6年、撮影現場での仕事を開始。

「水戸黄門」「鬼平犯科帳」等のテレビドラマシリーズや、「レジェンド&バタフライ」「室町無頼」「黒牢城」等の映画他、数々の映像作品にホースコーディネーターとして参加。多くの方々に記憶される「暴れん坊将軍」のオープニングに出演している白馬も、初代から岸本乗馬センターで調教された馬であり、後期は学氏が担当した。

 普段と異なる環境でも本領を発揮出来る様に、俳優が行う動きを事前に確認し本番さながらの状況で訓練を重ねる等、丁寧に動物と対話しながらトレーニングを行っている。親子2代にわたって、東映・松竹両撮影所で馬・牛が必要な作品ほぼ全てで提供し、京都での映画制作現場には欠かせない存在である。

鈴木 和幸(すずき かずゆき)<特殊造形>  70歳

昭和57年東映京都撮影所を拠点に映画、テレビドラマの特殊造形としてキャリアを開始、テレビドラマ「影の軍団」シリーズでデビュー。

「水戸黄門」「科捜研の女」「京都迷宮案内」等、長く愛されるテレビドラマシリーズだけではなく、『レジェンド&バタフライ』や『室町無頼』などの映画作品まで、幅広く担当。

灯篭や大岩を発泡スチロールで制作する等、撮影が難しい場面も特殊造形で不可能を可能に変え、その卓越した成型能力は作品にリアリティを与える。美術デザイナーが求める高度で繊細な要求を忠実に再現する技術力は、極めて高い評価を得ており、第30回日本アカデミー賞では協会特別賞を受賞した。現在も第一線で活躍すると同時に後進の育成にも力を注いでおり、京都での映画制作に大きく貢献している。

田嶋 なつ代(たしま なつよ)/背景 45歳

平成16年東映京都撮影所の背景部に入所。初めて携わった映画作品は「男たちの大和」、以来、映画・テレビドラマの美術に携わる。現在は、長年にわたり筆文字を手掛けてきた敬愛する師・宇野龍之介氏の仕事を受け継ぎ、時代劇をはじめ幅広い作品で文字を担当。看板やのれん、行燈、書状など、劇中に登場するさまざまな文字を一手に引き受けている。

時代考証を踏まえるだけでなく、登場人物の身分や職業、性格まで想像し、「その人物ならどのような字を書くか」を意識しながら筆を執る。

近年は映画『木挽町のあだ討ち』『国宝』『花まんま』『室町無頼』『碁盤斬り』、テレビドラマ「暴れん坊将軍」「大奥」「科捜研の女」NHK連続テレビ小説「ブギウギ」「カムカムエヴリバディ」などに参加。

 経験を重ねながら培った技術と感覚を生かし、作品の時代と人物を文字によって支える文字職人として活動を続けている。

表彰式・上映会を12月12日に開催

受賞作品・受賞者への表彰と、作品賞受賞作品の上映を行います。優秀スタッフ賞のプレゼンターとして、俳優の里見浩太朗氏が登壇します。

日時:2026年12月12日(土)12時30分~16時(終了予定)
会場:京都文化博物館 3階フィルムシアター
申込期間:

2026年11月6日(金)~11月24日(火)午後6時まで

結果連絡:2026年11月27日(金)以降に、応募者全員にメールで通知します。(応募多数の場合抽選)

https://filmaward.kyoto/ceremony/

※会員限定イベントのため、会員登録がまだの方は登録後に御応募ください。

https://filmaward.kyoto/members/

【そのほか関連イベント・情報】

牧野省三賞受賞記念 黒沢清監督スペシャルトーク

第18回京都ヒストリカ国際映画祭で黒沢清監督の最新作『黒牢城 モノクロ特別版』を上映後、スペシャルトークが開催されます。

日時:2026年12月13日(日)10時30分~13時30分頃(予定)

会場:京都文化博物館 フィルムシアター

※詳細は公式サイトをご覧ください

https://historica-kyoto.com/

U-NEXTで京都ゆかりの映画を紹介

「映画で京都を楽しもう!」をコンセプトに、動画配信サービス「U-NEXT」で京都ゆかりの映画を紹介しています。京都映画賞のノミネート作品を含め、不朽の名作から最新作までお楽しみいただけます。

※京都映画賞過去ノミネート作品の全てを御紹介しているわけではありません。

※視聴には、「U-NEXT」への会員登録(有料)が必要です。

 https://video.unext.jp/browse/feature/FET0012322

 京都映画賞について

京都映画賞は、「日本映画発祥の地・京都」の映画文化のさらなる振興と、持続可能な担い手の育成に寄与することを目的に、2022年9月に創設されました。京都にゆかりのある映画作品や、映画制作を支えるスタッフ、映画文化の発展に貢献した方々を顕彰しています。

掲載内容・素材に関するお問合せ
京都市文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課
電話:075-222-3119

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