2026年2月1日、俳優の吉沢亮が32歳の誕生日を迎えた。2025年は主演映画『国宝』が興行収入173.7億円を記録し、邦画実写映画として22年ぶりに歴代1位を更新する社会現象的ヒットとなった。映画賞を総なめにし、名実ともに日本を代表する俳優となった吉沢の経歴と受賞歴を振り返る。
吉沢亮のプロフィール
吉沢亮は1994年2月1日生まれ、東京都出身。身長171cm、血液型B型。アミューズ所属。
芸能界入りのきっかけは、高校1年生の時に母親の勧めで応募した「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」だった。本人は当初芸能界に興味がなく、グランプリの賞金100万円目当てだったというが、審査員特別賞を受賞しアミューズに所属。2010年に舞台『BLACK PEARL』で俳優デビューを果たした。
幼少期から「仮面ライダーになりたい」と七夕の短冊に毎年書き続けていたという吉沢は、2011年に特撮ドラマ『仮面ライダーフォーゼ』で朔田流星/仮面ライダーメテオ役に抜擢され、念願を叶えた。この出演で子供から大人まで幅広い世代に知られる存在となった。
朝ドラ・大河ドラマを経てトップ俳優へ
2013年にはドラマ『ぶっせん』で初主演を務める。当時は「この仕事が好きになれずにいた」と語っていたが、主演を務めた舞台でうまく現場をまとめられず客席も埋められなかった悔しさが、役者としての意識に繋がったという。
2019年、NHK連続テレビ小説『なつぞら』でヒロインの初恋の人・山田天陽役を演じ、お茶の間の人気者に。同年公開の映画『キングダム』では秦王・嬴政と漂の一人二役を演じ、第43回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、第62回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞した。
2021年には大河ドラマ『青天を衝け』で主演を務め、「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一を熱演。平成生まれ初の大河ドラマ主演俳優となった。
映画『国宝』で日本映画史を塗り替える
2025年6月6日に公開された映画『国宝』は、吉沢のキャリアを決定づける作品となった。吉田修一の同名小説を李相日監督が映画化した本作で、吉沢は任侠の一門に生まれながら歌舞伎役者の家に引き取られ、稀代の女形となる主人公・立花喜久雄の50年を演じた。
撮影に先立ち、吉沢は1年半にわたって歌舞伎の稽古を積んだ。堕ちた喜久雄が乱れ踊るシーンは「狂おしいほど美しく、日本映画史に刻まれる名場面」と評された。
公開172日間で観客動員数1231万人、興行収入173.7億円を記録。『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年、173.5億円)を超え、邦画実写映画の興行収入歴代1位となった。また、第98回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門の日本代表作品にも選出されている。
映画賞を総なめ|『国宝』での主な受賞歴
『国宝』での演技により、吉沢は2025年から2026年にかけて数々の映画賞を受賞した。
第17回TAMA映画賞では最優秀男優賞を受賞。同賞での2年連続受賞は史上初の快挙となった。続いて第50回報知映画賞主演男優賞、第47回ヨコハマ映画祭主演男優賞、第38回日刊スポーツ映画大賞主演男優賞を獲得。第80回毎日映画コンクールでは『国宝』が最多7部門を制し、吉沢も主演俳優賞に輝いた。
第49回日本アカデミー賞では、『国宝』が最多12部門16の優秀賞を獲得。吉沢は優秀主演男優賞を受賞し、3月13日の授賞式で最優秀賞が発表される。第99回キネマ旬報ベスト・テンでも主演男優賞を受賞した。
このほか、GQ MEN OF THE YEAR 2025ベスト・アクター賞、ELLE CINEMA AWARDS 2025エル メン賞も受賞している。
2026年はミュージカルに初挑戦
32歳を迎えた吉沢の2026年は、新たな挑戦の年となる。ブロードウェイミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』の日本公演で主演を務めることが発表されている。7月25日から8月23日まで東京・EX THEATER ARIAKEで上演され、その後名古屋・御園座、大阪・梅田芸術劇場メインホールへとツアーを行う。
また、映画『キングダム 大将軍の意思を継いだものたち』が2026年夏に公開予定。シリーズ5作目となる本作でも、引き続き嬴政役を演じる。