青山学院大学が箱根駅伝3連覇で9度目の総合優勝|黒田朝日5区区間新で16位から大逆転、大会新記録10時間37分34秒

2026年1月3日、第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の復路が行われ、青山学院大学が総合タイム10時間37分34秒の大会新記録で3年連続9度目の総合優勝を果たした。往路・復路ともに新記録を樹立する完全優勝で、同校として史上初となる2度目の3連覇を達成した。

1区16位からの大逆転劇

今大会の青山学院大学は波乱の幕開けとなった。1区を任された小河原陽琉(2年)が16位と出遅れ、トップの國學院大學から約1分30秒の差をつけられる苦しい展開だった。しかし、2区の飯田翔大(2年)が11位まで順位を上げると、3区の宇田川瞬矢(4年)、4区の平松享祐(3年)が着実に追い上げ、5区を前に4位まで浮上した。

勝負を決めたのは、当日変更で5区に投入された主将・黒田朝日(4年)だった。小田原中継所でトップの早稲田大学とは2分12秒差があったが、初めて挑んだ山登りで圧巻の走りを見せた。終盤、早稲田大学の工藤慎作を捉えて逆転し、1時間07分16秒の区間新記録でフィニッシュ。従来の区間記録(1時間09分11秒)を1分55秒も更新する驚異的な走りで、往路新記録での優勝を引き寄せた。

復路も盤石の走りで大会新記録

復路でも青山学院大学は隙を見せなかった。8区では塩出翔太(4年)が1時間03分45秒の区間新記録をマークし、3年連続の区間賞を獲得。9区の佐藤有一(4年)も区間賞の走りで後続との差を広げ、アンカー10区の折田壮太がゴールテープを切った。

総合タイム10時間37分34秒は、前年に同校が樹立した大会記録(10時間41分19秒)を約4分も更新する快挙となった。

総合成績と区間賞

総合成績は2位に國學院大學(10時間40分07秒)、3位に順天堂大学が入った。駒澤大学は6位に終わり、10区でアンカーを務めた佐藤圭汰(4年)が1時間07分31秒の区間新記録をマークする意地を見せた。

区間賞は青学大が5区・黒田朝日、8区・塩出翔太、9区・佐藤有一と3区間を制覇。このほか1区で青木瑠郁(國學院大4年)、2区でヴィクター・キムタイ(城西大4年)がそれぞれ区間新記録を樹立するなど、高速レースとなった。

原晋監督、監督就任22年目で9度目の栄冠

青山学院大学を率いる原晋監督(58)は2004年の監督就任以来、22年目で9度目の総合優勝を達成した。1967年広島県三原市出身の原監督は、世羅高校から中京大学を経て中国電力に入社したが、故障により5年目で現役を引退。その後10年間は陸上と無縁のサラリーマン生活を送っていたが、2004年に青学大の監督に就任し、2009年には33年ぶりの箱根駅伝出場を果たした。2015年に青学史上初の総合優勝を達成して以降、箱根駅伝の常勝軍団を築き上げた。

登場人物

原晋

はらすすむ
生年月日1967年3月8日(58歳)
出身地広島県三原市
職業陸上競技指導者、大学教授
代表作箱根駅伝総合優勝9回
経歴青山学院大学陸上競技部監督。2004年就任以来、箱根駅伝で9度の総合優勝に導いた名将

塩出翔太

しおでしょうた
職業陸上競技選手
代表作第102回箱根駅伝8区区間新記録
経歴青山学院大学陸上競技部。箱根駅伝8区で3年連続区間賞を獲得

黒田朝日

くろだあさひ
職業陸上競技選手
代表作第102回箱根駅伝5区区間新記録
経歴青山学院大学陸上競技部主将。第102回箱根駅伝5区で1時間07分16秒の区間新記録を樹立